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New York 過酷な就活とオンライン面接

昨年の3月初めに、New York で、最初のコロナ感染者が発生した事が、公に報道された。

その後、いっきに、感染者数は増え、New York 州は、3月末にロックダウンとなった。

大きな失業率

あっという間に、各業界で失業者数が増加し、失業率は、昨年の4月に14.7%に達した。(一年後の、今年の4月現在では、6%迄回復している。)

私の働く、ファッション業界への痛手も、大きかった。在宅勤務が始まって2週間後、私もレイオフになった。昨年3月、第3週目のことだった。


layoff / furlough = レイオフ / ファーロウ

一般的にアメリカでは、会社側の理由による解雇を、layoff (レイオフ) と呼ぶ。その中で、無給休暇という形で、状況が改善されれば、再雇用が保証されている形態を、furlough (ファーロウ)と呼ぶ。


ファッション業界内の job hunting (就職活動)

昨年のファッション業界の勢いは、確かに景気回復と共に、上向きに進み、今もその動きを、更新させている。

だが、どの会社でも、コロナ前の状態に戻そうとして、予算配分には非常に厳密、かつ神経痛で、少しでも、経費を減らし、利益の回復に奮闘している。

この状況下で、20年のキャリアを持つ私の様な、シニアレベルの者の就活は、厳しい。

残念ながら、13ヶ月の間、自分向けの求人は未だに、ゼロの状態。

私の職業は、日本のファッション業界には無いので、ご興味のある方は、下記の記事を読んで頂ければ、お分かり頂けると思います。

Financial Industry (金融業界)での動き

そして、さらに残念な事に、私のパートナーも昨年12月でレイオフとなった。

彼の職業は、主にFinancial Industry (金融業界)での、データー・サイエンティスト。業界自体が、2008年に起こったリーマンショックの様に、落ち込んでいったわけでは無いが、このパンデミックを機会に、多くの企業が、パンデミック復帰後に備えて、構造改革を打ち立てている。

彼の会社の場合は、もともと、イギリスとカナダの合弁会社であったのが、彼の部署のみ、金融専門の投資会社の資本で、新会社として、設立した。その後、ロンドン証券取引所と、大元の合弁会社間での経営となった。

それが結局、100%ロンドン証券取引所の傘下となり、彼の所属していた、New York Lab. (ニューヨーク研究所)は、閉鎖となった。


Data Scientist (データー・サイエンティスト)の job hunting (就職活動)

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1月と2月は、彼にとって、とてもスローな期間で、気に入った求人もあまり無かった。その間、本を読んだりして、新しい技術や理論を学んでいた。

すると、3月の半ば頃より、急に動きが出始め、リクルーターより、連絡が入ったり、自ら送った履歴書にも、積極的な回答がやって来た。

4月に入り、面接の予定が入り始めた。データー会社だったり、SNS (Social Network Service)の会社だったり、今や、データーサイエンスは、あらゆる業界で使われている、最新の技術。それだけに、日進月歩でどんどん新しい事が生まれては、議論されている。

彼は、物理学の博士号を持っているが、このデーターサイエンスの分野で働く人達は、ありとあらゆる学問を専攻して、学位を取って来ている。


過酷な面接スケジュール

4月の第2週から、毎週2〜3件の面接が入り始めた。全て、ON LINE 又は、電話。

一つの求人に対して、何度も何度も、面接が繰り返されている。

例えば銀行の求人に、履歴書を送ると、その後、合計8回の面接がほぼ毎日の様に予定され、担当者から、ヴィデオ面接のリンクが、Eメイルされてくる。

一つの面接が、45分から1時間半。普通に、話をするというよりも、技術・知識・能力などを問われる、口頭試験のようだ。

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彼の携わっている事は、大抵、株の取引に関する事だが、時々わかりやすく説明してくれる。でも、彼が勉強や、研究の為に埋め尽くしたノートは、謎の一言に尽きる。

今日も、2時間近く面接を受けていた。そして明日も又、朝、早い時間に面接が予定されている。

聞けば、1週間後には、5時間に及ぶ、面接・試験が予定されているらしい。

自分の就活が、スローなだけに、余計に、彼の面接や試験の方に、気を取られてしまう。

でも、私にできる事は、ただ一つ、励ます事だけ・・・。

"Wish you the Best of the Best Luck! 🍀"





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