さあ、スタートしましょう。
【新聞の読み方⑦―新聞が役立つ、業界・企業研究~インターンシップ~採用試験の準備】
こんにちは! 就活モチスキゼミコーチの山内康義です。
たとえば、就活では、例年、食品業界を志望する人が多いのです。
食品メーカー・商社、コンビニ本部など、就活人気の原因は、幼少時代からTV、ネットで食品広告に慣れ親しんでいるからかな?
その供給元である農業・水産業界を含めて全体の動き(サプライチェーン)を知ることは、大事です。
今日は、新聞を活用して、食品、農業水産業界を通じて業界・企業研究のやり方を解説していきましょう。
さて、就活モチスキゼミコーチのおすすめする業界・企業研究の3つのステップごとのポイントは、以下の通りです。
■ステップ1.どんな業界があるのか、その特色を調べる。
●『業界地図』(日経新聞、東洋経済新報社)を使って、しっかり読み込もう。
●日経新聞「5分でわかる〇〇業界」動画は、社会・業界の問題をわかりやすく解説してくれます。
■ステップ2.興味ある業界の企業インターンシップに参加する。
新聞を読みながら、インターンシップ参加を通じて、3つの視点<●社会の役割・問題、●業界・企業の動き・将来性を知り、●自分とのつながり、仕事のやりがい>から考える。
■ステップ3.社会問題であれば、例えば「食料問題」「食品自給率問題」について着目しよう。
官公庁HP、新聞を使って、世界・日本の動き、政府・企業の動向・真相を調べる。
●<事例>「知ってる?日本の食料事情2022」(令和4年12月農林水産省)
■ステップ4.興味を持ち、社会的意義から「やってみようか」とやりがい感じたら、積極的に採用試験を受けてみよう。
3つの視点から、新聞活用しながら「多面的・深堀思考」することで、ES/面接対策を進めていこう。
●社会・業界問題を探求しながら、自分の考え(食品の接点、食品への思い)を深堀していく。
3つの視点を複合的に探究して、社会的意義~仕事のやりがい・面白さをまとめて「就活の軸」へつなげていく。
●社説、記事の「業界の串刺し検索」から「なぜ〇〇業界か?」をヒントにする。
●「企業の串刺し検索」から強み・特色を読み取る。
「〇〇業界のなかでなぜ、この企業に入社したいのか?」「入社して、何がしたいか」の理由・根拠として固めていきましょう。
【本日の注目される新聞記事】
今日の注目される記事は、農業・水産業界です。
日経新聞2面「食料自給率の向上へ農政の転換を」7面ビジネス「陸上養殖、事業化相次ぐ」の食糧問題です。
ニッスイがサバ、ニチレイがサーモンの陸上養殖が期待されますね。
ウクライナ危機、円安で食料値上げが日本を直撃する前から、就活モチスキコーチは、スーパーマーケットめぐり・マーケティング考が好きなので、「最近の魚介類、特にマグロ、サーモンにしても値上がりが顕著で、中国に買い負けているんだろうなぁ…。」と感じておりました。
また、日本の農業を見回してみれば、農業従事者は平均67歳と高齢化しており、耕作放棄地は滋賀県の面積に匹敵して、農業を抜本的に変革させる「待ったなし!」の状況であることを、まずは自覚することが大切だね。
「事実と意見」を知り、「ものごとの真相は何か、では、どうすればよいか」見極めることが大切だね。
たとえば、私は、抜本的な法律整備・規制の弾力化、養殖システムの開発アーク社のように新興企業の農業・水彩業界に参入を後押しすることが求められていると考えました。
【社説の読み方】
新聞記事は事実(ファクト・報道)と意見(オピニオン・社説)に分けられます。
社説から事実と意見を読み分けましょう。
ES/面接において、社会性、業界・企業の役割をふまえて、自分の考えを述べることが求められます。
自分の考えを固めるには、社説の意見はたいへん参考になりますよ。
しかし、1つの社説=意見だけで、自分の考えを固めることは性急です。
社説は、新聞各社とも無料で全文掲載していますので、読み比べてみましょう。
就活モチスキゼミコーチは、徹底した情報収集力で、ゼミ生を納得のいく企業や難関・優良企業に導いています。
新聞は、日経新聞、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞をチェックするだけではなく、食品業界であれば、日本農業新聞、日本食糧新聞、食品新聞、激流(流通専門誌)などにも目を通して、調べ上げることです。
面接担当者に「ここまで、やるか!」と感心してもらうだけではだめです。
