【感想】Amazon Original Movie『シンデレラ』
アマゾンオリジナルの『シンデレラ』を観ました。まず感想を一言…
このシンデレラ、すんごいキラッキラしてやがるっ!
私の知っているシンデレラとは違う意味で、すごいキラッキラしてる! こっちのタイプのキラッキラに元気をもらう人はきっとたくさんいるでしょう。しかし、このシンデレラのキラッキラで私はダメージを食らった。シンデレラからまさかの一撃…笑
我思う。私はきっとヴィヴィアンだ。
◆継母ヴィヴィアンのストーリー
継母ヴィヴィアンを演じているのは、『アナと雪の女王』のエルサ役でもおなじみのイディナ・メンゼルです。
シナリオの書き方で「共感できるキャラクター」というものがよく出てきます。この『シンデレラ』において、私が共感してしまったのは、エラではなく、ヴィヴィアンでした。
私は継母でもないし、子どももいないけど、夢に燃えるエラよりも、その先にいるヴィヴィアンに共感せざるを得ない。まぁだからと言って、再婚相手の子どもにいじわるしたりはしないけどな!
本家シンデレラの継母と違い、この継母ヴィヴィアンはちょっと優しい。なんというか、人間味がある。エラとも普通に会話するし。それに、エラにいじわるするにも彼女なりの事情があるわけです。だからと言って…略。
金持ちの夫と二人の娘と三人で幸せに暮らしていくはずが、夫は離れていってしまい、再婚した夫もすぐに死んでしまう。たとえお金とか身分とか目当てでの結婚だったとしても、確かにこれだけ見たらちょっとかわいそう。
だとしても、再婚相手の子どもにいじわるしたら絶対ダメだけどな!!
エラは、思いっきり明るい未来を思い描いている。それに彼女には、その未来を叶える可能性が十分すぎるほどある。それに対してヴィヴィアンはそんな時代を生きたその先にいる。今のヴィヴィアンにも明るい未来はあるだろうし、今から夢に向かって突き進むことだってできます。でも、それはエラのそれとは全然違う。
私がエラのキラキラした歌や発言にダメージ受けてるくらいだから、ヴィヴィアンはもう瀕死状態に違いない。
ヴィヴィアン、大丈夫だ! エラはエラ、お前はお前だ! お前にも、いや、私達にも明るい未来があるに違いない! いや、ある! きっとある!! これから明るい未来がくるかこないかは、私達次第だ!!
ラストのヴィヴィアンの歌声はぐっとくるものがあります。鳥肌立ちました。ヴィヴィアンがこれから幸せになってくれることを願います。
◆終わりに
シンデレラを演じたカミラ・カベロが歌う、『シンデレラ』オリジナルソング「Million To One」。この曲好き。
If it's a million to one I'm gonna be that one
100万分の1の確率なら 私がその一人になる
この訳は映画の字幕通りですが、私のイメージ的にはエラはもっと強そう。「可能性が100万分の1でも、私はそれを掴んでみせるわ!」みたいな。
この『シンデレラ』を一言で言うなら「エラという一人の女の子が、自分を信じて夢を追い求める話」です。このエラちゃんは、王子様が見つけてくれるまでおとなしく部屋に閉じこもってたりしません。なにせ、エラが舞踏会に行きたい理由は、王子様に会いたいからでも、きれいなドレスを着て踊りたいからでもなく、舞踏会に来ている人たちに自分のドレスを売り込みたいからです。エラ強し。
2021年9月3日よりAmazonPrimeVideoで配信されているアマゾンオリジナル映画『シンデレラ』。エラとヴィヴィアンの素敵な歌声を聴くだけでもワクワクする作品です。
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