CTD・もちゃの進化

【Instagramで眺める人たちを好きになることが出来なかったのは、そこがその人の「highlightの陳列棚」である場合が少なくなかったからだ。

そして自分は人の人生のhighlightに、強がりではなく面白さを見出す感性を持ち得ていなかった。
そして結論付けた。人のことがどちらかというと好きだと思う私が、人に関して、面白いと思うのは、興味を持てるのは、その人の『lowlight』な部分であると。】

もちきんちゃく noteより引用

僕の友人のもちきんちゃくさんは、僕と同様にSNSをあまり使わない人だった。

しかし最近、シンガポールで日本語教師をする彼は、昔からの鳥好きだったため、シンガポールに住む様々な鳥を撮影し始めた。

撮った画像からは、あまり鳥に興味がなかったぼくが見ても愛が感じられた。

最近、珍しくて綺麗な鳥の写真がSNSで軽くバズったらしい。

そりゃ、日本にはなかなかいないもんなぁ。

ちょっと前、ぼくは彼女と多摩川を歩いていると、川辺にすごい数の人だかりができていた。

どうやら珍しい鳥が来ていたという。

バカでかいカメラを持ったおじさんの大群。

ぼくには遠くを泳ぐ鳥が、よく池に泳いでいるカモにしか見えなかった。



実はぼくも最近、SNSって面白いなあと思いはじめている。

インターン先は、Tシャツのプリント工場を持つデザイン会社。

そこでぼくは、企画や生産管理を学んでいる。

最近、Jリーグや、eスポーツチームの分析を課題に出された。

TwitterやInstagramで、各チームどのような施策をしているかを調べ、地元チームのSNS代行や、新たな取引先へ新企画を提案するためだった。

ぼくは、Jリーグや、eスポーツに全く興味がなかったし、SNSの分析もしたことがなかった。

それでも、やってみるととても面白いことを知った。

スポーツ選手が映る投稿よりも、美人ファンの投稿や子供の投稿をリポストしてるチームのSNSおもしろいなぁとか。

eスポーツチームなのに、ディーゼルとコラボしてるやんとか。

ビジネスとかSNSとか、先入観でぼくがやってこなかっただけで、本当は面白いんだなあと思う。

実は、ぼくは大学で、他の企業への企画を出すコンテストがひかえていた。

大学のチームメンバーと話す中で、このeスポーツチーム、この企業とコラボしたらWin-Winだと閃いたりした。

結果は楽しみだ。

CTD。

もちゃの進化。


※注釈 「もちきんちゃくとぼくだけの隠語」

CTD→コネクティングザドッツ。スティーブジョブズの名言を短縮。過去の経験が、その当時は思いもよらなかったことに活かせる状況を指す。

もちゃ→過去にもちきんちゃくと金沢八景の大学に通っていた頃、ぼくが金沢八景の空気を表した言葉。


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