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バンコクから北へ 135mmマニュアルレンズ写真日記 2023年12月16日

 連れ合いの叔母の葬儀に参列するため、北部ピッサヌローク県へ。その途中で中部ナコーン・サワン県に寄ろうと、深夜1時ごろバンコクを発つ。首都環状線のアウターリングへ。

 3時間ほどでナコーン・サワン手前の中部チャイナート県に着く。ここで2時間ほどの車中泊というか休憩というか。

 車を停めたのはPTTというガソリンスタンド。深夜で客が少なく、スタッフも枕と毛布を用意して寝そべっている。

 夜明け前の朝5時半にガソリンスタンドを出発。曲がるべき交差点で信号待ちをしていたら、進行方向に前部大破のトラックが道を塞いでいるのが見えた。対向車線を逆走しながらわきを通り過ぎる。

 目的地の湿地帯、「ブン・ボーラペット」に到着。前回の冬(といっても今年1月)に来ていたものの、陽が出ずに周囲の色がくすんでいたので再来、という感じ。年を越さない12月の方がハスの数も多いような気がしていたが、実際に多かった。ボートを出してくれたオヤジは、「今年は鳥が多い」と言っていた。

 今回は朝日が陽が昇ってきた。朝7時過ぎ。広い湖で135mmの望遠レンズを使っているので、構図が難しい。

 遠景ばかり撮っているので寄りの構図も押さえておく。花は夜中に開くという。

 さすがにレンズが古過ぎた。色がフイルム調に偏るので、現像時に色温度の補正が必要になってしまった。だいぶシアン方向に寄せている。寄せ過ぎたかも知れない。

 夜明けの時間帯で客は多い。7時過ぎでボートが7~8隻繰り出していた。1人当たり100バーツ(ざっと300~400円)。漕ぎ手は数十分、ハスの中を行き来してくれる。

 村まで戻ってくる。観光地として整備されているわけではなく、ただの村。近所の人が折りたたみの机を出して、朝食になりそうな食べものをほそぼそと売っている。

 村を出て、本来の目的地であるピッサヌローク県に向かう。ボートを漕ぐオヤジが言っていたとおり、鳥が多い。

 往路では夜明け前でよく見えなかった道路。左右には湿地帯が広がるだけ。電柱さえ立っていない。

今日の制約:Carl Zeis Jena Sonnar 3,5/135 旧東ドイツの光学機器メーカー、カールツアイス・イエナのゾナー135mm。先細りのため撮影時に構えにくいが、個体的に劣化が少なく普通に写るので、何となく手元に置いている。

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