#37 "学級崩壊しない教室"じゃないだろ。
ここ数年、様々な教室を見ていて気づいたことがある。これは正確に統計を取ったことではないし、感覚的なものではあるが、一見規律がしっかりしていて、"良い学級"と見える教室に、来られなくなる子が多い傾向があるように感じる。(もちろん全てではない)
しかも、極端に教師が圧をかけていたり、力で押さえつけたりしているわけではなくても、それが起こる。
そのクラスは、明るく、いい雰囲気(?)だったりもする。いわゆる良い子とされる子どもたちが多いように映る。
しかし、そこには学級に馴染めず、登校できなくなってしまう子がいるのだ。
そういう状況について、疑問をもって考えていくべきだと思う。多くの教員が恐れるのは学級崩壊だろう。
学級が荒れないためにシステマチックにし、規律をきちんとして、いわゆる"いい子"でいることを強制する。
それが力ずくであろうとなかろうと、登校できなくなってしまっている子がいるのなら(登校しているけど実は居場所になっていないこともある)、なにか疑問をもって見直すべきではないだろうか。
もちろん、システム化や規律(この言葉はあまり好きではないが)を全て否定しているわけではない。
ただ、学級開きをする際に、教室が荒れないという事だけでなく、全ての子どもの居場所になっているかという視点も持って臨んでほしいのだ。
教室が安心できる居場所になる事は何よりも大切なのではないだろうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?