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思い切ってやってみる、ベンチャーの村で裏方として教育を支える

<求人概要>

地域まるごと学びのフィールドに変えていく。豊かなまなびを陰から支える人に来てほしい

一般社団法人Nestは、岡山県西粟倉村で活動しています。地域の課題を解決する公益的なベンチャーとして、2020年に起業しました。子どもをはじめ、村民の「やってみん!=やってみたい」を叶えるまなびをプロデュースしています。

今回探している仲間は、「コミュニケーションを通じて、まなびを後方からサポート」することに関心のある方です。

・教育コーディネーター
・活動の土台をつくる事務局業務

に「やってみたい!」と思う方を募集しています。

【教育コーディネーターの仕事】

人口約1400人の岡山県西粟倉村には幼稚園、小学校、中学校が1つずつあり、およそ150人の子どもたちが通園、通学しています。

教育コーディネーターは、この幼・小・中の先生方と一緒に、地域の学習資源を使った「特色ある教育」を実現していきます。子どもたちの発想や関心を核にしながら、「こんな経験や学びをしてもらいたい」「こういうことがあれば授業はもっと面白くなる」ということを1つずつ組み立てて、地域の人や資源を学びに繋げていく仕事です。自然・文化・人・仕事、地域にある豊かな資源を掘り起こし、子どもたちと一緒になって探究することで、関わる人たち全員を元気にしていくことにもつながります。

現代社会では、学校・地域・家庭に漠然とした「隔たり」があります。教育コーディネーターの重要な役割は、コミュニケーションや企画を通して、そういった「隔たり」をなくしていき、地域全体の学習環境の基盤形成をし、質の高い豊かな教育を支えることにあります。

【活動の土台をつくる事務局業務】
Nestでは、上記コーディネーターとしての連絡・調整をはじめ、日々の活動の発信や各種事務局業務も発生しています。

たとえば、西粟倉村教育移住窓口には、村へ移住することを検討されている保護者の方から問い合わせがあります。西粟倉村と移住者が接する最初の顔として、丁寧にやりとりをして、保護者・子どもたちのわくわくする教育環境をお伝えし、不安を解消するのもNestの大事な仕事です。

HPやFacebook、noteへ“Nest専属ライター”として、記事を作成し更新していくことも、活動を世に広め、応援者を増やすことにつながります。まなんでいる子どもたちの顔が浮かんでくるような記事は、見る人たちのなかにも、まなびをつくりだします。

事務局業務のなかには、地味に思われがちな事務作業も当然含まれていますが、活動をするうえで、人々の前に立つ仕事も、目に見えないところで支える仕事も、同じように大事です。


教育コーディネーターも、事務局業務も本質は「丁寧なコミュニケーション」にあります。人間関係をひとつひとつ丁寧にしたい、大事にしたい方が、やりがいを感じることができる仕事です。

【実際にあったエピソード】
・会館の設計をした建築士の人の話を聴き、構造上の工夫や目に見えない努力を実感していたり、土場で木を切り倒す場面を実際に見て、その迫力に「すげー!」となっていたり、本物に触れることで「もっと知りたい」と探究心が喚起されていた。
・子どもたちの「やってみたい!」を叶えるキャンプを企画した。自分たちでテントを建て、食事を作っていた。遊んでいるだけではなく「こうやったら火をつけられるか」「どうやったら実現できるか」を自ら考えながら試したことで、思考し実践する能力を育んでいた。
・子どもたちがカフェを出店した際に、メニュー決め、値段決め、チラシ作成、施設予約、当日の調理、接客、会計なども自分たちで行ない、企画し実行する経験を積んでいた。一回きりで終わるのではなく、反省点を踏まえながらレベルアップして次回に備えているところまで取り組むことで、行動の修正、改善する力を養った。

