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“表現力の高さ=パフォーマンス力の高さ”だと再認識した日〜「K-POPアイドルに必要な能力って?」〜

ご無沙汰してました。
K-POP雑食ペンのNeonです。

私は、過去記事で“K-POPアイドルには表現力が必要だよね”と力説してきました。

はじめて“K-POPアイドルには表現力が必要”だということに触れたのは、『K-POP界で生き残るために必要なものを【ENHYPEN・ソヌ】に学んだ』というタイトルの記事でのこと。
この記事はタイトルの通り、ENHYPENのソヌから「K-POPアイドルにとって表情づくりは必須であることを学んだ」ということを、その時の気づきとしてまとめています。

ありがたいことに、過去に書いてきた記事の中で1番“いいね”をいただいた記事でもあります。

そしてもうひとつ『コンセプト憑依型アイドルは“唯一無二”になれる』という記事を書いており、この記事でも“表現力”や“表情づくり”がK-POPアイドルにとっていかに大切かということを力説しています(全て主観であり、もちろん、人によって求めるものは違うという前提条件のもと書いています)。

さて、前置きはここまで。

今回は「“表現力の高さ=パフォーマンス力の高さ”だと再認識した」ということをまとめたいと思います(またその話かよ!と思った方、申し訳ありません…)。

『THE ORIGIN』からデビューしたATBO

出典:ATBO公式Twitter

今回記事を書こうと思ったのは、ATBOというグループのパフォーマンスを見たことがきっかけ。
ジュンソク・ジュンミンの“表情づくり”が素晴らしく、惹かれるものがあったからです。

ATBOについては、推し語りシリーズでまた書きますが…
「そもそもジュンソクとジュンミンって誰やねん」と思った方のために、メンバー一覧を貼っておきます。
プロフィールも一応貼っておくので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

▼ATBOのメンバープロフィール
※K-POP情報サイト『SNAPSHOT』に飛びます

先ほど「ジュンソク・ジュンミンの“表情づくり”が素晴らしく、惹かれるものがあった」とお話ししましたが、なんのパフォーマンスを見たかというと……
1theKのコンテンツのひとつ『スーツダンス』でのパフォーマンスです。

2022年7月29日、ATBOのデビュー曲『Monochrome』のスーツダンス動画が1theKの公式YouTubeにアップされました(これは個人的な話ですが、スーツダンスのコンテンツ、好きなんですよね……)。

このコンテンツはとってもシンプルで、音楽番組の時のような派手な演出やセットはなく、マイクも持っていない(=歌っていない・ラップしていない)ダンスだけのステージなため、純粋にパフォーマンスを楽しめるんです。

だからこそ、“表現力”や“表情づくり”という部分に集中できるんです。

とはいえ、私も大体推し見たさに動画を見るただのK-POPオタクなので、動画を見るときに毎回“表現力”や“表情づくり”に注目して観よう!となるわけではありません。
「推し尊い〜〜〜〜〜〜」「推しカッコいい〜〜〜〜〜〜〜」と思いながら見るのが大半です。

ただ、今回のATBOのスーツダンスを見たとき、「推し尊い〜〜〜〜〜〜」「推しカッコいい〜〜〜〜〜〜〜」という感情よりも先に、「ジュンミンとジュンソクやばない???????(“表現力”や“表情づくり”が)」という感情がわいてきて、見終わった時に「結局ラグォン(推しです)見てなくね?」となったんですよね。

気がついたら、ジュンミン&ジュンソクばっかり見ていたんです。

▼スーツダンス動画まとめ
※K-POP情報サイト『SNAPSHOT』に飛びます

PSYの言葉

いろいろなところに話が飛んでいってしまい申し訳ないのですが……

ATBOのスーツダンスを見て、ジュンミンとジュンソクの“表現力”や“表情づくり”の素晴らしさに気づいたとき、SBS『LOUD』でPSYがTNXのリーダーであるチェ・テフンにかけた言葉をふと思い出しました。

📺SBS『LOUD』とは?
JYP Entertainment(TWICEやStray Kidsが所属)とP NATION(PSYが代表を務め、HyunAやCrush、Heizeなどが所属)が合同で行ったサバイバルオーディション番組です。

