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授業の課題に『おちらしさん』!?【おちらしさんポスタービジュアル作成秘話】

こんにちは! おちらしさんスタッフのしみちゃんです。

今年の2月。おちらしさん宛に、このようなメールが届きました。

高校の授業の一環としてポスターによる広告デザインの制作を行っており、『おちらしさん』を制作のテーマとして取り上げたいと思っています。

問い合わせメール要約

おちらしさん』を課題のテーマに取り上げてくれるの!?!? と驚き、飛び上がるほど嬉しかったお問い合わせを送ってくださったのは、大阪府立工芸高等学校3年生の寺田凜音さん

おちらしさんへの取材・ヒアリング、そして制作期間を経て、完成した寺田さんの作品がこちらのポスタービジュアルです!!

公演や美術展が「赤い糸」で表現され、おちらしさん会員の皆さまのおうちにまで繋がっています。

こちらの一筆書き。すごくないでしょうか……!?

公演・展示の会場である劇場、ホールや美術館はもちろんのこと、出演者や、観客、『おちらしさん』を届ける配達員の方の姿まで描かれているのです!

3月の末ごろに取材をしていただき、完成したポスタービジュアルを届けていただいたのが7月。その間にどのような過程があったのか、そして寺田さんご自身のことが気になった私・しみちゃんが、今度は寺田さんにお話をお伺いしてきました。

というわけで、今回のおちらしさんWEBでは、大阪府立工芸高等学校3年生・寺田凜音さんのインタビューをお届けします!!

寺田さんとおちらしさんのポスタービジュアル。
このような大きいカンバスで作成されるんですね!


ー今回は素敵なポスタービジュアルを作ってくださり、ありがとうございました! どうしておちらしさんを課題のテーマに選んでくださったのでしょうか?

寺田さん:サービスの利用者として、『おちらしさん』の認知度を押し上げたいと思ったのが一番の大きな理由です。課題を通したデザインの力で、工芸高校の生徒なら『おちらしさん』を知ってるのは当たり前になってほしいという思いから制作のテーマに選ばせていただきました。

ーなんと! とても嬉しいです……!! おちらしさんとはどのように出会ってくださったのですか?

寺田さん:以前、制作に行き詰まってしまい「なんでもいいから、とにかくデザインの知識やアイデアになり得そうな情報が欲しい!」と思っていた時期に、クラスメイトが、「こんなサービスがあるよ」と紹介してくれました。

ーお友達の紹介がきっかけだったんですね。初めてのおちらしさんはどうでしたか?

寺田さん:会員登録の時に欲張ってほぼ全ジャンル選択したので、本当に無料かと不安になってしまうほどの厚みをしたチラシ束が届いて、かなり衝撃的でした。同じ展覧会のチラシでも関東圏で配られるものと関西圏で配られるもので微妙にレイアウトが違ったり、触ってみると使われている紙の種類が違ったりすごく面白かったです! 月初めの一番の楽しみになりました。

ーポスタービジュアルでは、おちらしさんのどのような側面を「赤い糸」というテーマで表現してくださったのでしょうか?

寺田さん:ポスタービジュアルのキーになる「赤い糸」というワードを選んだきっかけは2つありました。

・『おちらしさん』が自分にとってどういう存在なのかを考えたときに、「お気に入りのチラシ・作品・舞台・人や場所との縁を繋げてくれるもの」だと感じたこと。
・『おちらしさん』が目指しているものも「団体やオーディエンスとの繋がりを大切し、舞台・芸術に興味のある人に寄り添えるサービス」であること。

この2つに共通する「繋がり」「縁」を表現するために、「運命の赤い糸」を選び、「一筆書き」で表現しようと決めました。

私・しみちゃんの感動ポイントは、ポスター中ほどのこの部分。
客席に座る、ひとりひとりの表情が違って見えて面白いですよね!!
配達員の方も細か~い!のに一筆書きです。


ーここからは、寺田さんご自身のお話をお聞きしていきたいと思います。工芸高校ではどんなお勉強をされているんですか?

寺田さん:ビジュアルデザイン科で勉強しています。「デザイン=問題解決の手段」として、社会や生活上での問題・不便さをデザインで解決するために、ビジュアル表現で問題解決を試みることが主です。

ー工芸高校への進学の決め手や、その中でもビジュアルデザイン科を選ばれたきっかけはありますか?

寺田さん:憧れの先輩の進学先が、同じ工芸高校のビジュアルデザイン科でした。絵を描くのが好きならとおすすめしてくださったこともあり、私も進学を決めたのがきっかけです。昔から特別「デザイナーになりたい!」と思っていた訳ではなくて、もともとは地元の普通科の高校を受験するつもりでした。

ーデザインへ一直線というわけではなかったんですね!

寺田さん:入学したては「デザイン=問題解決の手段」ということもいまいち理解できず、楽しいと思えない時期が続いていてすごく苦労しました。そんな時期を経て、課題制作を通してデザインの勉強が楽しい!と思えるようになったタイミングと、クラスメイトに『おちらしさん』を紹介してもらったタイミングがちょうど重なっていたんです。

―転換期となった課題制作は、どのような状況だったのでしょうか?

寺田さん:2年生の最後に取り組んだ広告ポスターの課題で、すごく苦戦してしまいました。締め切りも迫り、周りのクラスメイトはどんどん作品を完成させていくなか、何を描いてもしっくりこなくて。「やっとラフから制作に入れた!」と思えば、提出の2日前に一からやり直し……と今までの課題制作の中で一番苦労しました。

「絶対ありえないと思う案でも、多く出した方が後に繋がることもある」
「積極的に第三者からの意見をもらった方がいい」

など、その分たくさんの学びもあり、デザインをするってこういうことか! という答えが自分の中で見つかったような転換期です。

こちらが一番苦労されたという、大空出版『まだある。』の広告ポスター。
ロングセラー商品のデザイン遍歴を辿ると同時に、
自分の中にあるあたたかい思い出や懐かしさをを振り返りながら
老若男女問わず『まだある。』を楽しんで読んで欲しいという思いで制作されたそうです。

―苦労してできあがったポスターはいかがでしたか?

寺田さん:もう少し頑張れたかも、工夫できたかもと思う部分の方が圧倒的に多かったです。ただ、「完成すれば終わり!」と流してしまっていた今までとは違って、より詳細に自分の作品を客観視できるようになったかなと。
今回の『おちらしさん』のポスター制作もそうですが、真面目に取り組んだ分だけ良い作品になると理解できたことがとても原動力になりました!


ポスタービジュアル制作の際には、おちらしさんサービスに関する疑問や、私たちのこだわりたいポイントについて丁寧に聞き取りを重ねてくださった寺田さん。

「デザイン=問題解決の手段」を実践するために、何を描けば、どんな風にサービスが良くなるのか、私たちおちらしさんスタッフに寄り添って考えてくださる姿勢に、私たち自身もどのようにサービスを育てていきたいのか、改めて考え、向き合う時間となりました。

寺田さん、本当にありがとうございました!!!

寺田さんは卒業制作でも、『おちらしさん』をテーマに取り上げてくださるそうです。

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