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国際色溢れるJVCのお菓子棚

こんにちは。JVC広報インターンの沓掛里美です。

多様なバックグラウンドを持った関係者が出入りし、アジア・アフリカ・中東に計6カ国の事業地を有するJVCでは、お土産などとして持ってこられた様々な国や地域のおやつに出会えます!
今回の記事ではそれらのうち、中東の国・イエメンのお菓子について主に取り上げます。

そもそもイエメンって?

皆さん、そもそもイエメンという国についてお聞きになったことはありますでしょうか?
イエメンは、アラビア半島南西部に位置する横に細長い小さな国です。

地図内、オレンジ色の枠で囲われた国がイエメン

古くから「幸福のアラビア」と呼ばれてきた美しい土地で、サナア旧市街やソコトラ諸島などが世界遺産に登録されています。しかし現在は、2015年の勃発後8年経っても終結しない紛争の影響で、「世界最悪の人道危機」と呼ばれる状態に陥っています。

そこでJVCは、2022年からイエメンでの活動を開始しました。昨年度は教育環境改善支援を行い、今年度は身分証明書取得支援および「子ども広場」を作る活動のため、クラウドファンディングも実施しました。
(イエメンについて、JVCのイエメン事業について詳しくはこちらをご覧ください。)

先日も、担当スタッフ2名がイエメンに出張に行ってきました!

激レアなイエメンのお菓子とは?

ということで、そのお土産が今回の主役です。

残念ながら現状では、誰もが気軽にイエメンに行くことはできません。
そのため、イエメンのお菓子を食べられるのは本当に貴重な機会です。

何やら不思議なものが載っていますね…?

まずは写真右上のクッキーから。
アデンという街にある教会で「女性に対する暴力と闘うための団結をテーマにした絵画展」というイベントが行われており、その横で聴覚障害のある方たちがバザーで売っていたのがこのクッキーなのだとか。
何かの植物のような、薔薇の花のような模様がとても綺麗です。しっかりと焼きしめられていて少し固かったです(冷蔵庫から出した直後は、歯が欠けるかと思うほどでした…笑)が、甘さ控えめでバター風味の素朴な味でした。

続いて、写真右下の赤いものは一体何でしょうか…?
名前を「ハリーサ」と言い、赤いシロップとナッツと砂糖を混ぜたもののようです。
食べてみると、まずは香辛料がすっきりと香り、そのあとナッツのコクと香ばしさを感じます。「日本の『おこし』を崩してシロップやスパイスと和えたような感じ」と表現する人もいました。

「アライシ」と呼ばれる、左下の白いものも気になります。
一口かじるとほろっと崩れる食感。
ミルクの風味が強く、濃厚でホワイトチョコレートに似た味でした。
あとにシャリシャリとした感触が残るのも面白かったです。
私の聞いた限り、イエメンのお菓子4種類のうちJVCスタッフの人気ダントツ一位となっています!

”MADE IN UAE”という表示を見るのも新鮮です!

最後にレーズン。イエメンでは「ザビーブ」と言うそうです。こちらはイエメン・サナア産のもので、サウジアラビア産等のものに比べて高価で貴重なようです。
たしかに、甘いだけではなく程よく酸味も効いていて、生の葡萄を食べているような爽やかさも感じられて、今まで食べたレーズンの中で一番美味しいかもしれないと思いました。

クッキー以外の3種類は、現地のパートナー団体の方からのお土産です。アライシは、JVCのスタッフの1人がこれを好きだというのでわざわざ持たせてくれたそうです。
本当に大変な状況の中これほど歓迎してくれたNMOの皆さんの想いにもにしっかり応えられる、そんな活動をJVCが行っていくためにインターンとしてできることを私もしていきたいと思います。

まだまだあります、、

さて、JVCの事務所にある珍しいお菓子は実はこれだけではありません!

例えば、スタッフのドイツ在住の友人が置いていったというお土産。
スパイスの香りが強く、少しねっとりとしたソフトクッキーのようなお菓子です。
ドイツに留学していたことのある私は、一口かじっただけで楽しい思い出やドイツへの思いなどが一気に体を駆け巡り、衝撃で体が固まりました。特にクリスマスの時期によく食べた、思い出の味です。

クラスメートや留学生仲間などとのクリスマスパーティーでよく食べていました

また、ラオスに出張に行っていたスタッフからのお土産も届きました!
お煎餅だそうですが、この鮮やかな黄緑色は一体どうしたのか・・・
とても気になります。

奥の赤っぽいものも同じシリーズのお煎餅です

食べてみると、見た目の派手さとは裏腹にとてもシンプルな味でした。お米の粒がサクサクと軽やかで、油の旨味と時々あんこのような甘味を感じられてとても美味しかったです!

ちなみに、帰りの飛行機の荷物として預けたらバラバラになってしまったのだそうで、元は下の写真のような形でマーケットで売られていたようです。
現状からでは想像がつきませんが、かなり大きそうです。

左下に写っているのがこのお煎餅の原形だと思われます

〜〜〜

このように様々な国や地域の珍しい食べ物に出会えるのも、海外事業を行っているNGOに関わる醍醐味の一つだと思います。

また、差別や偏見は無知に起因するところも大きいと言われます。
お菓子を通してその国のことを知るのも、平和への小さな一歩になるかもしれません。


最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも国際協力・支援に興味を持っていただければ幸いです。 サポートだけでなく、スキ・フォロー・シェアなども国際協力の輪は広がる糧になります。ぜひよろしくお願いします。