<携わる業務>

・教育コーディネーター(幼稚園、小学校、中学校)
・あわくらみらいアカデミーの企画・運営
・学校外での教育プロジェクトの企画・立案・実施
例)さとのば大学(地域を巡りながら学ぶ「日本版ミネルヴァ大学」プログラム)
教育移住窓口の運営
・Nest情報発信業務
・新規事業の立ち上げ、運営(Nest主催講座等)
・スタッフ自らのまなび

<応募方法>

DRIVEキャリアページからご応募ください
https://drive.media/career/job/31834

<期待する成果>

・学校や地域の人たちと朗らかなコミュニケーションを築き、連携しながら、子どもたちに必要な機会をつくること(1人ではなく、チームで行います)
・地域のおける学習資源をまとめ、共有するサイトを整理すること
・教育移住窓口の担当として、移住希望者と丁寧なコミュニケーションをとること
・事務局業務を円滑にこなし、クリエイティブな仕事の土台をつくること

<対象人物像>

・子どもの主体性を引き出し、伴走していただける方
・教育に関心があり、自分自身も地域や教育について学びを深める意欲のある方
・人の話をまず“聴こう”とする方
・丁寧なコミュニケーションがとれる方
(関係者との調整業務が多くなるため、相手の状況や背景を考慮しながら連絡・調整することができる方)
・周りと一緒に自分も学び続ける意志のある方
・決まった作業ではなく、突然の変更にも柔軟に対応できる方
・粘り強く前向きに取り組める方
・新しい取り組みにも試行錯誤しながら挑戦できる方
・村の教育の未来を一緒に描き、共創してくれる方
・自分の主張と相手の主張をすり合わせることに抵抗がない方

<希望条件>

・学校教育だけでなく、社会教育にも理解のある方
・Google Workspace、SlackやメッセンジャーなどICT作業に抵抗のない方
・広報記事作成経験のある方

<応募資格>

・普通自動車免許(移住後の取得も可能です)
・西粟倉村に住民票を移せる方

<活動場所>

岡山県英田郡西粟倉村
西粟倉村教育委員会事務局、西粟倉小学校、西粟倉中学校などに席をおきつつ、教育委員会事務局や学校とコミュニケーションをとりながら仕事をする形になります。

大阪方面より
車:中国自動車道吹田ICから、佐用JCTで鳥取自動車道へ、西粟倉IC下車。1時間45分。
電車: 特急スーパーはくとで、大原駅下車タクシーで10分。 または智頭急行線の各駅停車に乗り換え 西粟倉駅下車 徒歩20分

<勤務時間>

平日8:30~17:15(休憩1時間)
休日にお仕事が入る場合もあります。

<就業期間>

2021年11月からの委託を希望しますが、決定の時期によっては相談に応じます。

<給与>

220,000円/月
本業務に支障のない範囲において副業等ができるものとします。

<給与以外の報酬>

・学習を推進しているため、学習時間を月の活動時間10%につき、勤務として申請できます。
・園生、児童、生徒と本当に身近に触れ合えることがとにかく興味深く、面白いです。
・公私ともに、村の暮らしや自然をたっぷりと味わうことができます。
・ローカルベンチャーやIターン移住者等を訪ねて、全国の面白い人たちが村にきて話す機会も多くあり、多様な人と知り合えるきっかけが多くあります。
・村は、毎年なにか新しい建物がたつほど目まぐるしく変化しており、刺激にあふれています。
・鳥取県境に接するため、海も近いといえます。海水浴からスキーまで、春夏秋冬のレジャーを楽しめます。

<休日・休暇>

週休2日制
※基本土日祝日が休日ですが、土日祝日に出勤した場合は、その他の平日に振替休日を取得していただきます。

年末年始
有給休暇(初年度15日間)
夏季休暇(6月〜10月の間の連続する3日以内)
特別休暇(介護休暇、慶弔休暇 等)

