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新作童話屋さん
2020年12月22日 13:34
ルーシーは飛び跳ねて喜ぶと、目を丸くしてマヤの顔を覗き込むように眺めました。「魔法を見せて」「え、信じてくれるの?それと怒ってない?」「信じるに決まってる。だってマヤは友達でしょ。友達の言うことは信じるわ。それに怒るなんてどうして?友達が魔女なんて最高じゃない!」ルーシーの喜びようを見ているとマヤは笑ってしまいました。「あのねルーシーありがとう。あなたが喜んでくれてとて
2020年12月21日 14:13
二人が出会って半年ほどの月日が経ちました。ある日、いつものようにルーシーは学校が終わるとマヤの家へと遊びにでかけました。しかし、今日はなぜかマヤがいません。いつもなら庭で待っているのにこの日はいないのです。不思議に思いルーシーは窓から家の中を覗きました。暖炉がある部屋が見えました。しかしマヤはいません。するとその時です。暖炉の中がパっと光り、小さな光の粉が舞ったかと
2020年12月20日 14:29
「何してるの?」ルーシーは大きな声でその女の子に話しかけました。見ず知らずの女の子にいきなり大きな声で話しかけるなんて無礼な子だと思うかもしれませんが仕方がなかったのです。なぜならその女の子は、ルーシーに見られた時、大きなホウキをまたいでいて、なにやら独り言を呟いていたのですから。「あわわわわ」女の子は慌ててホウキから降りました。「お名前なんて言うの?」ルーシー
2020年12月19日 13:14
ヨーロッパの小さな町にルーシーという女の子が住んでいました。町には学校が一つだけしかありませんでした。ですので、町の子供たちはみな同じ学校に通い、みな顔見知りでした。ある日、ルーシーが学校を終えて家に歩いて帰っていると昨日まではなかったとても小さな小道がいつもの帰り道の脇にできていることに気づきました。好奇心旺盛なルーシーは、いつも周りをキョロキョロと何かを観察して歩く