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区役所職員にインタビュー! ―北沢総合支所 街づくり課 後編―

皆さんは「役所」と聞いて、何を思い浮かべますか…?
私は職員の方が普段どのようなお仕事をされているのか、どのようなことをお考えになっているのかイメージが湧きませんでした。

そこで、ねつせた!では、世田谷区役所の職員にインタビューする企画を始めました🍀
現在、区役所のいろいろな部署で働く職員へのインタビュー記事を不定期で発信しています!

第3回目は「北沢総合支所 街づくり課」!

ねつせた!メンバーの「みづき」「さとぽん」「しほ」が、街づくり課の3名の職員の方々にお話を伺いました。

前編、中編が部署やお仕事について、後編が部署で働く職員についての記事になります。後編である今回は、「北沢総合支所 街づくり課」で働く職員の方々についてフォーカスします。インタビューを引き受けてくださったKさん、Iさん、Uさんご自身について伺いました。

前編はこちら🔗
中編はこちら🔗

世田谷区役所を選んだ決め手とは?

みづき この記事を読まれている方の中には、進路について悩んでいる若者もいらっしゃると思います。また、公務員はさまざまな職種がありますが、お3方は建築と造園という職種を選択されています。そこで、就職活動(または転職活動)を行うにあたり、ご自身の軸は何でしたか?

Uさん 私は大学を卒業して、学んだ造園を生かして働きたいと思いました。そして、地元である世田谷区に貢献できる仕事であればやりがいも感じられそうだと考え、公務員かつ世田谷区を軸に就職活動を行っていました。仮に世田谷区が落ちたとしたら公務員試験を受けることは辞めようかな、くらいの気持ちを持っていました。

みづき 大学で学んできたことを馴染みある地元で発揮できるというのは嬉しいことですよね!

Iさん 前職は設計事務所で、上司と私の2人で働いていました。設計事務所では敷地の中のことのみを扱っていて、もう少し広がりのある仕事をしたいと思うようになりました。また、徒弟制度のような雰囲気があり、10年程で次のキャリアを考える必要が出てきました。偶然仕事で某区役所を訪れた際に、広告で特別区職員の募集(経験者)を知りました。こういう仕事がしたいといった特別な思いがあったわけではないのですが、経験者採用に応募する方は、いろいろなことを考えて転職を希望するのだと思います。

みづき 23区の中でも世田谷区を選んだのは何故ですか?

Iさん 私は自宅が世田谷区に近いというのと、前職では住宅の仕事が多かったので住宅が多い地域の方が馴染みやすいと考えたからです。また、建築の募集がある区も限定されており、その中から選びました。

みづき 「住宅が多い区の方が馴染みやすい」というのは建築ならではの視点ですね。

民間企業との連携

さとぽん 話を戻しますが、下北沢の街づくりを行なうに当たり、小田急電鉄や京王電鉄とコンセプトの共有などを行うと思います。そのような民間企業との連携において難しく感じることはございますか?

Iさん 地域の方々からは、区の作るものだけではなくて電鉄会社さんが作るものにもご要望をいただくこともありますが、それを民間企業である電鉄会社さんに全て受け入れていただくのは難しい面もあります。とはいえ、非常に前向きに受け入れて下さっていると思います。電鉄会社さんが自らの敷地の整備の際に、隣接する区の通路との境目を感じさせず、一体となったものとして整備いただくなど、地域のことを考えていただいていると感じます。

さとぽん 私も下北沢周辺を歩くことがあるのですが、本当に区と民間企業の境目がわからないです。私が言うのはおこがましいですが連携がとれているんだなと感じました。
実際北沢地域を歩いてすごくきれいだなって思うんですが、いろんな方たちが関わることで素敵な街がつくられていると感じました。もう1つは、私も公務員を目指している中で、事務職しか見ていなかったんですが、技術職もすごく魅力あるお仕事だなと思い、検討していきたいと思いました。

仕事をする中で感じること

しほ 実際仕事をしてみて、やりがいや大変だったことを教えていただきたいです。

Uさん 街づくり課の前の、公園の設計や管理をやっていた部署にいた時の話になりますが、技術職として「形に残ること」が出来たことです。自分で設計したり、業者さんに委託して設計したり、また住民の方と一緒になって、公園のプランを考えたりすることもありました。その後、業者さんと調整して頑張って工事をやって、最後に公園が出来て、使ってもらえた時はすごくやりがいを感じましたね。
また、区役所では区民に一番近い立場で仕事をするので、色々な声に対して上手く調整しながら物事を進めていくことが、他の公務員にない区役所ならではの大変さだと思います。

Iさん 私は、前の職場も他地域の街づくり課でした。街づくり課の仕事の1つとして、建物を建てる際の、地区ごとのルールを地域の方々と話し合って作ることが出来ますが、例えば、マンションに住んでいる人や戸建てに住んでいる人など、様々な立場の方がいるので、合意の形成が難しいことがあります。みんながある程度いいかな、と思えるところを話し合いながら見つけていくことが難しいところでもあるし、出来た時は楽しいかなと思います。それが長い目で見ると地域にとって良いことだったんだろうと思うと、良かったなと思いますね。

みづき 区民の方々に真摯に向き合われているからこそ、合意の形成が難しいながらもやりがいにつながる部分なのですね。
今回のインタビューを通して、防災やユニバーサルデザイン、利用のしやすさなどさまざまな側面から街づくりを行っていることがわかりました。
私は若者の街づくりに対する関心を高めるためには、地域との接点を増やして愛着を持ってもらうことが必要だと思います。ですので、今後ねつせた!として、若者にとって街づくりが身近に感じられるような情報や、行ってみたいと思うような風景写真をさらに発信していきたいと思いました。
本日はありがとうございました!


以上、区役所職員にインタビュー! ─北沢総合支所街づくり課 後編─でした。

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