サブスクで曲を聴いていて今日もうまくいかない
はじめに
サブスクリプションやってますか。私はやってます。Spotifyです。
Spotifyは他音楽サブスクと比較してキュレーションの精度が高いらしく、有名かどうかに関わらず類似曲をどんどんおすすめしてきます。1000再生未満の無名(?)曲も次々にやってきます。しかもどんぴしゃです。
苦労せずに曲を掘れる事自体はとてもいいのですが、いくつか気になることがあります。
うまくいかない①:好きな曲がいつ来るかわからないので気が気でない
キュレーションが優秀なので、たまに「これはいい!」という曲がやってきます。
やってくることがわかっているので、スマホから目を離せないんですよね。そこで「お気に入り」を逃してしまうともう一度履歴を探す必要がありますし、とにかく「これはいい!」を保存しておくのにリソースを割く必要が出てきます。
これって、音楽体験にとってあまりいいとは言えないのかなと思います。ぼんやりと曲間をあまり気にせずに聴きたいときもあるし、作業中に聞き流したいときもある。でも一期一会を逃したくはない。
うまくいかない。
うまくいかない②:そうしてできたプレイリストの気持ち悪いこと
気をはって曲を採集して、お気に入りが溜まっていきます。ただ、あまりにもキュレーションが優秀なので、驚くほどに同じジャンルの曲が固まってしまいます。
たとえばアルバムを通して聴くとき、中には様々な曲が収録されていて、好きな曲も嫌いな曲もある。それがいいのだろうなと思います。他者の編纂が恋しくなる。
うまくいかない③:検索履歴に引きずられる
少し視点を変えて。検索して曲を聴くと履歴が溜まっていくわけですが、Spotifyは検索窓を開くと履歴が必ず目に入るようなインターフェースになっています。自然に目に入ってきますし、履歴にあるのは「その時聴きたかった」曲でそこそこお気に入りなので、ついもう一回聴いてしまいます。
そうすると新しい曲を聴く気にならなくなってしまいます。noteでアルバムレビューを書くくらいにはいろいろな曲を聴きたいという欲求を持ち合わせているので、どうにかしたい。
履歴を毎回消せばいい、ただそれだけのことなんですけど。
おわりに
物理媒体のよさ
今回のうまくいかないは、CDで聴く場合すべて解消されます。アルバムをロールしていけば曲名を忘れてもそのうちあのお気に入りにたどり着けますし、自分で選曲してないですし、検索とか関係ないですし。
今回のサムネイルは、そういうわけで最近CDいいなと思い揃えたものです。私の音楽体験の初期にあり大好きなSota Fujimoriさんの『Synthesized』シリーズです。noteでもぜひ紹介記事を書きたいのですがBEMANIの腰の重さでサブスクには当然なくオフィシャルに聴くことが難しいので書けない。
Soundcloudで数曲公開されています。
気持ち悪さを分解する
②でプレイリストの気持ち悪さに触れましたが、気持ち悪さはそれだけじゃないなと書きながら思いました。もう一つの気持ち悪さは、プレイリストに自分の好みが投影される点にあります。自分でプレイリストを組むととにかく好きな曲ばかりになってしまって、自分が投影されているようで嫌です。自己嫌悪の一つの形がお手製プレイリストに現れます。
まとめ
最近Spotifyの運用でうまくいかないことが重なったのでまとめて書いてみました。まとめると、1. 気に入った曲を逃したくないのでスマホを手放せず、2. キュレーションがあまりに器用で集まる曲が同じすぎて、3. 新しい曲を聴く気が削がれる、となるでしょうか。
書いていて、なんて細かいことを気にしているのだろうと思わないこともないですが、そこも含めてうまくいかないんです。そういうことで。
仲間内で音楽についてあれこれ書いています。合わせてどうぞ。
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