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舞台と異なる?美術展の仮チラシ |「おちらしさん」のチラシまとめ④【おちらしさんアワード2022】
A4ペラサイズのチラシが・・・
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3つ折りに!!!
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おちらしさんアワードの投票開始に先駆けて舞台公演や美術展のチラシを振り返る、おちらしさんのチラシまとめシリーズ。前回は、舞台公演の「仮チラシ」と「本チラシ」について比較しました。
主に文字で公演の情報をいち早く伝える「仮チラシ」に対して、ビジュアルで公演の内容を想像させる「本チラシ」。仮チラシから本チラシへの変化は、楽しみどころ満載です!
そして実は、美術展のチラシにも「仮チラシ」と「本チラシ」があることを、ご存じでしたか……?
(※この記事では、舞台公演のチラシにあわせ、美術展の第1弾チラシを「仮チラシ」、第2弾チラシを「本チラシ」と記述しています)
冒頭に登場したのは、京都国立近代美術館で開催されている「ルートヴィヒ美術館展」のチラシ。ルートヴィヒ美術館が所蔵する美術作品を展示されているそうです。A4ペラサイズの仮チラシも、3つ折りサイズの本チラシも、表面は同じデザインです。仮チラシは裏面もデザインされていて、表面の黒とは対照的に、白い背景が作品を輝かせます。
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一方、3つ折りサイズの本チラシは、中をめくると……
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展覧会の「みどころ」が記述された後に、序章から第7章にわたり、作品の展示について詳しく説明されています。実際に美術館に行くと、チャプターごとに作品が紹介されていて、まるで小説を読むように館内を歩いていく時間に魅力を感じますが、チラシの時点でも既に、小さな美術展が始まっているようです。
ほかにも、仮チラシと本チラシがある、美術展のチラシを比較してみます。
◎展覧会 岡本太郎(東京都美術館 他)
・仮チラシ(第1弾チラシ)
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A4ペラサイズで、表面には岡本太郎さんの凛々しい表情に「本職?人間だ。」というコピーが強く効いています。裏面には、岡本太郎さんの写真と一緒に、開催スケジュールが大まかに記載されています。
・本チラシ(第2弾チラシ)
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2つ折りに変わりました!仮チラシと同じく、岡本太郎さんの表情に「本職?人間だ。」というコピーが記載されています。ポートレートの写真は、仮チラシより中心に配置され、「いよいよ始まるのだな!」という臨場感をより強く感じるデザインです。中面では、展示予定の作品が大きく紹介されています。
◎パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂 (アーティゾン美術館)
・仮チラシ(第1弾チラシ)
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展示タイトルの印刷は、金の箔押しでしょうか……。地の赤い色は、上から下にかけて鮮やかなグラデーションで印刷されていて、華やかさに心が惹かれます。裏面は白紙ですが、表面のインパクトが記憶に強く残ります。
・本チラシ(第2弾チラシ)
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こちらも本チラシでは2つ折りになりました。表面は、ほぼ同じデザインです。仮チラシで左に書かれていたコピーがなくなり、中面や裏面に、展示の詳細が記載されています。
・・・・・
ここまでで、舞台公演と美術展の「仮チラシ」と「本チラシ」に、大きな違いがあることに、気づきましたか?
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舞台公演は、基本的に文字情報で仮チラシを製作し、本チラシでビジュアルが詳しくなりますが、美術展では、仮チラシと本チラシのビジュアルがほぼ同じ!仮チラシではA4サイズで印刷されていたところが、本チラシでは2つ折りなどの大きなサイズに変わり、中面に展示作品の詳細を載せることが多いように思います。
舞台公演は「これからつくる作品を観せる」のに対して、美術展は「既に作品が存在しているものを魅せる」という点に大きな違いがありますね。この違いが、チラシをつくることにおいても、目に見えるかたちで表現が変わってくるところなのだなぁと思うと、チラシの奥深さにますますはまっていきそうです。
文:おちらしさんスタッフ・臼田
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