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インターン生インタビュー『沓掛里美(くつかけ さとみ)』

JVC東京事務所では、広報やイベント運営などの業務を通じてNGOの視点を学びながら、各地での活動を共に支えるインターン生が活躍しています。

実際に活動しているインターン生たちは、どのようなきっかけでインターンを始めたのか、どんな業務をしているのか等について聞いてみました!

今回は、今年の5月から広報としてインターンに参加している沓掛里美さんにお話を聞きました。

ドイツ留学経験のお話や、国際協力の分野に関心を持ったきっかけについても幅広くお話を聞いてみました!


自己紹介をお願いします!


こんにちは!5月からJVCインターンをしている沓掛里美です。
趣味は美術館・博物館に行くこと、読書(最近は学術書や小説を読みます!)、お散歩です!

大学の学部は、言語文化学部でドイツ語を勉強しています。
1・2年生でドイツに関して広く浅く勉強してから、3年生になって、ドイツ文学のゼミに入りました。

ハマっていることはなんですか?

2022年度ドイツに行ってて帰国してから、インスタのリールやYoutubeでドイツに関するものを見るのにハマっています。
内容としてはドイツ語で日本の事を語ったり、英語でのドイツのネタ(ドイツの電車の遅延に関するいじりとか)をするものです。

ドイツに興味を持ったきっかけは?

ドイツのクリスマスに憧れたことです。

しかし実際訪れてみて、現実は中世の綺麗な建物(絵本で出てくるような)ばかりではないと感じました。
例えばクリスマスマーケットやっている横にドラッグストアがあったり。
ステレオタイプが打ち砕かれ、現実を見れるようになりましたね。

憧れていたドイツのクリスマスには何をしましたか?

クリスマスはみんな帰省していたから、残った人達(帰省しない非ヨーロッパ圏の人)で毎日パーティーをしていました。

ドイツでのクリスマス

今の沓掛さんからは毎日パーティーしているところが想像できないのですが、ドイツにいた時の自分と今の自分を比べて変化はありますか?

そうですね、ドイツにいた時の方がもう少しはっちゃけてたかもしれないです。
ドイツでは留学生仲間もドイツ人も、いい意味で相手のことを気にしないので、「こうあらねば」というのに捉われずもっと自由に生きていました。

ドイツ人は冷たいと感じましたか?

正直日本人の方が冷たいと感じますね(笑)
最初はドイツ人に対して冷たいと感じることもあったけど、慣れると心地よさを感じました。
また、自分の意見がしっかりあり、私的な話で炎上しないと感じました。


ドイツ留学の話が興味深く、非常に盛り上がってしまいました。
まだまだ聞きたいことはあるのですが、この辺で当団体(JVC)での沓掛さんについても知っていきたいと思います。

日本国際ボランティアセンター(JVC)での沓掛さんについて教えてください!

JVCではどんな業務を担当されているのでしょうか?

メルマガ配信、SNSのチェック・投稿、WEB記事のチェック・投稿を担当しています。
一番楽しいのは出張(集会やイベントに出席しお手伝い、レポート作成を行う)ですね。

私はリモートで行けないので出張、気になりますね!どんな出張が一番楽しかったのでしょうか?

参議院議員会館で行った院内集会、政策提言活動の一つで行った「OSAってどうなの?」ということを議論する集会でした。

院内集会に訪れた際の写真


参議院議員会館に入ったり、議員さんのお部屋を回ってチラシ配り、こんなことでもないとできない体験で貴重な経験でしたし、聞いててすごく勉強になりました。
レポートをまとめていて少し意見を言う場面があったのも嬉しかったです。

そもそもなぜJVCのインターンシップに応募したのですか?

留学中に考えが変わって国際協力関係を目指すようになったんです。
国際協力に関わるアクターの中でNGOも気になっている時、JVCのインターンを見つけました。
特にJVCは、当事者支援の傍らで政策提言をしていることが珍しいと思い興味を持ちました。

国際協力に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?

