アイパッチ

生まれつき「黄昏眼」の青年、室生隻。
特殊なアイパッチで「黄昏眼」を封印して育ってきた。

その能力のおかげで平穏な日常生活が送れるわけでもなく、大学卒業した後、死んだ母親から譲り受けた喫茶店でマスターをしながら、日々持ち込まれる「困った相談事」に関わっていく。

[キャラクター]

室生隻:
本編の主人公。世にも珍しい生まれながらの「黄昏眼」の持ち主。その宿命ゆえ、人との関係を極端に嫌う性格で、しかも無口で無愛想。だが、「黄昏眼」の効力が発動すると、饒舌で攻撃的な性格になる。喫茶店「Twilight」のマスター。

室生エリザベータ:
隻の母親。すでに故人。日本とブラジルのハーフだった。自称魔女。
「陰世の狩人」から隻を守るためにアイパッチを付けさせた本人。喫茶店「Twilight」は元々彼女の持ち物。

室生剣:
隻の父親。同じく「黄昏眼」の持ち主だったが、隻が幼い頃に「陰世の狩人」に殺されている。ジャーナリスト。剣がブラジルで取材中にエリザベータと出会った。エリザベータが「生涯愛したただひとりだけの男」である。

百羅シノブ:
占い師。隻に「困った相談事」を持ち込む一人。隻に気がある。自称「嘘つきの淫売」だが、「不幸な夢」と称した予知夢を見ることがあり、その予知夢は百発百中。

柊カノン&マノン:
吸血鬼の成り損ないのJK姉妹。完全に吸血鬼化されるところで隻に救われて以来、彼に惚れてしまい、付きまとっている。

島田久三:
殺人課刑事。隻が子供の頃から知っていて、「困った相談事」で隻を悩ます一人。

黒後家蜘蛛のマリア:
外見はロシア人の美女。「陰世」の住人で、エリザベータとは昔からの付き合い。現在では隻の母親代わりを自認する、黒後家蜘蛛の妖怪。実は齢340歳。旧ロシア王宮に関係のある血筋。日露戦争中にで出会った日本軍将校に惚れてしまい、来日した経緯がある。

サユリちゃん:
隻の幼馴染の女の子「だった」。隻が黄昏眼の力を自覚し始めて解決した連続誘拐事件の犠牲者で故人。幽霊となって現れ、隻に重要なヒントや警告を与えてくれる。隻にとっては初恋の少女。サユリも隻を好いていた。

[設定]

現世と陰世:
この世界は、現実世界である「現世」と、魔物が跳梁跋扈する「陰世」のふたつの世界で構成されている。「陰世」は魔術や陰陽術、法力などで力学的に「陰世」との影響を持たない人間には感知できない世界。

黄昏眼:
生まれつき「陰世」への接続経路を見出すことができる眼のこと。意識的、無意識的に関係なく発動するケースもあるが、主人公の場合は亡き母親の形見であるアイパッチで能力を制御している。発動すると、「現世」における様々な物理法則を無視できる。
ただし、「黄昏眼」の人間は、本来「現世」の存在ではないため、効力が発揮されると、どこからともなく現れる(普通の人間には目視できない)「陰世の狩人」に追跡され、命を狙われることになる。

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