スピッツ / 空の飛び方 (1994)
スピッツの5作目のアルバムにして、初のオリコンチャート入りを果たした出世作。90年代を代表する名曲「空も飛べるはず」や、キャリアにおいても屈指の名曲「青い車」などの強力なシングル曲を中心に、清涼感のあるポップ・ソングをいくつも収録した本作は、その後の彼らの方向性を決定づけることとなった。
これまでに取り組んできたストリングスなどのアレンジは抑えめに、よりクリアで抜けの良いバンド・サウンドをメインに据えた本作の音は、初期における象徴的なシューゲイザー・サウンドだけでなく、90