ドイツ留学中に現金が尽き、ケガをしたり、家を探してたりという沢山の困難に見舞われた状況になったことがありました。
その際に日本での難民認定や在留資格付与の問題、アフガニスタンの状況から逃れて日本に来ている人とかのニュースを見て、自分には日本に帰るところがあるという意味で、自分の状況はそこまでではないと気づいたことです。
そして自分も経験したからこそその人たちの気持ちが分かるかもしれないというところから、今度は自分がそういう人たちを助ける仕事をしたいと思いました。

また語学学校で途上国出身の友達が多く、その子たちの国を良くしたいという思いもありました。

実際にインターンとして携わってみて、何を感じますか?

普通の生活をしているとNGOのなかを見られることがないので、NGOがどういうふうに動いているのか、他のNGOとの関係が見られるのが参考になりますね。
またバイト以外で働くのは初めてだったのですが、インターンとはいえ責任があると感じました。
例えば記事作成一つを取っても多くの人に見られますよね。

インターンを通じてどんなことを学んでいますか?

色んな方のお話を聞いたり、来客の人や訪問先の人とご飯を食べたりする中で、国際協力のキャリアを勉強できていますし、これが将来の財産になっていると思います。
またもっと責任感をもって、社会人になる為の準備としても使えるように今後なっていけたらいいなと思っています。


ドイツでの経験から国際協力に関心を持ち、国際協力のキャリアを目指し始めている沓掛さん。
自分の住居に困った経験を難民の抱える苦難に重ね合わせたというお話は、なかなか日本で暮らしていて似た経験をすることは難しいのかなと感じました。
またそういった一見ネガティブと思える体験を原動力に変えられるところに、沓掛さんの強さを感じました。

さて、もう少しだけ質問をしてみたいと思います。

少しプライベートな質問も聞かせてください!

将来の夢は何ですか?

日本と海外を行き来できる、非営利的な仕事をしたいです。
将来そういう生活をしてたらいいなと思います。

国としては、ドイツ語圏だけよりは色々な国を見てみたいです。
トルコの友人が多いので、トルコも興味ありますね。

どんな願いでも叶うとしたら何を願いますか?

みんなが普通の生活を楽しめているようなそんな世界になったらいいなと思います。

自分を一言で表すと?

「ふわふわしているけど芯はある」とよく言われます(笑)

また色々なことが好きなのですが、特に世界史が好きです。
実は世界遺産検定2級を持っています。
これは世界遺産概念の基本部分を把握している、日本の世界遺産を全部把握している、世界遺産も200~300個程知っているレベルですね。

では、おすすめの世界遺産を教えてください!

全体を通しては、「アーヘン大聖堂」です。

アーヘン大聖堂


高校の世界史でカロリング朝について習った時から気になっていました。
ヨーロッパ初期中世に興味があるのですが、カロリング朝時代に建てられた建造物が現存するのはここだけということで、ぜひ行ってみたいと思っていました。
昨年10月、留学中に観光で行きました。
他の西欧の聖堂とは少し雰囲気が違って、ギリシア・ローマのような、東方のような、鮮やかなタイル画が見事でした。
祭壇部分のステンドグラスなどもとても綺麗でした!高校時代からの夢が叶って感動したので、行けて本当によかったです。

日本のものでは、(上野公園内にある)「国立西洋美術館」です。
たまに展覧会を見にいきますが、あの建物は実は有名なフランスの建築家ル・コルビュジエの作品なのです。
常設展もとてもクオリティが高く、いつか常設展の絵も最後まで見終わりたいと思っています。

最後に一言お願いします!

とても優しい方々に囲まれて、またとない経験もたくさん積むことができて、こんなに素晴らしい環境でインターンをさせてもらえていることに感謝しかありません。
もっと成長して、学ばせていただいたことをJVCや社会に還元していきたいです。
NGOでのインターンは、とても貴重な機会ですしどんなキャリアを歩むにしても必ず活きてくると信じています。
ぜひJVCでご一緒しましょう!

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