見出し画像

物価高減速と大幅賃上げは 消費回復の追い風になるか

物価に漂う天井感

 海外環境は厳しいままに先行き不透明だ。輸出は円ベースでみれば円安効果で2月も金額ベースで前年比6.5%増だったが、数量ベースでは7.9%減、4カ月連続で落ち込んでいる。対中輸出が数量で27.2%減だったことが響いているが、日中関係の現状を考えれば先行きは楽観できない。加えて米国経済も不況色を強める動きにある。日本の景気の行方は内需、なかでも過半を占める個人消費次第と考えねばならない。

ここから先は

2,364字
この記事のみ ¥ 200