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六大学部外者が「六旗の下に」に行った結果

以前、神宮球場である早慶戦観戦に行きましたが、その神宮などで応援活動をしてる応援団が、ホールのステージで演舞するイベントというのがあります。

その一つが「六旗の下に」です。これは東京六大学(早稲田、慶應義塾、明治、法政、立教、東大)の応援団が一堂に会す一大行事です。部外者なので正直この程度の知識です。


どこかのブログによると例年は日比谷公会堂でしていたようですが、工事の影響で東京からは少し離れた横須賀芸術劇場で行われるようです。その横須賀芸術劇場も改修工事に入るようなので、この先はどうするのでしょうか?

横須賀観光!?

ひさご寿司

本題に入る前に横須賀観光。たまには海産物も食べたい。寿司は普通に美味しかった。

よこすかポートマーケット

観光バスも停まっている。観光市場みたいなとこ。

ドブ板通り

なんでドブなんて名前にしたのか疑問でしたが、ドブ川に鉄板をしたからという割と単純な由来。
ここから米軍基地や自衛隊基地も近く、アメリカちっくな店やミリタリー系のグッズ店が軒を連ねていた。

よこすかY Yのりものフェスタ
軍艦

イベントしてた。これ知ってたらもうちょい早めに行ってもよかった。軍艦の見学もできたみたいだが、時間切れだった。正直「六旗の下に」よりこっちの方が気になるんだが!?

六旗の下に 入場!

会場となる芸術劇場への案内
パンフレット

この「六旗の下に」はチケットさえ買えば(3000円)、六大学関係者でなくとも入場できます。

スーツや学生服を身に纏う学生、就活生などとは違うオーラがあります。
また、OBらしき人やお偉い感じの人も来ていて、プロ野球や音楽ライブとは違う、応援団や学生団体特有の独特な雰囲気が漂います。

また、一階席中段の中央は招待席になっており、応援団、あるいは会社組織特有の上下関係みたいなものを思いしらされます。

私も大学の時、一地方大学の部活の発表会とはいえ、確かこういう区画あったよなと思い出します。

正直いるか?というのが私自身の考えです。(こんな考えだから職を転々としまくるし、昇進もできない!)

席もそこそこ混み合っており、ホール内うろうろして、一回の中段上よりの舞台からみて右の席に座ります。

ここからは各大学のステージの雑感を書きます。尚、神宮の応援席同様、撮影は許可者のみが可能です。六大学応援団素人が記憶を呼び起こしながら書くので不正確な部分も多々あります。
気になる人は過去の「六旗の下に」はYouTubeにあがってるのでそちらもご視聴ください。(許可得てとってるかは知りません)。

だいたい共通してるのは、校歌に相当するもの、応援歌、応援曲(ある地方大学応援団は必勝パターンメドレーといってメドレーで流す。サッカーでいう所のチャント)、勝利の拍手を演奏、演舞します。

オープニング

各大学の活動の様子のスライドと校旗掲揚が行われました。あの大きな校旗や団旗を落とさずに上下させるのはすごい!

東京大学運動会応援部

まずは東京大学です。結構衝撃的だったのが、東京大学には校歌や学生歌がないこと。そのため、東京大学応援歌「ただ一つ」が校歌に相当する歌です。これは応援部が勝手にそうしてる訳ではなく、大学オフィシャルの歌にもなっています。
センターリーダーと後方で拍手する下級生の動きがとにかく大きい。とくに腕を大きく回して拍手する大車輪は見どころです。
東京大学もそこそこ人数はいました。

早稲田大学応援部

やはり、人数の多さは圧巻でした。リーダー幹部が8人、3年生は1人だそうです。校旗も演舞中はずっとあげてました。
尚、コンバットマーチの最後の「慶應倒せ」の前は「そーれそれ」言わないのが正当らしいですが、言ってしまいますよね。
応援団は基本影アナは用いず、リーダー部員が前に立って司会進行し、演目紹介します。これの独特な言い回しも一つの見どころです。
今回の早稲田大学の司会は他の大学と異なり、他大学ディスりや幹部いじりはなく、淡々としていた印象です。
勝利の拍手は一拍子という音楽的にはめったにない拍子とかもあるんですが、この独特の間がドキドキしますね。

立教大学体育会応援団

女性が多いという印象でした。幹部にはリーダーはおらず、校歌はチアリーディング部の方がセンターリーダーをつとめているようです。また、3年生?も女性部員で司会とセンターリーダー、おそらく鼓手も行ったり来たりで大忙しという感じでした。ハスキーな声が特徴的でした。
因みに応援歌セントポールは某兵庫県のお笑い球団とも言われてるプロ野球球団のヒッティングマーチになっています。

法政大学応援団

とにかくリーダー幹部の体が大きいというのが印象に残っています。前の立教大学とは対称的な印象を抱きました。ちょっと怖そう笑
後方の拍手の人達は2人。かなり少数精鋭です。それゆえか演目切り替え時の司会のセリフを長めにしていた印象です。
司会の方、結構カミカミでヒヤヒヤしました。裏で怒られてなければいいですが、、、

