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ねお
2019年11月28日 22:31
「まだ…カレと逢ってんの……?」何故彼は、真相を知っているかのように核心を突いてくるのか…。彼は鋭い勘を更に研ぎ澄ませ、“鎌を掛けて”言っているだけなのか…。それにしては、いつも単なる偶然とは言い難いタイミング…。例えば…2人が愛し合った翌朝に目が覚めると、彼のTシャツの裾…お臍廻りの部分、それか彼の毛先に白い粉状の…カピカピ…がこびり付いている…みたいに─私のどっかに…夕べカ
2019年11月10日 13:43
…チリン…チリン…チリン…と鈴が鳴る。軽快な足音のようにも聴こえるその小さな音色は、…チリン……チッ…リン…ちょうど棚をひとつ挟んだ向こう側で急に途絶えた。心配になって…スッ…と背伸びをしてみるが、低い身長のせいか頭すら見えない。とりあえず棚の端のほうへ廻り込み、そこからそっと覗いてみた。─あれ?消えた…?─一瞬そう思えるくらい、彼女は通路の真ん中辺りで床に片手を突いて小さく蹲