<職場の雰囲気>

・新築の木造の役場がオフィスになります。
・Nest内では、ICTも活用しながらコミュニケーションをなるべく密にとり、学び合うことを推進しています。
・役場はベンチャー役場と言われるほど、小回りがききスピード感をもって動きます。
・学校は外部の人に対して寛容で、入りやすい雰囲気があります。
・自由度が高い分、自分を律することも求められます。

<入社後1か月のイメージ>

・小学校、中学校にNestの先輩社員と共に入り、総合学習など先生たちのサポートを開始しています。
・地域の人たちともコミュニケーションをとり、関係を構築しています。
・教育移住窓口や広報活動を徐々に引き継いでいます。
・学校外の活動として、先輩社員が企画した放課後活動(あわくらみらいアカデミー等)のスタッフとしてサポートしています。

<応募にあたっての質問>

①いつから活動できますか?
②この求人にどんな関心を抱いたかを教えてください
③教育にとって大事なことはなんだと思いますか?

<選考プロセス>

1. 書類選考(履歴書を電子ファイルでご準備ください)
2. オンラインでの面接
3. 西粟倉村での最終面接
※ 面接にかかる交通費は応募者の実費負担

<この仕事のやりがい>

子どもたちとの関わりが、やりがいです。

出会って最初の時期は挨拶を返してくれるか、返してくれないかというところから始まるかもしれませんが、打ち解けてきて遊びに誘ってきてくれたり、「こんなことあったよ」と教えてくれたり、「こんなことしてみたいんだ」とこそっと話してくれるような関係性が築けたときは本当に嬉しくなります。

私たちは先生でも親でもない、子どものそばにいて味方となる大人の一人として子どもたちの居場所となっていきたいと考えています。そこに至るには、子どもたちとの地道なコミュニケーションの積み重ねがとても大事になってきます。

子どもたちは素直です。打算なくしっかりとこっちを見てくれているので、どんなに小さな言動・行動でもコミュニケーションのキャッチボールは意識をしていきます。小さな積み重ねでも心を通わせていくやりとりは、日々やりがいを感じる点です。子どもの発想にすべてをゆだねるだけでなく、「次のステップ」を示し、成長のきっかけをつくることも本当に大切なポイントです。

この仕事は学校の先生、教育委員会の方々との連携がとても重要ですが、皆さんとても寛容で「とりあえずやってみたら」と言ってもらえて挑戦を後押ししてもらえる風土があり心強いです。

Nestは、立ち上がったばかりの組織であり、自ら考え行動することを求められます。先生や教育委員会の方々の後押しに力をもらいながらどんどんとアイディアを試せる環境が整っていると思います。学校と地域の方々皆さんと一緒に子どもたちにとって「いいまなび」を突き詰めていける仕事です。

また、子どもたちに向けにまなびの場を企画・実施する中でコーディネーター自身もまなぶ機会に溢れています。

子どもたちがこれから未来に向かって生きるうえで、どんな力をつけていくか、何をまなぶか、人はどう成長するのかは、やはり自己理解、自身のまなびや成長に意欲を持っていることが重要だと痛感させられます。自分の成長も刺激される仕事でもあります。

<この仕事のビジョンとミッション>

Nestの世界観は、

まなぶことは、挑むこと。
挑むことは、生きること。

です。

西粟倉村のキャッチコピー「生きるを楽しむ」と合わさって「まなぶこと(=挑むこと)を楽しむ」ことを目指す姿としています。一般社団法人Nest は、西粟倉村を拠点に活動する「チーム」であり、保護者の方たち、学校の先生たち、地域の人たち、そして子どもたちと一緒に学びを考え、深め、行動するパートナーです。

Nestの活動の柱は「やってみたい!を叶えるまなびをプロデュースすること」です。やってみたい!は地域に愛され、地域を愛して初めてできることでもあります。幼少期には地域のいろいろなところに飛び出してみて「おもしろい」と感じる機会を、小学生には見聞きを通じて「おもしろい」を掘り下げてみて、自分にとっての意味を考える機会を、中学生には人と一緒に「おもしろい」を形にしてみて、将来について想像する機会を創り上げていきます。