「原曲も僕の意図も同じなんだけど、基本的にもっと“くどい感じの魅力”が欲しい」「さっぱりしすぎている」
という言葉です。

これは、表現力の天才であり、エンターテイナーであるPSY(『江南スタイル』などが有名ですね)がかけた言葉だからこそ、重みがあったように思います。

パフォーマンス動画にはその言葉をかけているところは映っていないのですが、「原曲も僕の意図も同じなんだけど、基本的にもっと“くどい感じの魅力”が欲しい」「さっぱりしすぎている」と言われ、改善されたテフンのパフォーマンスが見れるので、動画を貼っておきますね。

該当シーンは1:04から始まるパートです。

番組の途中、評価を受ける場面で指摘を受けたテフンは、仲間からヒントを得て徹底的に表情を研究。
本番ではPSYが求めていた、この楽曲の解釈にあった「くどさ」を出すことができ、良いパフォーマンスを見せてくれました。
J.Y.Parkも、サムネイルにあるような表情を見せ、テフンの表現力を絶賛。

あの指摘がなければ、どうだったかと考えましたが……
結果論、「面白みに欠けたかもしれない」と思いました。
「ここまで惹きつけられることはなかったかも」とも。

確かに、あっさりと淡々と歌って踊っていたら、推しじゃなければ注目することはないでしょう。
印象に残ることもないはずです。

でもこのとき、SBS『LOUD』まだ明確に“推し”は決まっていなかったのですが……
テフンのパフォーマンス力の高さに惹かれた私は、本格的にテフンを推そうと決めたんです。
決めたというか、自然と推しになっていたという方が近いですね。

あれだけのパフォーマンスをしてくれたら、これでテフンも型を破り、表現力に磨きがかかった!と思いますよね。
でも、PSYの指摘はデビュー直前まで続くことになります。

テフンは素直で真っ直ぐな、模範的な練習生ということで知られていました。
だからこそ、リーダーを任された、まさにリーダーになるべき存在でした。
しかし、その模範的な真っ直ぐな性格・気質は、自由に音楽で表現するアーティストという部分では、物足りなさを感じさせる要因になってしまうという指摘を受けています(人を惹きつける魅力という部分で)。

「演技が上手な俳優は、6つの作品があったら6つ作品で6つの人になって登場する」「自分の中の“こうしなければならない”というこだわりがあるみたい」「テフンが考えている、こうだという姿があるみたいだけど、それが硬く見えてしまう」と。

これも『K-POP界で生き残るために必要なものを【ENHYPEN・ソヌ】に学んだ』という記事で話しましたが、アイドルは“偶像”です。
でも、ライバルが次々現れるアイドル戦国時代のいま、K-POPアイドルたちはビジュアルが良くてカッコいいただそこにいるだけで良いというような“偶像”というだけでは、生き残ることはできません。

他にはない“強み”を持っていなければ、すぐに飽きられてしまう。

『K-POP界で生き残るために必要なものを【ENHYPEN・ソヌ】に学んだ』

その“強み”こそが“表現力”や“表情づくり”であると改めて認識させられたのです。

▼SBS『LOUD』詳細はこちら
※K-POP情報サイト『SNAPSHOT』に飛びます

▼TNXのプロフィール
※K-POP情報サイト『SNAPSHOT』に飛びます

「くどさ」を理解した日

さて、少し脱線した話を本題に戻しましょう。

2022年7月29日、ATBOのデビュー曲『Monochrome』のスーツダンス動画が1theKの公式YouTubeにアップされ動画を見たとき、推しのよさよりも先に「ジュンミンとジュンソクやばい」と思い、「結局ラグォン見てなくね……?」となったんです。

ふだんなら、真っ先に推しに目がいき、次に他の子に注目して見てみようとなるのですが、この日は違いました。

細かい表情の変化

出典:1theK公式Twitter

『K-POP界で生き残るために必要なものを【ENHYPEN・ソヌ】に学んだ』という記事では、ENHYPENのソヌが見せた繊細かつ素直な“表情作り”に引き込まれたという話をしました。
しかし、今回のATBOのジュンミンとジュンソクの場合は少し違います。

徹底した研究と練習の上に成り立つ準備された表情づくり、という感じです。

ソヌの場合は天性の才能みたいなものだと思っているのですが(もちろん努力もあるでしょう)、ATBOのジュンミンとジュンソクの場合は努力と経験という方がしっくりきます。

私は何かしらの動画を見るとき(MVや音楽番組のステージ動画など)表情づくりという面で、ふだんから3つのタイプの人がいるな〜と思って見ています……(あくまで個人的な感想であり、分類ですw)

