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元日。揺れる。

何も起こらない日とはいかに幸せなことか。 
小さな幸せを拾えるかどうか。

人生で初めての長い揺れを味わった。
1月1日。16時過ぎ。
妻の実家にいた。

朝初詣に行き、午後は静かな正月を過ごしていた。眠くなり昼寝してた。揺れている事に気づいて起きる。しばらくして2度目の揺れが起こる。かなり揺れる。そして長い。30秒くらい揺れたのか?善光寺ご開帳の木札が上から落ちる。

義理の姉と子供達3人は怖がる。
妻の母は神棚に祈る。妻の父、義理の兄、私は落ち着いて揺れが収まるの待った。

テレビは地震を告げる。
女性アナウンサーはかなりキツい口調で緊急避難を呼びかける。

不安は不安を呼び、恐怖は恐怖を呼ぶ。
そこにフォーカスすると増大する。

余震が起こる。
子供達は机の下に潜る。
「大丈夫」と呼びかけ
机の下にいる子供達の手を握る。
落ち着いて安心させるしかできなかった。

妻の父と義理の兄も落ち着いていた。
おかげさまで私たちの住む場所の被害はなかった。

私の父からも電話が入る。
安否確認。
お互いに大丈夫だった。
県外にいる妻の姉からも両親に電話が入る。

目には見えないがお互いに繋がっているのだ。

そして今日はお正月。
たまたま家族みんながいた。
普段なら学校、会社、家。それぞれ違う場所にいる事がほとんどだ。

地震が起こったらどうするか?
子供たちとも話し合った。

どこにいるのか。誰といるか。何をするか。
自然と選択して行動している。

起こった事で気づかされる。
何も起こらない日とはいかに幸せなことか。 

今の私にできる事は祈るしかできない。
これ以上の被害が起こらない事を願います。
そして被害が出た地域の早い復興を祈ります。

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