「FP2級」と「AFP」を取得した話
この記事をご覧いただきありがとうございます。
私は今年、「ファイナンシャル・プランニング技能検定2級(FP2級)」を取得しました。
(「AFP」も取得しましたが、その話は後ほど)
今回は、そのお話をしたいと思います。
はじめに
まず、ファイナンシャルプランニングとは?
つまり、ファイナンシャル・プランナーに相応しい知識を有しているかを測る検定であり、取得することにより、金融機関・保険会社・不動産会社などでの実務に役立つだけでなく、節約・税金といった日常生活にも役立つ知識が身に付きます。
また、国家資格であることから、取得していることで社会的信用も高くなり、就職や転職にも有利になります。
なぜ「FP」?
ではなぜ、私が「ファイナンシャル・プランニング技能検定(以下、FPといいます)」を取得しようと思ったのか。
特に深い理由はありません😅
理由を絞り出すならば、「勉強による、帰宅後や休日の時間活用」「なんでもいいから手に職をつけたい」「日常に役立つ知識やスキルが欲しい」というところでしょうか。
高校を卒業してから現在の企業に就職し、事務職として働き続けてきましたが、生きていて役に立つことを覚えるわけでもなく、人に見せられるようなすごい技を身につけるわけでもなく、ただ会社のために誠実に過ごしてきました。
ただこの頃、このままでは何だか勿体無いと上記理由のような思いを張り巡らせるようになり、いろいろ考えた末に、まずはなにか資格を取得してみようと思い立ちました。
そこですぐに、このFPが浮かびました。
というのも、私がよく観ているYouTubeチャンネル「リベラルアーツ大学」で、両学長が動画の中でこのFPと簿記の2つの検定を押していたからでした。
このチャンネル、すごいです。お金のことめちゃくちゃ学べるのでおすすめです(インスタもよく観ています)
FPの資格について調べたところ、保険・税金・年金・金融などの日常にも役立つ知識が身につき、国家資格なので取得することの価値も十分にあるということで、すぐに書店で参考書を購入し、勉強に取り掛かりました。
とはいえ、購入した参考書が分厚くて果たして覚えられるのか不安になりましたが、モチベーションがあるうちに取り掛かろうと自分で自分のケツを叩いてきました。
まずは「FP3級」
目標は2級の取得。2級の参考書を購入した直後に分かったのが、保険・金融・経理などの実務経験者や3級保持者でないと2級の試験が受けれないことです。当時の私はどれにも当てはまりませんでした。
あまり長い時間をかけたくないと思いましたが、仕方なくまずは3級取得を目指して勉強を始めました。
なお、FPの試験は年に3回実施され、およそ4ヶ月間隔です。タイミングよく次の試験日まで3ヶ月ほど期間があったので、まずは次の試験で3級、その次の試験日に向けて2級を取得しようという計画を立てました。
まず取り掛かったのが、参考書の内容を全てノートに転記するという勉強法ですが、まじで無駄な作業でした。
全ての転記を終わらせるのに2ヶ月半。用事を除いて休日の時間を全てその作業に費やしました。
しかし、次第にノートに転記することが目的になってしまい、内容が頭に入ることは全然ありませんでした。
しかも、結局そのノートを見返すこともほとんどなく、この時間をもっと他のことに使えばよかったと猛省しています。まあこれもいい経験でした。
結論、一番効率的で頭に入る勉強法は、過去問です。
ノートの転記を終えて、3級の試験日まで残り1ヶ月。参考書の過去問をしてみたものの全く解けず。ノート転記の意味…
このままではまずいと思い、参考書とは別の過去問集を購入し、ひたすら過去問を解きました。
するとみるみるうちに点数があがり知識も身についていきました。試験日の1週間前に行った予想問題では8割が解けていたので、なんとか合格圏内にいたまま試験日を迎えることができました。
そして試験日。指定された会場(地方大学の講義室で行われました)で試験を行いました。
すでにある程度自信があったので、あまり緊張することもなく試験に挑めました。手応えもあり、試験後の自己採点で筆記・実技ともに7割が正解していたので、合格を確信しました。
1ヶ月後にきた合格通知でも無事に合格を確認し、晴れてFP3級を取得しました。
まともに勉強するのが久々で嫌になりかけていたのですが、3級合格ができて報われたことが救いでした。おかげでなんとかモチベーションを保てています。
次は「FP2級」
さて、次は2級。間髪入れずに再び勉強を始めました。前回の反省を活かして、今回は最初からひたすら過去問を解いていきました。
ですが2級になり、難易度が急上昇。問題の選択肢も3択から4択になり、3級の知識があまり役立たない印象で、また1から学び直すような感覚でした。
それでもなんとか折れずに勉強を続けました。というのも3級を取得できた時の喜びが残っているのが大きいのかもしれません。
頑張れば必ず報われると信じて、地道にコツコツと勉強を頑張りました。
結果的に3級の時よりも勉強の量や時間を多く費やしていましたが、この2級に関しては試験日の直前でも過去問でいい点が取れていませんでいた。合格ラインのギリギリから脱却できず、どうしたものかともがいていました。
私の場合は数字に弱いのが自分で分かっていたので、最後の悪あがきで直前の休日で、数字に関わる要点だけのカンニングペーパーを作成しました。
(厚生年金は加入年数が〇年以上、出産一時金〇〇万円 みたいなものをひたすらノートに写しました)
これが功を奏したようで、2級の試験では特に勉強していたことやカンニングペーパーの内容が多く出題され、つまづくことなくすらすらと解けました。
結果、自己採点で8割以上が正解していて、合格を確信しました。
努力が報われた、最後の悪あがきって大事だな、自分もやればできるんだな。色んな感情が込み上げてきました。
後日、合格通知と合格証書が届き、晴れてFP2級を取得しました。
思い立ってから2級取得まで約1年弱。長かった。今までの人生でここまで何かをコツコツ取り組むことがなかったので最初はしんどかったです。
ですが、怖いもので体が段々と勉強に慣れてくるんですよね。
今までは帰宅後や休日はダラダラと過ごすことが多かったので、時間を有効活用できていることが嬉しかったですし、FPの勉強で身につくことが結果として日常や今後の人生で役立つ知識であることが嬉しく、モチベーションの維持に繋がったのかなと思います。
また、FPを取得してから実感しているのが、普段生活をしている中で様々な視点が変わってきたことです。
テレビやラジオ、新聞などで今まで興味がなく流してきたニュースの内容が理解できるようになりましたし、私も最近始めた近頃話題のつみたてNISAにも抵抗が少ないです。
今後の人生における様々なイベントにおいても、細かい専門用語をたくさん覚えたことで躓くことがなくスムーズに進めることができるのかなと思っています。
ついでに「AFP」も取得
FP2級を取得したことで「AFP」という認定資格も取得しました。
「AFP」とは?
