リバウンド数十回・メンタルヘルス・橋本病のわたしがヨガと医療ダイエットで体づくりをした話。【第2回】

体力がなく、中年になってから橋本病を発症し、どんどん痩せづらくなった50歳のわたしの医療ダイエット日記。

スリランカに行って、帰ってこないつもりだった。

飛行機とアーユルヴェーダホテルの予約を入れ、あとは当日を待つばかりになった。症状を英語で書いて準備したりしていた。案の定現地では不眠で頭が回らず、ろくにコミュニケーションが取れなかったのでこの準備はけっこう役に立った。

死ぬつもりだった旅行が、なんとなく面白くなってきてしまったのは、搭乗前々日の台風が関東地方に直撃したことからだった。成田に行く高速バスが高速道路の損傷で走れない。地元のバス停で知り合った奥様二人と、電車やタクシーを乗り継いで成田に向かっていると、トラブルを克服することが楽しくなってしまってなんだか死ぬことなんかどうでもよくなってきた。

スリランカのアーユルヴェーダドクターに言われたことでよく覚えているのは「Love your body, Love your heart」という言葉だった。過干渉の環境で育って自己評価が低かったわたしに、そういう言葉をかけてくれた人はいままでいなかったように思う。瞑想のやり方、ヨガをやるという習慣づけ、心をいたわるのを急がず、食事を通して体をクリアにしていく方法を学んだ。いまでもそのライフスタイル・考え方からは大きく外れず、日本にローカライズしてすこしカジュアルにはなっているものの生活の規範となっている。

ああそういえば、死ぬつもりで来ただったな。と、帰国の際にはぼんやり考えていた。

スリランカのことは大好きになった。なにかスリランカとかかわる仕事がしたくてオリジナルデザインのジュエリーブランドを立ち上げ、とくに青い石にこだわったブランドとして運営している。