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子供の語学教育を甘くみないで

海外に住むことが決まると
子供の教育が気になりますよね。
特に言葉はだいじょうぶかな
学校の授業についていけるのかなと。

すると必ずこう言う人がいます。
「大丈夫だよ。
子供なんだから
すぐにしゃべれるようになるって。
うちのいとこも駐在で海外に行ったけど
すぐにお友達もできてたってよ。」

はい、そうですね。
せっかくの海外生活ですから
ポジティブなろうと
楽観視したくなるのが人間というもの。
お気持ちはよくわかります。

ただ冷静になってくださいね。
お子さんは何歳でしょうか。
幼稚園?小学校低学年?

それくらいなら
日本語でさえあやふやですから
問題はないでしょう。

でも、小学校高学年や
中高生だったら?

日本に住んでいたとしても
学校の勉強が難しい年頃です。
まして語学のハンデがあったら
どうなるでしょうか。

お友達と仲良くなって
雑談ができるようになったとしても、
先生の指示が理解できない子はいます。

別サイトにも書きましたが、
仮に、あなたが日常英会話ができて
現地人の友達をつくったとします。

だからといって
アメリカやイギリスの大学で
授業についていけるでしょうか?
中学や高校だとしても
かなり難しいですよね。

まず、勉強で使われる言葉が
分からないのです。
たとえば円周率、半径、直径、割るを
英語ですぐに言えますか?

また、この年頃の女子づきあいが
大変なのは世界共通でもあります。

どこに行ってもすぐに友達ができる
社交的な子ならば
問題ないかもしれません。
でも、そんな子ばかりではないですよね。

現地語を話したがらない子もいます。
登校拒否になる子もいます。

楽しそうなイメージの海外生活なのに
わざわざ子供関連の辛い経験を
仲良しでもない他人に
話す人はいません。
だから皆さんが知らないだけです。

海外の学校は
バラ色の世界ではありません。
現実なのです。

一方で、駐在を足掛かりに
日本で帰国子女受験の末
名門校に進学した子たちも
当然います。

「なんとかなる」という甘い言葉に
惑わされないようにしましょう。
ご夫婦で某国に赴任された
知り合いの女性の口ぐせが
「なんとかなる」でした。

厳しい言い方になりますが、
日本人が住みやすいと評判の国で
大人2人だけの生活なんて
なんとかなって当たり前。

むしろ、その程度のことは
大人なのですから
なんとかできなければ
困ります。

子供がいるとそうはいきません。
親とは別の人間だからです。

すぐに現地語がぺらぺらになって
お友達もたくさんできて
毎日楽しく元気にだなんて
親の理想通りには動きません。
トラブルだって時には起こります。

他人の無責任な言葉よりも
ご自分のお子さんをよく見て
慎重に判断してくださいね。


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