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タクマー試し撮り 55mmマニュアルレンズ写真日記 2023年12月30日

 前回の日本一時帰国でスーパー-タクマー55mmを売り払っていたのに、タイに戻ってきてそれより古い(後期型の)オート-タクマー55mmを買い直してしまった。1mほど手前まで寄ってきたキジバトの目に、ピンがしっかり来た。

 1962年発売という60年前のレンズで、ここまで写るのはさすがだと思う。フォトショップのアドビ・ニュートラルで書き出しすれば、古いレンズらしい柔らかい描写が出てくる。

 F8.0まで絞っているのでもっとザラザラしそうだが、撮影距離がほぼ最短のため、ふわっとしている。

 眩しいのに日光浴したがる犬。やはりF8.0で撮影。現代のレンズには及ばないが、それでも体毛が1本1本描写されている。背景の玉ボケも意外とうるさくない。

 昨日まで具合が悪くてがっくり来ていたのに、犬猫病院で注射してもらったらいきなり元気になったもう1匹の犬。フォトショップで調整できるぐらいには、ハイライトとアンダーを写し込むことができる。

 自宅の犬にそっくりなキャラのシール。そもそもマクロ撮影を見込んで買ったレンズのため、エクステンションチューブを付けて撮ってみる。F8.0まで絞っても、ピンが来る範囲はわずか。

 うさぎのまつ毛。実はエクステンションクチューブを先に買ってしまい、それに合う小さなレンズということで買ったオート-タクマー。買ってすぐに撮ってみて、そのまま放置していたマクロ写真。

 うさぎの鼻(の毛)。F2.8辺りで撮った記憶あり。

 招かれざる客。追い払うのも可愛そうでスルーしていたら、どんどん近づいてきたので、15~20cmまで寄って撮影。けっこう年寄りだったらしく、ヨロヨロしていた。

 だいぶ近寄れる感があるが、せいぜい等倍かと。現在のマクロレンズと同じぐらい。背景が二線ボケなどせず、意外ときれい。

 エクステンションチューブを付けて被写体に無理やり近づけば、嫌でもふんわりした描写になる。ただピンを合わせるのが大変。一応、ピンはしべに来ている。

 やっぱりマクロ撮影時のボケはきれいだと思う。エクステンションチューブの効果かも知れない。ここまでの6枚はクリスマスの日に撮ったカット。

 今日、改めてエクステンションチューブを付けて撮影。印刷で大きく掲載するのでなければ多分、現代のマクロレンズ同様にちゃんと撮れる。PCやスマホで閲覧するだけなら、という意味。

 タクマーを使う人なら絶対に好きな、逆光での撮影。F5.6に絞っただけでフレアやゴーストがカクカクに出る。

 直射日光を思いっきり入れてみる。意外と収差が少ない感じ。日差しが弱くなった夕日を入れて女性ポートレートを撮るとエモいゴーストやフレアが出て、誰もが同じ撮り方をする。

 いつものカフェで試し撮りしようと思い、外に出る。年末で車の走行が皆無。この時期のバンコクは静かで最も過ごしやすい。このカット、ピンが甘い。

 ショックなことに、いつものカフェが閉まっていた。隣の八百屋というか果物屋に寄って、カフェが1~2週間前に閉店になったことを確認。バナナの後ろでゲームに興じる孫娘。

 もう一度、風景写真を撮る。絞り込んでしっかりピンを合わせても、描写が甘い。個体差か? やっぱりマクロ専用で使おうと思う。

今日の制約:Asahi Auto-Takumar 55mm F1.8。日本でオールドレンズというと真っ先に紹介されるレンズ。フレアやゴーストが現代風にいうと「エモい」ともてはやされ、特に女性ポートレート撮影で人気。すなわち、誰が撮っても同じように写る。

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