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ルーシーと魔女 #3

二人が出会って半年ほどの月日が経ちました。

ある日、いつものようにルーシーは学校が終わるとマヤの家へと

遊びにでかけました。

しかし、今日はなぜかマヤがいません。

いつもなら庭で待っているのにこの日はいないのです。

不思議に思いルーシーは窓から家の中を覗きました。

暖炉がある部屋が見えました。

しかしマヤはいません。

するとその時です。暖炉の中がパっと光り、小さな光の粉が舞ったかと思う

と、次の瞬間ホウキにまたがったマヤが暖炉の中から現れたのです。

びっくりしたルーシーは、キャッ!! と大きな声を上げました。

マヤもこの声を聞き、キャッ!!と大きな声を上げました。

マヤは急いで家の外へ出て、ルーシーの元へと駆け寄りました。

「大丈夫?」

「うん大丈夫よ。あなたが暖炉の中から突然現れたからびっくりしたの。

夢でも見たのかしら」

ルーシーの目はまん丸になっています。

「驚かせてごめんね。学校の帰りが遅くなっちゃって。急いで帰ってきたん

だけど間に合わなかったわね」

「学校?あなたの学校は暖炉の中なの?」

「正解。だけど間違い。私の学校は暖炉を通って行くのよ」

ルーシーはもう訳がわかりません。

マヤの頭がおかしくなってしまったのかと思いました。

「驚かないで聞いてくれる?実は私魔女なの。今まで黙っていてごめんね。

本当は早く言いたかったんだけど言えない理由があったの。

町の学校に通っていないのは魔女の学校へ行っているから。

暖炉から入って魔女の学校へ毎日行っているのよ」

マヤがそこまで言うと、ルーシーは飛び跳ねて大喜び。

目を丸くしてマヤの顔を覗き込むように眺めました。

「本当の本当に魔女なの?マヤが魔女!なんて素敵なの!!」


つづく

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