ぶどう農家訪問〜国産ぶどうの魅力&農家の苦労〜

NIPPON FOOD SHIFT FES. にて販売する国産スイーツの開発に向けて、山梨県にある菱山中央醸造ぶどう畑さんに農家体験に行かせていただきました。

私たちは、10月末に行われるNIPPON FOOD SHIFT FES.にて
100日後にできるZ世代プロデューススイーツカフェ
を開催するにあたり、国産ぶどうを使ったスイーツ開発に挑戦しました!

ぶどう畑を訪問し、国産ぶどうの魅力をたくさん知ることができました。

国産ぶどう食べ比べ

最初にブドウの食べ比べをさせて頂きました。

これまでいろんな品種のブドウを食べ比べるといったことがなかったので、一つ一つ味が結構違うことに驚きました。
特に巨峰は甘さの中にも、さわやかな酸味の利いた絶妙なバランスの濃厚な味わいがして、日本人が巨峰が好きなのも納得だなと感じました。

ブドウの皮には渋みがあるのですが、皮ごと食べれる品種は、皮が薄く渋みが少なくなるよう作られていて、ここに生産者の努力を感じました。

ぶどうの房で一番美味しいのは、、?

ぶどうの房で一番美味しいのは一番上の部分です。
上の方は日当たりが良くて熟すのが早いからだそうです。なので、逆に房の下の味を確かめることで収穫のタイミングを見極めることができます。

収穫体験

食べ比べの後、ブドウの収穫体験をさせてもらいました。

収穫体験中、僕たちはあることに気がつきました。
それは雑草がボーボーに生い茂っていることです。果樹園の木陰に生える草を除草せず、それらの根を利用して農地の土壌を管理する草生栽培を行っているとのことでした。生えたままの雑草には、土壌流出を防いだり有機物を補給したりする役割があるらしいです。むやみやたらに化学肥料を使わない所にこだわりを感じました。

また、ぶどうがなっている位置が低いことも特徴的でした。理由は、女性の高さに合わせているからだそうです。ブドウ栽培において、収穫などの細かい作業は女性がやることが多いらしいです。

農家さんへのインタビュー

収穫体験の後、インタビューをさせて頂きました。

農家として大変なことは、収入が伸びにくいこと

市場(いちば)が需要と供給のバランスをみて卸値を決めるらしいのですが、収量が多い時は、市場で残るから値段は下がる。逆に少ない時は、欲しがる人が多いから値段は上がるが、出荷量自体が少ない為、収入は増えない。つ
まり、収量が多かろうが少なかろうが、農家的にはきついという実態があるとのことでした。

生産者としてそれ以外の人たちに期待することは、
生産者と消費の現場にいる人との協力

ブドウは痛んだ粒さえ除去すれば綺麗なものと味も変わらず、美味しく食べられるのですが、同じ値段なら綺麗なものを買いたいとなる為、どうしても値段を安くせざるを得ないらしいです。それが農家の収入減にも繋がります。
この問題を何とかする為には、
例えばスイーツの材料にするなどの、規格外ブドウの有効利用先が必要になります。なので消費の現場にいるものが生産者と協力して新たな需要を作り出すといったことが求められます。

まとめ・感想

食べ比べや収穫体験を通して国産ぶどうの魅力を存分に知ることができたと同時に、ぶどう農家としての大変さや問題についても多く学ぶことができました。
「農家さんの問題は農家さんの問題」というふうに考えるのではなく、こういった問題を自分ごととしてみんなで一丸となって解決していく姿勢が大切だと感じました。