慶應義塾大学應援指導部

天下の慶應義塾大学。内部進学も多く、時におぼっちゃまの世間知らずといじられます。塾生の愛校心も強いからかここまでで一番の盛り上がりでした。
チャンスパターンメドレーは野球の応援をイメージしたもので、盛り上げ要因もいて他とは少し毛色が違いました。
しかし、準備が間に合わなかったのか、正式入部していないのか内部事情は分かりませんが、リーダーの下級生はあの特有の腕を大きく動かす拍手をしていませんでした。また、所謂勝利の拍手もありませんでした。
でも塾歌の歌い方はいいと感じました。メドレー曲や応援歌はともかく、校歌は叫ぶスタイルでなく、普通に歌った方がいいと思います。
因みに校歌に相当する歌でも早稲田大学や明治大学などのように腕を振りあげるスタイルのところ、慶應のように直立不動のスタイルなど、色々あります。その後のエールも「それー!」を全員言ったり言わなかったり細かい違いが見られます。
尚、ある地方大学応援団の学生歌はリーダー部用の腕を横に広げて前で叩く拍手があります。
慶應義塾大学應援指導部は体育会入りを果たし、体育会がついたとかついてないとか。
体育会以外も応援するという意図をこめて体育会をはずしたある地方大学応援団とは逆の道を進んでいます!?

※6.10 追記↓

明治大学応援団

明治大学は慶應義塾大学以上の盛り上がりでした。校旗も早稲田、慶應義塾同様に演舞中は掲げられ、規模の大きさを感じます。
ここの応援団は昔のテレビ番組の密着取材で壮絶な練習が取り上げられてました。その数十年後、いじめ問題が発覚し、リーダー部は廃部に追い込まれました。その後復活はしていますが、盛り上がり方が体育会系のそれで、少し名残もあるのかもしれません。
ある地方大学応援団も盛り上がり方については、こういう雰囲気は多少ありました。
なお、もう一つのめいだい応援団も事件がありました。気になる人は調べてみてください。
結構空気にのまれたのと、詳しくないので事件の話ばっかですみません。

フィナーレ

各校の応援曲が演奏、最後はトリをつとめた明治大学の校歌?で締められました。
別の学校の演奏したり、校歌覚えたり、センターリーダーのふりを覚えたりさすが六大学応援団。
ある地方大学応援団も数では負けてはいません(地方大学だとトップクラスの団員数、比率)が、質の面ではどうしても見劣りしてしまうのが正直なところです。

まとめ

各大学、基本のスタイルは似ているとはいえ、細かいところで色々個性が出ているなと感じました。
軍の街で応援団のイベントをする。意図はあるかは分かりませんが感じるものはあります。
スポーツしている側や私たち観客も鼓舞されたことでしょう。
しかし、応援とは気持ちの問題な部分も大きいです。それゆえに難しい部分も多いです。
応援になんとなく興味あって飯連れられて、知らん間に入部したみたいな司会もありましたが、多少強引な勧誘もあるのは事実な気はします。そしてきつい練習や理不尽にギャップを感じやめていく、入ったことを後悔するみたいなパターンもあり得るでしょう。年々マイルドになってるとは言いますが。また、うるさい、近所迷惑、騒音だという人もいます。ある地方大学では学生の間ではそういう評判でした。(ただし大学当局や地域社会からはむしろ好評でした)。
特に現代において、ハラスメントはご法度だし、大学野球においては学生服きた応援団なしでもある程度の秩序は保てるような気はするのです。

以前、北朝鮮のプロパガンダソングと日本の応援歌は似通ってるみたいなこともいいました。特にスポーツ応援は特定の学校だったり、チームをひいきにするので、ひいきにする対象、自発的かそうでないかの違いはあれど、何かをひいきにしてるという点では同じです。

それゆえに、恐ろしさというのも感じます。極論を言えば、大学応援団は社会のハラスメントの遠因で社会の悪い部分の縮図であり、淘汰されるべき存在とすら思うのです。

しかし、それが叶うことはないと思います。また、変な例えを使いますが、社民党と同じように最後の一人になってもしぶとく残ると思います。
実際、廃部になった所も復活していますし、早慶筆頭に一定数部員、団員が入っています。ある地方大学もそれなりに人集めてます。

多少強引な引き込み方だったかもしれませんが、それは何かを応援したいという気持ち、何かを変えたいという気持ちがあり、そしてそれを必要としている人がいるからです。そうでないと、ホールほぼ満員にはならないでしょう。
また、ある程度体力や気力がある人の方が仕事を引っ張っていける傾向が強いので時にはやさしさだけではどうにもならないこともあります。

正直、やさしい世界を求める自分にとっては理想とは程遠いです。しかし、社会を維持するには応援団的な人間も必要とも感じますし、理想に近づくヒントを示しているかもしれません。
また、六大学みたいなすごい世界ではありませんが、ある地方大学でポンコツながら応援団の世界に片足を突っ込んでいた人間です。そういう人間が偉そうに語る資格はあるのか分かりませんが、悪さも良さも知っているつもりです。

これについては答えが出ないと思います。

CoCo壱の海軍カレー

最後はCoCo壱の店舗限定カレーです!食ではめっちゃ贅沢した笑
めちゃくちゃ長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました!

おまけ:ある地方大学応援団ってどこやねん

六大学の部員さんらしき方もnoteしてるみたいなので公表します。
筆者も映ってる!?
私はほんとうに拙いあれをやってる。六大学見てたらやっぱすごいってなる。
仲間のおかげもあるけど、よくやって来れた。
最近私自身は距離おいていますが、興味持った方はステージとか足運んでみてください!

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