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『世界の測量 ガウスとフンボルトの物語』

ダニエル・ケールマン著『世界の測量 ガウスとフンボルトの物語』 瀬川 裕司訳 (三修社、2008)

今回掃除をしていて、急にこの本についての話が出た。
大雑把にしか覚えていないが、サラッとあらすじを書いてみる。

2人の学者ガウスとフンボルト。
2人の違いは、ガウスが机の上で世界を広げていくことに対して
フンボルトは自分の足で世界を見ることだ。
この異なる2人の対談が進む。
研究者であり、探究することは同じ。
しかし、まったく気が合わない。
一方は動かず、一方は世界を動き回るのだから。

急に思い出すこととなったこの本。
あらすじを説明しながら私が思ったのは、
私の中にはこの異なる2つの思想があるところだ。

ひたすら頭の中で、あれこれ考えることがある。
一方で、それを形にしようと実践してみる。
どちらかに偏り過ぎることもあるし、
どちらも理想と化してしまい動けなくなることもある。

この本を周りで読んだ人がいなかったし、
今もこの本を読んだと言う人に会ったことがない。
もし、読んだ人がいたら感想を聞いてみたい。
どう言おうか考えている間はガウスなんだろう。
しかし、誰かに会いに足を運び情報を共有し合えたら
それはフンボルトにも近い。

机上の空論とまではいかないが、
概念で止まる者と実践する者。

微々たる知識であっても、哲学をすることは楽しいものだ。


今日も今日とて筋肉痛( ^ω^ )



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