あたらしいタイプのえび

コムデギャルソンには、緑茶が合います。

あたらしいタイプのえび

コムデギャルソンには、緑茶が合います。

最近の記事

7.20

これまで貯めてきた画像を整理しながら、報告会に向けての資料を作成する。 時間の関係で、展示を見れていなかったブレラ美術館に行く。 天井に続くキリスト教の壁画。 メディア、物語。 現代においても、人間が求めるものは変わらない。 不思議な気持ち。 中世ヨーロッパの絵としたら、日本なら戦国、江戸くらい? 服装はかっこいい。 これらの絵に共感とかはないが、社会情勢を反映しているように感じる。 Cima da Conegliano Polittico di Sant

    • ただしさ

      この世界に普遍的な正解はない。 立場の違う人が存在する限り。 ただ、こうなったらいいなという願いがあるだけだ。 正しさにとらわれるな。

      • 6.29

        「いい大学に入りなさい、公務員になりなさい」と、おばあさんに小さい頃から言われ続けていた。 僕はこれまでずっと、無意識でやりたいことを押し殺してきて、たくさん遠回りをしてきた。 秋田県に生まれて、世界の文化に触れる機会がなかった。 アートやデザインも、美術の教科書で見てずっと気になっていたが、どこか遠い世界のものだと思っていた。 今なら秋田でクリエイティブな仕事をしている人を知っている。 高校生くらいまで、僕の人生に現れなかった だけだった。 その頃は野球をしてい

        • 平和とは

          イタリアに留学に来て数日たったころ。 彼女から電話がかかってきた。 内容は、共産党の赤旗(定期購読の新聞)の配達員が集金に来て怖かったという。 先月から、僕のおじの勧めにより渋々購読していた。 そこで、おじに購読をキャンセルしたいというメールを送った。 彼女の姉は、共産党を支持していて、僕の彼女も支持していると。 だが、集金の人が怖いから解約したい、新聞は今度遊びに行った時に読ませてもらうと伝えた。 おじからの返信では、理解してもらえないかというオブラートに包ま

          ああ。

          1ヶ月のイタリア留学まで残り2日。 デザインのインターンなのに、バイトやら生産管理のインターンやらで、ほとんど準備ができていなかった。 「君、なんもやってこなかったんだ」 イタリアに行ってまで、無力感を味わうのかと思うと、気が重かった。 そして、バックに入れていたはずのパスポートがないことに気づいた。 ない。 ない。 軽い虚脱感に襲われながら、彼女に強制されて皮膚科に向かう。 靴下を脱いで、足の診察が終わる。 靴下を探せど、見当たらない。 ない。 ない。

          CTD・もちゃの進化

          【Instagramで眺める人たちを好きになることが出来なかったのは、そこがその人の「highlightの陳列棚」である場合が少なくなかったからだ。 そして自分は人の人生のhighlightに、強がりではなく面白さを見出す感性を持ち得ていなかった。
そして結論付けた。人のことがどちらかというと好きだと思う私が、人に関して、面白いと思うのは、興味を持てるのは、その人の『lowlight』な部分であると。】 もちきんちゃく noteより引用 僕の友人のもちきんちゃくさんは、

          ほれた。

          大学のプロジェクトで、某有名企業へのプレゼンテーションがあった。 僕のチームは男女半分ずつの4人チームで、最終審査に選ばれ、発表した。 当日。 資料の作成も担当してくれたビジネス科の女子2人が発表した。 審査員は、某企業の責任者数名と、僕の大学の学長や学科長だった。 zoomでの発表だった。 僕のゼミの先生の提案で、プロジェクターで資料を壁に投影して発表することになっていた。 しかし、発表前の準備中、審査員のある方が、「見にくい。ふざけるな。」という強い口調で指

          防犯カメラに残された詩①

          (呪いのような過去のはずかしい) おいしいものと戦争の話題には事欠かないらしい 「なににもとらわれない自由なこころ」にとらわれてしまった ドリスファンノッテンのはんこがほしい リーボックのペットボトルキャップがほしい アートを仮に視覚的想像力の観光地やとする。 そこは廻ったんよね。 今度は音楽っていう聴覚的想像力の観光地とか、人間っていう総合小説的観光地を廻りたいんよね。 カラスの羽が白く塗りつぶされた文章のような横断歩道にある  オフホワイトのロゴはドイツ

          防犯カメラに残された詩①

          ブラジャーはかせは言った。

          近年、ブラジャーの価格が上昇傾向にある。 それはブラジャーの素材原価の高騰に加えて、ブラジャーの競争率が高くなっていることを意味する。 きっと今、この世界に存在するブラジャーは、絶望に瀕している。 若者の夢と、おじさんの欲望が、全く見たこともないブラジャーを生み出すだろう。 たくあん、コンクリート、どんな素材だろうと、僕はお金を稼ぎたい。 あらゆるものがブラジャー作りのインスピレーションへと変化する。 倒産を恐れず、ブラジャーひとすじで歩んできたこの70年。 け

