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『魂婚心中』

やふぅー٩( 'ω' )و
今回は、読んだ本を紹介します。


芦沢央著 『魂婚心中』 (早川書房 、2024)

この本を知ることが出来たのは、以下の記事から。


本書は短編集で、6つの話がある。

魂婚心中
ゲーマーのGlitch
二十五万分の一
閻魔帳 SEO
この世界には間違いが七つある
九月某日の誓い

上記の記事で紹介されていたのは、1つ目の短編「魂婚心中」だ。
「魂婚心中」の序文を読んだから本を購入したのに、読んでいるうちに本の購入を後悔し始めた。
投げ銭を含め、推しと結婚したいなど、理解し出来ない話が進むからだ。
しかも、主人公は推しに夢中になるだけでは済ませない領域に足を踏み入れている。

しかし、この話は驚くほど急に終わりを迎えて、2つ目の短編集。
(ここで短編集であることに気づいた)
ゲームのRTA実況をするように話が進む。
これも始めは、描写が苦手で1度読むのをやめた。

しかし再度開くと、今度は急に面白くてあっという間に読んでしまった。


6つある短編集の中でも個人的に面白かったのは、

ゲーマーのGlitch
この世界には間違いが七つある

この2つだ。

ゲームのRTA実況を文字で追いながら、進む話は非常に斬新だった。
スピード感のある話と、ミステリ要素がが面白くて良い。
自分もゲーマーなのが大きい理由だと思う。

「この世界には間違いが七つある」
何となく映画”SAW”を思い出して、結末を予想しながら読んだ。
話の終わりに、ミステリ要素が明かされた時はもちろん面白い。
どこにでもありそうな平和な光景の中、静かに起きている事件もこの話の良さだ。


夏休みが近づくと、書店の本棚の並びが変わることがある。
ますます、読書が楽しくなりそうだ。

おすすめ。



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