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ベトナム田舎町ギアローでイノシシを食べる

みなさま、シンチャオ!こんにちは!

青年海外協力隊としてベトナムイエンバイ省のギアロー市(ベトナム語表記:Thị xã Nghĩa Lộ)で観光開発をしているスズキです。

突然ですが「ジビエ料理」と言えば、たしか数年前日本で流行っていましたよね??(私の記憶では)

私の地元にもジビエ料理屋さんがあり気になってはいたのですが、行く機会がありませんでした。帰国したら行ってみたい!

今回、よくジビエ料理として名前の挙がるイノシシ肉を私の任地ギアローで食べる機会があったので、その時のことについて書こうと思います。


ジビエって何?

ジビエと聞くと私はイノシシ肉だったり、ウサギ、シカ、ワニの肉などが思い浮かびましたが、実際になんのことなんだろうと思い調べてみました。

ジビエとは狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味する言葉(フランス語)

「ジビエとは」(一社)日本ジビエ振興協会

ジビエの意味は上記のとおりのようです。
今回のイノシシが天然のものなのかどうかは分からなかったので、ジビエ料理とは言えないかも・・・と思いながらも、せっかくなのでジビエについても紹介しました。

初イノシシ肉の日の朝

その日は朝いつも通り出勤すると「今日は上司の誘いで部署のみんなで昼ご飯を食べに行くぞ!」とのことでした。

いつもお誘いが急なんだよね・・・(笑)

何を食べに行くのかと聞くと、「thịt lợn rừng」とのこと。残念ながら私はこの単語を知らず、「thịt lợn」までだと豚肉なので豚肉の何かかな・・・?と思いながら翻訳機を使ってみるとなんと「イノシシ」でした!!

同僚は衝撃を受けている私に「どうだ!嬉しいだろ~!」と聞いてくるので「まだ食べたことない」と答えると、少し驚いた様子で「美味しいぞ!」と言っていました。

いざお店へ!

そして、お昼休みになって指定されたお店に行ってみると、お店の看板には「chó」の文字・・・

店の入口
翻訳機でもよく分からなかったけど、
店の名前は「高地の犬」って意味っぽい

ん?「chó」とは・・・犬・・・・?
と、いつかの記憶が蘇ってきましたが、同僚がここで合ってるよ!入って!と言うのでとりあえず店に入りました。

いつかの記憶はコチラ↓

イノシシ肉とご対面、本日の初めて体験①

今回はクーラーのきいた個室を予約してくれていて、料理もすでにセットされていました。

これぜんぶイノシシ肉!
綺麗に盛り付けされてて美味しそう!

めっちゃ茶色い・・・!っていうのが最初の感想です(笑)

どれが何なのか分からず迷っていると、隣の席の同僚が私のお皿にお肉を取ってくれました。

ただ、これは何という料理ですか?と聞いてみましたが、
「蒸したイノシシ肉」
「焼いたイノシシ肉」
「揚げたイノシシ肉」
「イノシシのひき肉」
というような回答しか得られず・・・💦

とにかくイノシシ肉をいろんな調理方法で調理しているのだな、ということは分かりました(笑)

蒸したイノシシ肉と焼いたイノシシ肉はちょっと獣臭がしましたが、揚げたものはベトナム風の味付けもされており獣臭はあまりせず美味しかったです!蒸しと焼きについてもソースを付ければほぼソース味になるので美味しくいただけました(笑)

個人的に一番美味しかったのは、ひき肉をハーブ混ぜて何か(腸かな?)に詰めて焼いたもの(ソーセージみたいな感じ?)でした!ハーブが獣臭を消してくれているのか、ソースを付けなくてもとっても美味しかったです。(先ほどの写真の左下にある少し緑が見える丸いの)

本日の初めて体験②

そして実はこの日もう1つ初めての食べ物体験をしました・・・!

