ベランダ菜園から害虫を消す方法
雨が多いこの時期の晴れ間。
貴重なこの瞬間に子どもを外で遊ばせなければ!!と、大慌てで荷物をまとめて公園に繰り出したのは過去のこと。
今や姉妹揃って就学児なので、「図書館に行くー」「じゃあ、ついでに少し体も動かしておいでー」でおしまい。
晴れの日の午後に自宅で一人の時間を持つという全身が震え立つほどの贅沢を満喫しております。
この時間に、最近気付いた大発見をちょこっと公開したいと思います。
というのは、わが家のベランダのアリは、雨が振り込まなくても、雨の日に葉っぱの下でずっと雨宿りをしている!ということ。
こういうのを、神のプログラミングというのでしょうか。屋根はあり、雨水が当たるわけじゃないのに、湿度なのか明るさなのか、なんらかのスイッチがオンになると活動を休止するようになっているとしか思えないほど、雨の日にはベランダのアリの活動が停止します。
それもよく見ると、さつまいもの葉っぱ一枚があたかも一つの部屋みたいに、一枚につき一匹、多くても3匹が、葉っぱの根元(例外なく!)につかまって、じーっとしている。
どこかの鉢植えに巣はあるのでしょうが、彼らは戻ることなく、じっとそこにいる。
で、晴れてくると、個体によってはちょっと蔓を歩いてウロウロしたり(↓)、
で、二匹いる葉っぱはいつも二匹いたりして、二匹とも動かないところ(仲良し?)もあれば、いつの間にかいなくなっているところもあったり(別れた?)。
いつも一人でじっとしている、仙人か筋金入りの自宅警備員もおります(↓)。
いっときは、巣がプランター内に広がると、根っこが害される可能性があると知り、駆除も考えて毒薬?的なものを買ったりもしたんだけど、
かつてクロオオアリの女王蟻を連れ帰り新しいファミリーの誕生を見守ったとき、1ヶ月飲まず食わずで子どもを育て上げるワンオペ母の神業を目の当たりにした感動を思い出す(しかもオスは3ヶ月の命!そして何で連絡を取り合っているのか近隣の巣のオスと新女王候補は一斉に飛び立つという神秘!)と、
まだプランターがひとつも枯れていないにも関わらず一方的に殺戮を開始するのは、「人間が管理していないもの=敵(害)」っちゅう完全なる思い込みがなせる技だと気付いて、彼らが我が領土の調和を破壊(主に隣部屋への侵害)し始めない限りにおいては、仲良くしていこうと決めたのでした。
そもそも収量が必要な農家でもなく、さつまいもが育つ様を見たかっただけなので、万一多少枯れ始めたときは、アリの住居としてのさつまいも栽培にすれば良い(ごめんよサツマイモ)というわけです。
そして、核兵器を持ちあいながら友好を誇示する大国同士の関係をちらりと思い出し、わたしもアリ撲滅兵器を放棄すべきかとも思ったのですが、
未開封の商品をゴミ箱に捨てることができない貧乏性のせいで決断できず、やっぱり万が一の時に…とビビったりしていると、
大量破壊兵器が世界からなくならないのも、もしかしたら単なる貧乏性とビビりのせいなのかもしれないと思ったりもしました。
というわけで、そんな人間の業と向き合いつつ、アリを観察する毎日を楽しんでいます。
人生目標が大切!なんていうけど、目標を決めなければ、敵も害虫も存在しないので、ベランダの平和という視点では、目標なんてなくてもいいのかもしれません(隣家に侵略させないという一線はありますが 笑)。
てか、アリは繁殖期に生まれるわずかなオス以外、全部メスなんですよね。うちは現状女三人暮らしですが、類友現象は種族を越えるのか?と新たな謎も生まれた7月の午後でした。
あ、ちょうど(早いな…)子どもが帰ってきたので、これにて。
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自分の書く文章をきっかけに、あらゆる物や事と交換できる道具が動くのって、なんでこんなに感動するのだろう。その数字より、そのこと自体に、心が震えます。