ざっくり言うと、FP2級に箔がつくようなものです。
FPについて調べている中でこのAFPという認定資格があるのを知り、せっかくならここまで取得してしまおうと欲張りました。
取得するためには、FP2級に合格することと、AFP認定研修を修了することです。
FP2級の勉強の合間で、このAFP認定研修も並行して受けていました。
といっても、FP検定と似たような確認問題を受けて合格点以上を取ることと、提案書課題で60点以上を取ることで修了することができます。
なお、このAFP認定研修は日本FP協会の認定教育機関でオンラインで受講することができ、私は「ARTIS(アーティス)」で申し込みました。
ここを選んだ理由は、安いからです(笑)
それだけでなく、提案書課題での疑問は問い合わせフォームから簡単に質問でき、課題提出後も翌日には採点結果がメールで届きましたし、金額に見合わないようなサービス体制で、結果的にアーティスを選んで正解でした。
確認問題については、すでにFP2級の知識がついた状態で受けたため、スルッと合格できました。
提案書課題について、最初は抵抗感がありましたが、アーティスの場合は「提案書の手引き」という冊子のとおりに進めればスムーズに作成できますし、作成フォーマットも用意されているので、終わってみればそんなに難しくはありませんでした。作成に有した期間も、1日2時間ほどの作業時間で1週間で完成しました。
ただ、この提案書課題は模範解答が公表されておらず、ネット上でもネタバレ厳禁のため、自分の作成した提案書が果たして大丈夫なのか不安でした。
クオリティを求めるとキリがないと感じ、何度でも提出可能ということに甘えて、ひとまず提出してみました。
ですが、採点結果は91点。自分でも驚きの高得点。逆に何が減点になったのか知りたいところでしたが、なにより合格できたので良しとします。
かくして、FP2級とAFP認定研修を修了したので、私は「AFP」となりました。
この「AFP」になることで、FP2級以上の社会的信用を得ることができることと、2年ごとに資格更新があることによる継続教育があり、常に知識とスキルを向上させることができます。
ただ資格を取得して終わりでないところが特徴であり魅力であると思います。
私としても、取得に満足して知識を失っていくよりも、資格更新と継続教育が必要というアクションがある方が助かります。
「FP2級」と「AFP」を取得してよかったこと
色々と書いてきましたが、「FP2級」と「AFP」を取得してよかったことをまとめると、次の通りです。
・人生で役に立つ金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識を得られた
・上記の知識を得られたことで、日常生活の視点が変わった
・社会的信用のある国家資格であり、就職や転職などに有利である
・2年ごとの資格更新と継続教育により、知識やスキルが風化しない
・机でじっとするのが得意ではなかったが、勉強に対する耐性が身についた
・仕事以外の時間を有効活用できたほか、スケジュール管理を意識するようになった
・目標に向けた地道な努力の大切さを覚えた
このように、知識やスキルが身についただけでなく、大袈裟ですが人間として少し成長できたように思います。
モチベーションの維持が難しく苦労したところもありましたが、学んだ量がちゃんと点数に結びつき、3級や2級、また認定研修や提案書課題としっかり合格できたことが何よりの救いでした。
勘違いしてほしくないのが、私は決して頭が良くありませんし、勉強もできるほうではありません。
FPの勉強は、ひたすらに量をこなして頭に入れていきました。勉強をしながら、もっと効率よく覚えれないものかと悲しくなったこともあります。
幸いFPは暗記で勉強できますし、日常生活の場面をイメージできるので頭に入りやすいという利点があります。
なので、自分は勉強が苦手という方でも取っ掛かりやすい資格なのではないかなと思います。
日常で役に立つ知識が欲しい。何か手に職をつけてみたい。資格を取得してみたいけど勉強が苦手。そういった方でもFPはおすすめだと思います。
まずは3級からでも勉強を始めてみてはいかがでしょうか。
なお、私は現在、FPとAFP取得の流れに乗り、日商簿記2級を勉強中です👍
乱筆にて
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