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『書く習慣』を読んだら、noteを始めてしまった件

安西先生、SNSがしたいです・・・
SNS疲れでやさぐれてしまい、文章が書けなくなっている人に伝えたい。あきらめたらそk...

そろそろ「夏の終りのハーモニー」が恋しくなってくる8月中旬のある夜、私はTwitterに流れてきたある本の表紙に惹かれていた。

ありふれた日常が、何かを書き綴ることによって紙飛行機に乗り「素敵な夢」「憧れ」に向かって飛んでいく・・・そう思える表紙に、自分の未来を託せる感じがした。

もしや、これは運命?

ならば、買って読むしかない!
何の本か知らんけど。

深夜のテレビショッピングと同じノリなのはわかっていたが、おかしくなったテンションの前では理性は無力だ。発売前だったので、予約ボタンを勢いよくカチッと押した。

見事なまでに ”ジャケ買い” ってヤツである。

そして待つこと約2週間。
ついに手にできたのが、この本「書く習慣」だ。

各習慣

そういえば、最近、SNSやブログに成長もフォロワー増加も見られず、やさぐれていたところ。これは読むしかない。

◆ 手触りやデザインが秀逸だった!

開封の儀を終え、本に触れてみる。
ごつい和紙を触ったような、いい意味でザラッとした質感。

この手の質感の本は、ビジネス書にありがちなオラオラ系は少なく、やわらかい文章のものが多い(私調べ)。

本に触れただけなのに、あがるテンションに高まる期待。

軽くページをめくっていくと、配色が女性アイドルライター、インフルエンサーが出版している本でよく使うオレンジやピンクなどの暖色系ではなく、モスグリーンっぽいものを中心とした寒色系や寒色系に近い中間色ばかり。

うーん、これは真面目で地味な受験本みたいな感じなのかと思いきや、しっかり読み込むと著者 いしかわゆき さんの爽やかな文章が、森を吹き抜ける風みたい本の中を駆け巡る。

えっ、この配色、めっちゃいいじゃん!

暖色系特有の女性っぽいかわいらしさや高揚感はないものの、ずっと森の中を散歩していると葉っぱすら愛おしく感じるような穏やかな気分になる。

これは ”女性だから暖色” という安易な道を選ばず、デビュー作であっても一人前の”ライター”として接していたからこそ為せる技ではなかろうか。原稿に合うイメージからこういう配色を導き出した編集者さんとデザイナーさん、あなた方は素敵すぎるぜっ!としか言いようがない。


◆ 何か書きたくなる気持ちにさせる本文も秀逸だった!

ほとんどの文章術の本に書いてるのが「まずは書こう!」「とにかく書け!コノヤロー」

そう書かれているからといって、読後に ”書く気スイッチ” が ONになるかと言われるとそういうものでもない。 むしろ「やれ!」と言われるとやる気がなくなるのが、お母さんに「勉強しなさい!」と言われて育った我々の宿命というものだろう。

そんな私が「やれ!」と言われていないのに noteデビュー

どんな文章術の本を読んでも書く気スイッチはOFFのままだった私にここまで書かせるのだから「書かせる」ということに関しては、この本の右に出る本はないように思う。
 
一体、何が他の文章術本と違うのだろう?

その答えは、この本の最大の魅力である「真似してみよう!」という気になる点にありそう。他の文章術の本と異なり、ネタの集め方などのテクニックを示しつつ、エピソードを交えてエッセイっぽく過程が綴られているので真似がしやすい。つまり・・・

これくらいならできるかも?

と思わせる文章および構成になっている。序盤に「自分語りをするために書いていい(p.40より)」など、書くためのハードルをかなり低く設定しているがかなり効いているよう。

その、とりあえず何か書いてもらえばこっちの勝ち!みたいな思惑に、まんまと乗ってしまった代表が私だ。ぐうの音も出ないくらい完敗。

もっとも、今は「これくらいならできるかも」といい気になっているが、書き綴っているうちに ”これくらい” が意外と大変だとわかり、著者のいしかわさんはすげーな!となるだろうな。

そうなるとわかっていても、今は書く気になったこの気持ちを大切にしたい。

ということで noteを始めることにしたわけだけど、この ”書く習慣” が私のありふれた日常を「素敵な夢」「憧れ」に向かって飛ばしてくれるような気がしてきてワクワクしてる。

おまけ:帯を取ると表紙の印象が変わるし、表紙を取っても「おっー」ってなる。他にも色んなところに仕掛けが施されていてどこまでも楽しい一冊だ。

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