自分自身の「やってみたい!」を叶えられるのはもちろん、ゆくゆくは、村の大人たちのようにほかの人の「やってみたい!」を叶えられるように育ってほしいと願っています。そうして、「やってみたい!」を叶える循環が起きていき、様々な経験をしながら個性を育み、社会に出た人が、将来的に愛着を感じて地域を支える人になる。「百年の森林(もり)構想」を掲げる西粟倉村だからこそ、人々のエネルギーも持続可能であれるように育みたいと考えています。

<代表者メッセージ>

2021年4月から西粟倉村に移住し、Nestで活動している福岡要と申します。

さて、教育はサービス業だといわれます。ですが、私たちは「コンテンツ」を教えることをサービスとは考えていません。私たちのサービスは、まさに「環境を整えること」にあります。そういう意味で、教育とは、たとえば庭造りと同じだと思っています。

どんな環境をつくりたいのかは、子どもが、輝く瞬間はなにか?を考えてみるとわかります。その答えのひとつは、「自分でも思いもよらなかったことに気がついた」瞬間にあります。子どもたちの顔がうわぁっと花開くような、頭の中に、まるでスパークのような光がバチバチっとみえるかのような、この瞬間が、たまらなく楽しく、何度でも見たくなるものです。生きる力があふれている瞬間でもあり、この「新たな洞察」は、「根本的な変化」につながり、子どもたちは後戻りしない成長をしていきます。

数多くのこの「バチバチッ」を生むためには、子どもたちが夢中になって、やりたいこと、考えたいこと、やってみたいことに取り組める環境が必要です。Nestは、学校の先生、役場の人、地域の人、地域外の応援者と試行錯誤しながら、環境整備をしているのです。

教育現場は教育者の「自己実現」の場ではありません。きれいな庭園をみたときに、その情景や空気に浸ることはあっても、その庭園を造った人に思いをはせることは稀です。同様に、私たちが「やったこと」を子どもたちに悟られてはならないと思っています。とはいえ、人間は承認欲求があるので、なかなか難しいのですが(笑)。でも、そんな、陰の人であろうと思えるかどうか。

「バチバチッ」は、なにも子どもだけに起こるものではありません。常に事象を観察し、新しいアイディアを考え続け、人と対話し、自分が変わることを「楽しい」と思える、そんな、まなぶ人になれるかどうか。子どもが「まなびたい」と思う一番のきっかけは、「大人が楽しそうにまなんでいる」ことだと考えています。まなびをプロデュースするには、まず、自分が楽しんでまなぶことが大切です。

20年後の未来まで射程に入れて問題を考えると、必ず教育が重要であることに気が付きます。Nestの活動する西粟倉は、それが100年先を見据えています。すでに「やってみたい!」を実現できる場が整っている村です。自分で考え、手を動かし、本物と格闘しているカッコイイ大人がたくさんいらっしゃいます。

子どもと一緒に、わくわくと、まなぶことを楽しいと思える人と一緒に活動できれば、本当に嬉しいです。

一般社団法人Nest代表理事
福岡要

【プロフィール】
1988年埼玉育ち。北海道大学理学部卒、同生命科学院修士課程修了。学生時代から「まなび」に関心があり、友達とともに高校生たちに大学生レベルの実験を提供するプログラムを立ち上げる。山形県遊佐町で地域おこしに関わりながら、地域と学校をつないで学習することの意義を感じる。そして、沖縄県久米島町で、中学校に入りながら、地域学習・子どもたちの自律学習の場を立ち上げた。その後、半旅人を経て、2021年より西粟倉村の一般社団法人Nestに参画。「生きることは、考えること」をモットーに子どもたち、大人たちの学びの場をプロデュースしている。

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