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大学の寮でのガールズトークの記憶(2) 〜独特な 入試のせいで 偏りが!?〜
ふと思い出した20年以上前の寮の先輩たちの自由闊達な話の記録である。この思い出はフィクションであり・・・(以下略)
自分は大学に入る前に父親以外の男性との接点が、古典の授業のみ、かつその男性は老人な上に、「胃が半分ないシニア」であったゆえ、どういう人がかっこいい、というようなことを現実的に考えることがないまま、非常に男女比やそのほかいろんな環境が偏った大学の学生になってしまった。
大学生の時点で、なぜだか恋愛遍歴が豊富な女性もおり、そういう女性たちは大学内の男性陣に対する評価が非常に辛辣であった。私自身は高校までの男性とのコンタクトがとにかく「胃が半分ない後期高齢者」のみに限られていたので、ほぼ受け売りでその辛辣な女性の先輩方による視点を内面化していたのだが、正直なところ「どういう人がかっこいいと思うか」と言われても、いまいち、よくわからなかった。
SUSHIといえばサーモンしかなくても、サーモンしかないのかどうかも分からないというか、寿司ネイティブ(造語)ではない人にとって、「マグロ」と「中トロ」とか「中落ち」とか「ネギトロ」の差などがよくわからない、全部SUSHIじゃないの!?というような感じであったと言えよう。
そんなある日、恋愛遍歴が豊富そうな先輩がこんな辛辣な指摘をしていた。
このキャンパス内には背が高い男性が異様に少ない、というのだ。彼女曰く、身長が低い男性のことを、恋愛対象としては見られないそうなのだ(!)。
「せせせ、背!?ししし、身長!?(身長って、そんなに大事なのか・・トムクルーズも木村拓哉も出川哲朗も背は低いよ!?)」
言われてみれば、たくさんの先輩方が大学内でイケメンとして認定していた山岡士郎(仮名)氏ですら、比較的、小柄で、割と細身な方であった。
そういえばなぜこんなに小柄で細身な男性たちが多いのだろうか。入試問題の特性上、語学の勉強や、読書が趣味、みたいな人が多いせいだろうか。
すると、ある先輩がこんな指摘をした。
「入試を受ける時のタブレット椅子のせいでは?」
タブレット椅子とは、椅子と机がセットになった狭い机椅子で、ディスカッションを行う授業が多いので多くの教室にあった。簡単に移動できるタブレット椅子は自分にとっては、大学の思い出の一つになっている。
「ええええ!?タブレット椅子!?」
あの椅子で長時間試験を受け、合格するほどの集中力を持続させるには、小柄でないといけないのか・・ま・・、ま・・まさか!?
すると別の先輩がこんなことを言った。
「いや、アメフト部の伊達くん(仮名)は背が高いよ!だからタブレット椅子だけのせいではない!」
「伊達くん、NS(今はメジャー制になってしまい、残念ながら、学科の括りが無くなってしまったのだが、当時は存在していた「理学科」と呼ばれていた理系の学科)だよね・・・」
「NSの人はN館(と呼ばれていた、唯一あった比較的広い講義室)で試験を受けたんじゃないの!?」
「なんと!!!!」
「確かにセプテン(と呼ばれていた九月生。帰国生が多めであった)の人の中には背が高い人もいるような気がするけど、入試の選抜の仕組みがエイプリル(4月生)と違うから、背が高くても入れたのかも・・・?」
「やっぱりタブレット椅子のせいじゃん!背が高い人は入学できない仕組みなんだよ!」
い・・・椅子のせいなのか!
世界人権宣言に入学式でサインをするというのに、シーコード(と呼ばれていた、教員はクリスチャンでないとなれないという決まり(多分・・))ならぬ、S(身長)コードがあったとは!
「タブレット椅子のせいなのかー!!!(絶叫&爆笑)」
…以上です。
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