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スロウではない

皆様今日も生きてますか??もうすぐ11月も終わりますね。何もかもが変わった2020年も残すところあと1ヶ月です悔いのないように過ごしましょう。

そんな11月最後の悔いを晴らすため今日このnoteを書いています。

内容は『逆ソクラテス』伊坂幸太郎著こちらの感想なのだ。

しかし僕は怠け癖があり、如何せんこちらの小説を読んだのがもう2週間も前のことになりその当時の熱量とは比べものにならないぐらいの至って平坦な感想になるかもということを念頭に置いておいて感想を聞いてほしい。

内容は小学生が主人公の短編集の5作品が並んでいます

どの短編も最後にはスッキリさせてくれて気持ちが良くなる作品であるのは間違いないでしょう、ただどこか伊坂幸太郎の黒さを期待しているとこいつはちょっと期待外れになるのかもしれない。

この作品は『黒』伊坂ではなく『白』伊坂なのだということを理解してほしい。

しかし主人公を少年としていることで物語の視点が強制的に少年が見ている風景になる。この少年側からみた大人たちの描き方がどれも違うのが面白い。

圧倒的に悪人になりうる者。正義。偽善者。傍観者。子供たちからの視点は斬新でこそあるが残酷でもある、もしかしたら本作を通して伊坂幸太郎が最も伝えたかったことはここにあるかもしれない

そんな『逆ソクラテス』から僕が最も好きな短編『スロウではない』について語らせてください。

この短編は、現在の視点と過去の出来事を交互に見せる展開になっておりとても映画的な演出になっており僕の好みそのものなのだ。

簡単なあらすじは

運動会のリレー選手にくじ引きで選ばれてしまった運動音痴の司。司はBチームで、クラスでも足の遅い子が集まっていた。一方でAチームは足の速いメンバーで構成されており、その中の渋谷亜矢に、なにかと手厳しいことをいわれるのだが…。

テーマは『いじめ』という永久的な問題の一つ。

学校でも会社でもそういう小さな空間という社会には必ず序列なるものができる、頭がいい、運動ができる、仕事ができるなどとそれらの違いで優劣ができそれがやがて仲間外れやら、いじめやらに繋がっていってしまう。皆さんにもそんな経験はないだろうか??

この『スロウではない』はそこに伊坂幸太郎なりの解釈が入り、短編の中に伏線が散りばめられており物語の後半に伏線が回収され明かされる真実にはきっと感慨深いものがあるでしょう。おそらく転校生ということを経験した方がおられれば共感を得られること間違いないです。

語彙力のない文章で大変申し訳ない。

でも万人におすすめできる1冊として是非お勧めしたい。

文章が読みやすいのは間違いなく、読みだすと止まらなくなる作者の一人であることは間違いない。

そこのあなた、たまにはスマホから目を離して久しぶり紙の本を読んでみてはどうだろうか?

きっとリアルで読む本は携帯から流れてくる情報とは比べられないほどの刺激をあなたに与えられるでしょう。そんな読書のリハビリに『逆ソクラテス』いかがでしょうか??

僕はしばらく伊坂幸太郎の虜になってしまった笑

以上。


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