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New York の春 2021 - 思い出

今日は、4月最後の日。5月と聞くと、やはり初夏のイメージが湧いてくる。

今、この時点でも世界中で、以前コロナウイルスと戦いながら、私たちは生きている。日本の家族や友人の安全を願い、そして、自分の身近にいる大切な人達が、無事である事に感謝する。

今年の2月にnote を始めてから、外出する度に、目に飛び込んでくる景色や物に、より深い観察心が湧く様になった。

花を美しいと、思うだけでなく、その花の事をもっと詳しく知りたくなる。

私は、自分自身が写真の被写体になる事にも、写真を撮るという行為にも、特別に興味は持っていなかった。

改めて、自分の撮った写真の多さに、驚いている。決して、上手いとも、傑作であるとも、言えないけれど、2021年4月30日に、自分の暮らす場所、ニューヨークの春の、『その一瞬』を整理してみたくなった。

春の息吹き

2月3日の立春に、ニューヨークで春を感じるかと言えば、それは皆無に等しい。でも、2〜3週間ほどしてくると、木々の枝先に、新芽を見つける。

それは、まだまだ硬くて、その姿を披露してゆくまでは、時間のかかる事。それでも、春の息吹きを感じて、手袋を外してiPhoneを取り出した。

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Magnolia - 木蓮

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同じ木に、花芽をつけながら、その成長には大きな差がある。もう後少しで咲こうと、蕾に成長した者もいれば、未だに色づいていない、花芽の状態の者もいる。

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全ては、自然の赴くままに・・・。ほぼ満開。

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白い木蓮も、こんなに固い花芽から、もう後わずかで開かんばかり。


冷たい空気、でも春に近づく

今年の冬は、雪がたくさん降った。3月間近の週末は、未だ雪が溶けきれずに残っていた。誰も見向きもしない、『汚い雪』。降り始めて、どんどん積もっていくときは、子供達は、はしゃぎまくり、大人達でさえ、ウキウキとして、その様を愛でる。雪の宿命なのか・・・。ちょっと切なくなる。

飲食業界は、大打撃を未だ完全に克服できていない。特に、街の小さなレストラン達。3月の始めはまだ、店内飲食は許されていなかった。

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お店の人達は、それぞれに試行錯誤して、屋外に食事ができる場所を建てた。こういう風景は、ニューヨーカー達の、創造性、あふれるユーモア、又、粘り強さを、見せてくれる。

Daffodil - 水仙 / Hyacinth - ヒヤシンス

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ニューヨークの歩道には、至る所に小さな花壇がある。近所のComunity (町内会っぽい、集まり)の人達が、奉仕活動でこうして花を植えては、道ゆく人達を楽しませてくれる。

「お花を、尊重してください」→ 「お花を大切に」→ 「犬のお手洗いをさせないで!」と、訴える表示を立てています。

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やはり春の花で、公園や、こうした街の中の、小さなスポットで、一番早く見られるのは、水仙とヒヤシンス。

ちなみに、花言葉は水仙が、「うぬぼれ」「自己愛」。ヒヤシンスが、「スポーツ」「ゲーム」。更にヒヤシンスには、色別に違う意味があって、赤は「嫉妬」。 白は「控えめな愛らしさ」。 そして紫は「悲しみ」。

でも、そんな紫のヒヤシンスの花言葉とは、全く関係なく、ブルトーザーと、NYPD (New York Polie Department) のおまわりさんを、一緒に、写真に撮れてしまう、そこが、ニューヨークの街。


Easter - 復活祭

今年のEaster は、4月4日だった。例年3週間ほど前になると、家のドアや窓、又、階段の上り口など、至る所で、Easter 様の、飾り付けを楽しめていた。

今年は、『あれっ?」と思うほど、その飾り付けが少なかった。というよりも、殆ど見なかった。

上の写真は、4月3日の画像投稿の、『🐣 Easter in New York 🐇』

外出した時に見つけた、Easterの飾りや、必ず登場するウサギや卵をかたどったチョコレート達に、ちょっとした説明を加えてみました。お時間あれば、画像をクリックして、ご覧下さい。

中には、こんな父と娘の、微笑ましい後ろ姿の写真もあります :)

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Cherry Blossom - 桜 

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New York と言えども、桜なしでは、春は語れません。下の写真は、桜が、満開になり始めた頃に、通りかかった、Gramercy Park (グラマシー公園。)

ここは、マンハッタンで唯一、個人が所有する公園。

周辺に家を持ち、年間管理費を払っている限られた数の人だけが、この公園の鍵を所有している。他の人の入場は許されないという、ちょっと変わった形態の公園なのです。(詳しい説明は、下線のある所をクリックすると、ウイキペディアでご覧になれます。)

他にも、自宅のアパートのお向かいさんの、「枝垂れ桜」について、写真を添えて記事にしました。楽しんで頂ければ、幸いです。


Tulip - チューリップ

チューリップは、子供の頃から変わらない、春の花の、主役のひとつ。
目につき次第、撮っていました。どうぞ、お楽しみ下さい。

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八重のチューリップが開いて、牡丹の花の様です。

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歩道の小さな花壇も、チューリップでいっぱい!

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名前を調べてみると、"Wild Tulip" (野生のチューリップ)と、判明・・・。

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子供の頃は、こんな種類のチューリップは、植物園でしか見られなかった気がします。


春のデザート

沢山の写真を見ていただき、ありがとうございました。
最後はやはり、甘い物で・・・。

ニューヨークでは、日本の様に、春のお菓子と言えば、「桜餅」とか、いちごをふんだんに使った「ストロベリー・ショートケーキ」。みたいなすごく代表的なものは、ない様な気がします。

季節の果物を使って、ケーキや、パイを焼く。ジャムを作る。そんな習慣はあっても、ベーカリーに一斉に、春のお菓子が並ぶ。というのは、やはり、Easter の時のうさぎ型・たまご型のチョコレートや、強いて言えば、パステルカラーのカップケーキでしょうか。

3月19日に、近所のベーカリー、Billy's Bakery の春色のカップケーキの写真を投稿しました。

下の French Marons の写真は、Korean Town (マンハッタンの西側32番街周辺で、韓国のレストランやお店が密集しています) にある韓国のパン屋さんに入った時に、思わず目に留まりました。

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"Rose" という名前が、薔薇の花びらを思わせる。綺麗だな。その時はそう思いながら、今考えると、バラの季節は初夏だったな・・・。

でも、その色は、十分に『春』を、感じさせてくれた。

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