【大号泣】『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』
ABEMAで『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』が無料配信されていた!!(2020年9月4日まで無料のようです)
前年の『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜』は、映画館で観て「…ん?」となり、念のためテレビでも観て、さらに念のためプライムビデオでも観たものの、やっぱり「ねぇ、保護者に忖度しすぎじゃない?!」と。
そして、期待していた2020年。そういえばまだ観ていなかった! というわけで、観た! その結果を今回はお伝えしたい!
なお、私は、『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』と『あたしンち』が大好きなので、以下、多少興奮を抑えきれない文章となっている可能性があります。ご承知おきください。
※核心をつくネタバレはしていないつもりですが、何も知らないまま観たいという方は、以下、映画を観てからお読みいただけますと幸いです。
◆『映画クレヨンしんちゃん』ここにあり!!
まずなにより〈対象:子ども〉に振り切った設定、最高! まぁ子供向けアニメ映画なんだから、当たり前のことではありますが。
☆描いたものが飛び出すクレヨン!
☆勇者となったしんちゃんのお供は、しっかりものの”ブリーフ”に、絶妙なお顔で最強の”にせナナコ”、そして相変わらずの”ぶりぶりざえもん”!
☆武器は”おしり”に”おなら”に”うんち”軍団!(前に映画館でクレヨンしんちゃん観てるとき、しんちゃんがおしり出した瞬間に子どもたちが大爆笑して、本当に子どもっておしり大好きなんだなと思いました笑)
子どもたちが大喜びする要素がてんこ盛りなわけです。
ですが! 大人が観ると、子どもたちが感じ取るものとはまた別のものが見えてくるんですよね〜。
これぞ『映画クレヨンしんちゃん』!
思いましたよね~、描いたものが本物になればいいのにって。それはいつの時代の子どもも変わらない。だからこそ、ドラえもんのひみつ道具にもあるんだろうな。
しんちゃんが頑張る理由が、ひたすらナナコお姉さんというのも、しんちゃんらしくてよい笑。
◆春日部を救うのは”5歳児らしい”しんちゃん!!
この作品、私には全部よかったんですが、一番よかったのは、春日部(だけじゃないけど)を救うのが”5歳児らしい”しんちゃんだというところです。
ここ最近のしんちゃんは、クライマックスでしっかり者で熱い男の野原しんのすけになりがちでした。それはもはや5歳児の枠を超えていた笑。
今回も、色々なことを経験し、色々なことを想うしんちゃんですが、クライマックスでは、まさに”5歳児”の勇者!! 5歳児らしいやり方で、春日部(だけじゃないけど)を救います。
ものすごく強い想いを胸に立ち上がるしんちゃん(ここはネタバレになるので言えない)ですが、あくまで「楽しく」「自由に」落書きをします。
敵とか味方とか、そんなことは置いといて、しんちゃんと子どもたちは、思いっきり自由に楽しく落書きするのです。やっちゃえば~?!
クライマックスはもう大号泣。映画館で観てたらこりゃ大変だった笑。
◆押し寄せる身勝手な大人たちへのディス!!
おしりやおならで戦った後、子どもたちの前に立ちはだかったのは、敵ではありませんでした。
〈大人〉たちです。
子どもの涙の訴えに耳もかさず、自分のことだけ考えて、なんでもかんでも人のせい。挙句の果てに、おしりとおならとうんち軍団で頑張って戦った子どもたちに対して、ミサイルを迫る鬼畜ぶり。5歳の子どもに、敵を倒す兵器を作らせようとしてるわけですからね。見境なし。
全てをしんちゃんのせいにして怒り狂う大人たち。ゲスの極み!
子どもたちのお願いは、この状況を打破する一番の方法なのに、全く聞く耳を持たない大人たちは、自分勝手に逃げまどいます。その行動に怪訝な顔を見せる子どもたちも巻き込んで。
大人たちは、今まで経験したことのないピンチな状況において、自分のことだけを考え、周りが見えなくなり、大切なことを忘れてしまっています。
そこにいるすべての人たちがやるべきことは、ただ一つです。誰が悪いなんてことはない。ただみんな平和な日常を取り戻したいだけです。目指すところは本当はみんな同じなんです。
なんかこれどっかで見たことある光景だよなと。
ユウマの叫びは、そのまま日本、いや世界中の人に聞いてもらいたいですね。私もその一人ですけどね。
子どもたちにとって、損得なんて関係ない! 困ってる人がいたら助ける! ただそれだけ! 小さい子どもでもわかる簡単なことなのに、大人はふとした瞬間に忘れてたりしますよね。私もその一人ですけどね。
これが2020年に公開されたんですね。すごいですね。
◆終わりに
最後はちゃんと「タブレットに保存した絵を公開する。それが現代版の落書きだ!」と暗に示す。コンプライアンス完璧すぎた笑。
今回は、しんちゃんと大人たちに注目した感想になりましたが、ユウマくんや姫なんかに注目して観たりすると、また別の何かが発見できるかもしれませんね。ちなみに「野原一家ファイヤー!」が好きな人にはファイヤー不足かも。
しんちゃんもカスカベ防衛隊も大活躍! 子どもたちを楽しませ、大人たちには何かを思い出させる。これぞ『映画クレヨンしんちゃん』! 私は大満足でした!
ヨイショーーーー!!
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