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君が疑問を持っている事はなんだい?

私は、現任者講習会を受けて公認心理師試験を受け合格し、リカバリングカウンセラーとして働いています。本来なら臨床心理士になり大学院を卒業し博士号を取得して初めて、この心理の雄一の国家試験に臨みます。なのでこの世界では肩身が狭く、その葛藤に潰されそうになりながら師匠の斎藤学師と対談させて頂いた時の会話です。

対談内容

私の様なリカバリーカウンセラーが公認心理師の資格を取っても臨床心理士さんの中では認められていない事を最近感じています。
どういう活動をしたら良いか、ご指導願えないでしょうか。

斉藤先生 
私が価値を置いているのは体験なんだ。
その人の動機などが大切。
それは一般的な物ではない。
心理臨床学会の中で公認心理師だと言っても通用しない
かもしれないが、私に言わせれば自分の中で苦労もせず
問題意識もなくセラピストになろうと思う方が不思議じゃない?

自分や家族に問題があって相談をしているうちに回復し、
同じように苦しんでいる人の相談を受けようと思った。
その方が自然に感じるんだよ。

だから臨床心理士学会のような所が持ちたがる差別意識に、
こちらが応じない方がよい。

大切なのは、今あなたの所に問題意識をもって来る人々の
話を聞いて、評価をしてもらう事。

資格と言うのは効果を上げるための前提でしょ。
自分で体験している、言語化も出来るし場合によっては未来も読める。
言語化する意味を知っているから、そうならない為の手段も取れる。

私が思うのは、あなたのような人がセラピストになるべきなんだよ。


先生と初めてお話ししたのは、夢の話でした。それから本当に色々な出来事があり、未来を決めて来ました。

先生
あなたが実家にこだわってエネルギーを使ったら、
ご両親は幸せだけど意味がないよね。
変な所でエネルギーを使って来なくてよかった。
あなたは皆さんの中で頭一つ出色していて、自分の役割を早く決めている。随分と走り方の力強さやエネルギーが違う。
クライアントを次々と募集したりする能力も。
なるべく明るい未来を目標にしていくといいよ。


私は、クライアントさんのお話を丁寧にお聞きして、
少し未来に旗を立てることを(メンタライゼーション)意識しています。
先生はカウンセリングする時にどんな事に着目していますか?

先生
私も未来を決めてしまうんだよ。
現在の事でゴチャゴチャしていても仕方がない。
あなたの場合には妹と、ここで揉めていても仕方がないと
思った訳でしょう。
それって未来を決めている事なんだよ。
未来に導かれて今があるって事。
エピソード記憶の連続体が私を作っている、
つまり過去が自分を創っている。

悲しい記憶ばかりを取り入れていくと未来は絶望になる。
だから過去の解釈の仕方で未来は随分と違ってくる。

過去が私を作っているわけ。
自分の心があって誠実に向き合うと、
いい結果が産まれるなんて言うのは嘘っぱち、
自分と言うのは単にエピソード記憶を重ねたものにすぎないのだから。

そうじゃなくて人間という入れ物があって、顔とか二本足で歩く事は決まっていて、長いこと歩く事は出来るけれど早く四つ足で走ることは難しい、自分の外側が自分の行動を決めている訳でしょ。
自分の見かけをよくしていけば中身も変わってくるんだよ、
そう言うのを行動主義と言う。

中身は自分で決められると言う事。
つまり行動から入る。


例えば公認心理師のあなたと、資格を持っていないあなたは違う人になる。哲学者の言う事を鵜吞みにしていると中々自分が見えてこないんだよ。
だから知った上で捨てる。

勉強と言うのは一度知った上で捨てるもので、捨てるためにするんだよ。

それって自由を獲得するために解りにくい事を解るようにする。
な~んだ、こういう事かって。

たいがいは憂鬱で過去に囚われている人ばかりだから、
どこかで断ち切ってあげるのが一つ大切な事。

あなたへ『自分自身がセラピーをする側に廻ってごらんよ』って提案した。それって未来を決めてあげた訳だよね。
あなたも、クライアントの話から見えてくる未来の方針のような物を決めてあげるのがいいよね。

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