「社員として、当社で活躍できる」と心を動かしてこそ、合格です。
●日本経済新聞(2023年1月9日)
●読売新聞 農業政策社説
「スマート農業 技術革新で魅力ある産業に」
●毎日新聞 2022/8/16 農業政策社説
「’22平和考 食料安保と日本 リスク直視し政策点検を」
●日本農業新聞 2022年10月29日
経済対策と農業 輸入依存の転換が急務
<就活モチスキゼミコーチが選んだおすすめ記事>
1.1面トップ 米、宇宙も対日防衛義務
衛星への攻撃抑止想定 2プラス2へ調整
【この記事のポイント】
・日本の人工衛星への攻撃も米国に防衛義務
・陸海空、サイバーに加え宇宙にも安保適用
・外務・防衛相協議経て共同文書明記めざす
2.2面総合 <社説>食料自給率の向上へ農政の転換を
3.7面ビジネス 陸上養殖の事業化相次ぐ ニッスイ、サバを25年めど
アーク、管理手軽な装置
<参考記事>エンジン部品製造の山田製作所、高級魚の陸上養殖参入へ
自動車のエンジン部品などを製造する山田製作所(群馬県伊勢崎市)は、高級魚の陸上養殖を始めた。自社技術を応用した水の循環やろ過システムで大量の給排水を必要としない閉鎖型環境を構築した。
2024年度の事業化を目指す。電気自動車(EV)化が進めば、同社の主要製品は需要減少が見込まれる。新たな分野への参入で将来的な収益源の確保を図る。
伊勢崎市内にある延べ床面積約700平方メートルの研究開発拠点に、水量10トンの水槽5基などを設置。ヒラメとシマアジ、クエと同じハタ科のタマカイを掛け合わせた交雑魚であるクエタマといった3種の高級魚を養殖している。陸上養殖は19年から着手してきた。
群馬県水産試験場の協力も得ながら、えさの量や水槽内の魚の数といった最適な養殖環境や施設内の装置改善などの研究開発を進める。3種とも稚魚から1年で、出荷できる大きさに飼育できるよう研究してきた。新事業開発部の山根広介部長は「光熱費やえさ代などを吸収するため、価値の高い魚でないと採算が合わず事業化しにくい」と話す。
人工海水を捨てずに循環させた閉鎖型環境で飼育する。自動車のウオーターポンプを製造してきた技術などを応用し、水の循環や水温管理などに生かす。水のろ過システムは自前で構築した。陸上養殖プロジェクト研究員の渡辺英光氏は「ろ過装置を自分たちで組み立てられることでスピード感が増し、コストダウンにもつながる」と胸を張る。
同社が陸上養殖に参入したのは、自動車産業のEVシフトへの懸念からだ。同社はホンダ向けを中心にオイルポンプなどエンジン部品を主力とする。売り上げの80%弱をホンダが占めるというが、ホンダは40年に全ての新車をEVか燃料電池車(FCV)にする方針を掲げている。
エンジン部品はEV化によって需要減少が見込まれ、同社は「検討する余力があるうちに事業の方向性を模索しておくというのが社の方針」(山根部長)だという。新規事業の立ち上げを狙い、社内ベンチャー事業を募集し、その一つが陸上養殖だった。
同社は24年度の事業化を目指しており、その前に試験販売も検討しているという。人工海水を使い、管理された飼育環境で養殖された魚は寄生虫の心配がなく、生でも安心して食べられる。渡辺氏は「魚の安全性や安定供給のニーズに応えていきたい」と語る。(田原悠太郎)
4.14面経済教室 経済教室 危機と分断の時代(4) 「インド太平洋」主導へ総力を片田さおり・南カリフォルニア大学教授
5.14面経済教室 やさしい経済学 幸せに生きるために(4) 長い目で考え、他者にも配慮を 京都大学准教授 柴田悠
6.21面18歳プラス チーム池上が行く!グローバルな視点で考察 前へ跳ぶ 学生との対話(上) 自分の軸持ち分析に生かす
コラム「チーム池上が行く!」はBSテレ東の経済報道番組「日経ニュース プラス9」で放映中の同名コーナーとの連携企画です。日本経済新聞社とBSテレ東が協力して編集しています(写真はBSテレ東提供)。
池上彰氏、増田ユリヤ氏、パトリック・ハーラン氏が講師チームを結成し、コロナ禍にあっても新たな学びや活動にチャレンジしている若者たちを訪ねます。同世代の若者に参考になるようなアイデアやメッセージを発信していきます。
同番組でこれまでに放映した映像は動画配信サービスの「テレ東BIZ」などで視聴できます。
以上
ご精読、どうもありがとうございます。
毎日コツコツ進めていきましょう!
就活モチスキゼミ コーチ 山内康義
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