水面下で進む北とロシアとの連携 まさかの悪夢の同時侵攻シナリオ

核を持たざる国の悲劇と持てる国の強み
大願はロシアの北「核保有国承認」

 ロシアによるウクライナ侵攻以来、北朝鮮の動きがキナ臭い。まず、2017年11月以来、久々にICBMを2度発射したのに続き、SLBM(潜水艦発射型弾道ミサイル)の発射を断行。さらに7回目の核実験への準備の兆候が日米などの偵察衛星で確認されている。「北は核実験しても、少なくとも今の状況ではロシアからの反発や非難はなく、中国も遺憾の表明はあっても、実質的に制裁を課すことはないと読んでいる」と日米当局者らは見立てる。

 今回のウクライナを巡る一連の出来事に、金正恩委員長の関心はすこぶる高いようだ。

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