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失礼なことわざが国語辞典から消えている?

さや香の漫才ではないけれど、いつまでも若くないですよ。
還暦を迎えて、日々実感しています。
たとえば、言葉の度忘れ。
最近、ときどきしてしまいます。
今回は、お茶を出し切った後のティーバッグを何と言うのか失念しました。

茶渋じゃないし、茶殻でもないし……あ、二番煎じ!
いや、もっと的確な言葉があったはず。
辞典で「二番煎じ」を引いても、出てきません。
お茶の味が出尽くすんだから……出がらしだ!

ということで、

という歌をやっと詠むことができたのでした。
自分が本当に出がらしであることを実感しつつ。

「出がらし」の反対語は「出花でばな」とのこと。
久しぶりに「鬼も十八、番茶も出花」を思い出しました。

三省堂国語辞典 第八版

なんとも失礼なことわざで、これ、今じゃダメでしょう。
生放送で素人さん相手にこんなこと言った日には、大変なことになりそう。
もはや封印してもいいのでは。
そんなことを思って、別の辞典を何気なく開くと、

明鏡国語辞典 第三版

載ってない!
もういらないことわざと判断したのでしょうか?
不愉快なことわざはふるい落とすというのもアリですね。

見出し画像はオニアザミ。

私はアザミが好きなのです。
中島みゆきさんの「アザミ嬢のララバイ」の影響もあると思います。
この花を見つけた時、何の気なしに手で触れたら、思いのほかトゲが痛かったです。

鬼と言えば、以前、

こんな自由律俳句を詠んだのですが、今回、人気のある二つの辞典の違いを見つけたことで、鬼薊のとげを取ったような気分の私です。

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