それはマムトム(ベトナム語表記:mắm tôm)です。
こちらはエビ等を発酵させたソースで、何とも言えない臭いを放ちます。

銀のお皿のふちに置かれている小皿に入った
黒っぽいソースがマムトム!
マムトムとは別に、よくある塩のソースもありました

いつかは挑戦したいなとは思っていましたが、思いがけず食べる日がやってきました。マムトムといい、イノシシ肉といい、犬肉といい・・・思いがけず初めてのものを食べるということがギアローに来てとても多いです(笑)

同僚たちは運ばれてきたマムトムにライムや米焼酎(42度くらい)、唐辛子などを入れて好みの味にし、イノシシ肉に付けて食べていました。

マムトムを食べた感想は、最初の何とも言えない臭みから、徐々にエビの香りがやってきて、この感じにベトナム人がやみつきになっているのかな?と感じる味でした。

私はとっても好き!とまではいかないですが、後味はエビの風味が広がり美味しく感じました。もしかしたら、獣臭のするイノシシではなく他のものに付けて食べたらもっとおいしくなるかもしれません。

またいつか挑戦してみたいと思います!

※ちなみに日本人がマムトムを食べたらお腹を壊すこともあるそうなので要注意です!

お店情報

マップにお店が見つかりませんでしたが、今回イノシシ肉を食べたお店はこちら↓

ピンが出ないのですが、スタジアムの右側の道にある大きな建物の場所です。

赤丸で囲った場所です

地図の左下には以前紹介した戦勝記念碑のあるギアロー国家歴史文化遺跡エリアがあります。

ギアロー国家歴史文化遺跡エリアについてはこちら↓

メニューはこちら↓

メインはイノシシ肉と犬肉みたいです。
やはり、焼き、蒸し・・・って書き方です。
(さっきの同僚の回答は合ってたんだ・・・)

犬肉ブン(米粉麺)が1杯3万ドン(約190円)だと考えると、イノシシの焼きや蒸しの13万9千ドン(約880円)がかなり高額だと感じます。

お店は全体的にかなり清潔な印象で、お手洗いも綺麗でした。個室にはエアコンもあり快適だし、少人数での食事から大人数の宴会にも対応できそうな感じでした。個人的には、犬肉やイノシシ肉を食べたいなってときにおすすめできるお店です!

その他写真

どんどん追加されていくイノシシ肉・・・
机に置けないのでどんどん上に盛られていきます(笑)
さらに追加。
もうお腹いっぱいです。
食べるところ少ないけど骨付き肉!
これは美味しかった!(ソース味)
このままかじるんやでって言われたけど
そのままは硬くて食べるの大変だったレモングラス
匂いは大好き
まるごとバナナスープ
みんな皮ごと食べてました
皮も柔らかくなるまで煮込まれています
ブン(米粉麺)にこれかけて食べてた
ぜんぶ合わせて今日のナンバーワンだったと思う
ぺちゃんこバインミー
カリカリに焼かれてて美味しかった!!!
お茶を飲んだり水たばこしたりするところ
ベトナムのごはん屋さんによくあるよね

最後に

最後に、ここまで読んでくださりありがとうございました。
任地ギアローに来てから人生で初めてのものを食べる機会が多くなり、食文化の違いに対する驚きが多々あります。

正直、「それも食べるの?!」と思うこともありますが、この感情ばかりは仕方ない!と私は思っています。相手の食文化を否定しているのではなくて、ただ、これまで私の中で「食べ物」として認識されてなかったものや、初めて見るものを食べるのは未知すぎて勇気がいるというだけです。

逆にベトナム人大家さんに納豆や辛子明太子チューブ、ふりかけを持って行った時は「え~?!なにそれ?!たべるの?」みたいな反応で、一口も食べないときもあるので、お互い様だな、きっと同じこと思ってるんだなと(笑)

大家さんとはよく一緒にご飯を食べるのですが、食べれないもの・食べたくないものは「Không quên(慣れない)」と伝え、お互いに強要はしていません。この、「慣れない」っていう表現は大家さんが言うのを真似しているのですが、相手の食文化を否定することなく食べない・食べれないという意思を伝えられるので素敵だなっていつも感じます。

ちなみに、私は危ないものでなければ「なんでもとりあえず1度は食べてみよう精神」でいますが、食べてみると美味しいときもあり、その度に「人生損をせずに済んだな」って思います(笑)

日本でもイノシシ肉が食べれる場所はあると思いますが、ベトナム風に味付けされたイノシシ肉にトライしてみたい方は是非行ってみてください!


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