          ブラジャーはかせは言った。

          Siri,ゴマ油買ってきて。

          むだずかい。 言葉を役に立てないということ。 言葉をなにかの、第一に、自分の、 役に立たなくてもいいのだということを、私は川柳に教えられた。 また、なんの役にも立っていない(ようにみえる)言葉を目の当たりにすることによって、はじめて私たちは自分がなにかの役に立たなくてもいいのではないかという可能性に思い至ることができる。 暮田まな まずは自己を満足させなければ、絶対におもしろくならないと思うんです。 自分がおもしろいと思えたら、 評価されようが、されまいが、問題

          Siri,ゴマ油買ってきて。

          「手を汚さずに食べられる」トッポで汚れた手

          新宿から発車した山手線の車内。 天井近くのスクリーンで漫画の広告が流れている。 突然彼氏に別れを告げられる女性。 友達から「反逆しろ。男子にモテないサブカル女子になれ」と言われる。 そういえば、男子はサブカル女子あんまり好きじゃないよなぁと人ごとのように思う。 宝くじのCM。 宝くじ売り場の前で、「わたしの人生何か足りない」とただをこねるパンダ。 夢じゃないですか?といつもの女性 12億円! 世の中のCMを皮肉に見てしまうわたしの手は、 トッポのチョコで汚

          「手を汚さずに食べられる」トッポで汚れた手

          あのお店があったこと

          最寄りの駅に向かう途中、個人経営だったレストランの前には、ワゴン車が停まっていた。 椅子やテーブルなどが外に並べられている。 数ヶ月前に閉店した「レストランこいけ」は、2階が普通のアパート。 近くの駅に住んで1年半くらいだが、一度彼女とここでご飯を食べたことがある。 僕たちしかいない店内は、思ったより広く、時代に取り残されたような雰囲気があった。 50代くらいの人慣れしない店主が1人で切り盛りしている。 注文を受けると、調理場から騒々しい音がする。 ハンバーグは

          あのお店があったこと

          Instagramのストーリーを読む・病む・詠む

          2023年6月3日。 1週間ぶりくらいにインスタを開く。 スマホからInstagramを削除してあるため、今はiPadでアプリを開く。 大きい画面で、24時間以内に載せたフォロワーの全てのストーリーをよむ。 先ほどまでスタンダールの「赤と黒」を読んでいたからだろうか。(スタンダールってペンネームだったのね) 久しぶりに見たストーリーは、独特なスタイルのよみものとしての面白さを感じた。 ぼくは、村上春樹「アフターダーク」を現代に反映したような匿名的な視点で世界を見る

          Instagramのストーリーを読む・病む・詠む

          かたづけしろ

          「かたづけ苦手なの〰」 この前、老人ホームに行った時、認知症のおばあさんは大根おろしを擦ったり、きゅうりを切るのをみんな「できな〰い」って言ってた。まあ、当たり前だけど、やったらできたよ。 もし、その人たちに「ああ、そうなんだ、じゃあやめとくか」と言ったらどうなる? どんどんできていた日常の動作もできなくなって 認知症加速して‥‥ 「鼻くそついてるよ」 【鼻くそをとる】 「服置く場所がな〰い」 置く場所がないなら つくれ。 「女の子だから服が多い」という意見

          相談

          相談 1 問題の解決のために話し合ったり、他人の意見を聞いたりすること。また、その話し合い。 2 どう行動するかを決めるのに、何かと考え合わせること。 出典 小学館  デジタル大辞泉 学校や職場でのグループで行動したり、規則がある中での行動においては、建設的な「相談」が行われる(と信じている)。 ただ、日常生活においては、辞書的な意味での「相談」が必要な場面は少ないと感じる。 自主的に集まって何かしようとする会のメンバー、「クリエイティブ」な人、身近な人‥‥ こ

          こけし:ロールパンナちゃん

          駅のホームで彼女に肩を揉んで欲しいと言われた。 ぼくはリュックからこけしを取り出すと、彼女の笑みが溢れる。 「これいいよね」 こけしは、リズムを刻みながら肩をほぐしてくれる。 ♪ 先日、品川の居酒屋で友人とご飯を食べた時。 テーブルに、ロールパンナちゃんとルーシーのフィギュアを置いた。 友人は、アンパンマンの中ならロールパンナちゃん、スヌーピーもスマホのケースにしているくらい好きだった。

          こけし:ロールパンナちゃん