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理由をください、シニガミさん

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理由をください、シニガミさん 〘4〙

理由をください、シニガミさん 〘4〙

─テキトーナキメカタ─

「シニガミさん? まだ一週間も経ってないけど……。」
 何故か次の日、シニガミさんが来た。おかしいな。
 彼女は怒っていた。こんなテキトーな決め方をしてはいけないと。しかし、僕にはなぜそんなに怒っているのかが理解できなかった。これがなぜテキトーな決め方になるのかもわからない。
 シニガミさんが言うには、こういう命に関わることは、ちゃんと自分の意志で決めなければいけないらし

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理由をください、シニガミさん 〘3〙

理由をください、シニガミさん 〘3〙

─センタクシ─
 僕が選んだ紙に書いてあったのは、『生きる』だった。すぐに決まったのに、次にシニガミさんが来るのはあと六日後か……。ちょっと退屈だなぁ。
 僕はシニガミさんの絵を描いた。看護師さんに「それはだれ?」と聞かれたため、「僕が考えた小さな天使」と答えた。死神なんて信じてもらえないに決まってるから。それに僕は、シニガミさんは死神じゃなくて天使のように感じたから。

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理由をください、シニガミさん 〘2〙

理由をください、シニガミさん 〘2〙

─イキタイ? シニタイ? ─
 思ったことがある。死神というのは勝手に人を殺していくものではないのかと。僕のイメージだとそうだ。僕は、お見舞いに来てくれたお母さんの携帯を借りて、死神について調べてみた。
 死神とは、死期が近づいた人のもとに現れ、死後の世界へ導く神様らしい。やっぱり僕もうすぐで死ぬのかな。
 死んだ人を死後の世界へと導く役割を持つ死神。怖いイメージだったけど、そういうわけでもな

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理由をください、シニガミさん 〘1〙

理由をください、シニガミさん 〘1〙

「ねぇねぇ、君は死にたいって思わないの?」 

 突然聞かれたその質問に、僕はなんと答えればいいのか分からなかった。

─シニガミサンニアイマシタ─
 ある日の夜、僕のもとにシニガミさんが来た。初めは戸惑いを隠せなかった。死神なんて物語上のものに過ぎない。それに、見た目が想像と全く違ったからだ。眼の前にいたのは小さい女の子。今にも消えてしまいそうな、何処か切なくなるような感じ。その女の子は『シニ

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