①キメ顔があるタイプ
②コンセプトごとに表情のレパートリーがあるタイプ
③曲ごとに表情が変わるタイプ

どれが1番いいかと言われると、3番目の“曲ごとに表情が変わる人”が1番魅力的に感じますが、それぞれに良いところがあるので、ひとつひとつ例を出してお話ししていきたいと思います。

1.キメ顔があるタイプ

雑食ペンの私の経験からすると(いろいろなアイドルを見てると)、ビジュアル担当の人に多いイメージです。

ポイントとなる部分で決めてくるタイプという感じですね。

必死さはあまり感じない(いい意味で)余裕のあるパフォーマンススタイルの人にも多いです。
淡々としていて、クールな感じですね。

今回の記事でいう“表現力”や“表情づくり”には当てはまらないかなと思っています。

とはいえこのタイプにはこのタイプにしかない良さがあると思っています。このタイプの人は、自分の魅力をしっかりわかっている人が多く、魅せるのが上手だったり、自分に自信のあるタイプの人も多いです。
イプドク担当だったり、人気メンバーである場合も。

パッと思いついたところでいうと、NCTのジェミン。
(そもそも、NCTは割とこのタイプが多いですね)

ASTROのウヌもこのタイプかなと。

2.コンセプトごとに表情のレパートリーがあるタイプ

コンセプトごとに表情のレパートリーがあるタイプというと、なんか小難しいですが、簡単に言ってしまえば、カッコいい曲と可愛い曲でハッキリ表情が分かれる人という感じです。

どっちにも表情づくりを徹底しているというよりは、コンセプトに合わせた雰囲気を使い分けられるという感じでしょうか。

グループ自体がどちらのコンセプトもやる(コンセプトに偏りがあまりない)場合に多い気がします。

振り幅が多い人でパッと思いついたのが、AB6IXのウン。

可愛い曲とカッコいい曲でそれぞれ全然違う人に見えるのがこのタイプの特徴かなと思います。

3.曲ごとに表情が変わるタイプ

これは本当にそのままの意味ですが、曲に合わせて表情を変えるというタイプです。

曲のコンセプトや歌詞の意味を噛み砕いて解釈して、細かく表情を変えられる人がこのタイプ。

まさに今回の記事で言いたい、“表現力”があって“表情づくり”が上手な、惹かれるものがある人のことです。

PSYが言った「演技が上手な俳優は、6つの作品があったら6つ作品で6つの人になって登場する」とはまさにこういうことだ!とわかる人のことです。
『コンセプト憑依型アイドルは“唯一無二”になれる』という記事で紹介した、コンセプト憑依型アイドルもこのタイプといえます。

細かい表情の使い分けという意味で、Stray Kidsのヒョンジンや

TOMORROW X TOGETHER(TXT)のヨンジュン、

ATEEZのサン、

女子なら、Billlieのツキ。

表情づくりにこだわっていて、それがバズる人っていますよね。
まさにそれです。

それだけ多くの人の目を引きつけるパフォーマンスができるということで、このタイプの人はどれだけ人数が多いグループの中にいようと、初めてみるグループであろうと、目に付くわけです。

「原曲も僕の意図も同じなんだけど、基本的にもっと“くどい感じの魅力”が欲しい」とアドバイスしたPSYの言葉がまさにこれ、という感じ。

ATBO ジュンミンの場合

ジュンミンといえば『THE ORIGIN』の中で、1度だけエース(評価ごとに決まる一番良いパフォーマンスをした人、MVPみたいな感じです)に選ばれました。
それは先輩グループTHE BOYZの『THRILL RIDE』のカバーステージでのこと。

もともと可愛らしいイメージが強く、爽やかな雰囲気を持っているジュンミンなので、こういった曲調が見ている人のイメージとぴったり合ったというのも大きいと思いますが、『K-POP界で生き残るために必要なものを【ENHYPEN・ソヌ】に学んだ』というタイトルの記事で紹介したように、ENHYPENのソヌのような繊細かつ素直な“表情作り”、見る人を自然と笑顔にしてしまうパワーを感じられました。

この時から注目して見ていたのですが、ジュンミンは『THE ORIGIN』放送当初から、いわゆる“カッコいい曲”でもその繊細な“表情作り”を徹底していました(エースには選ばれなかったのですが)。

『Monochrome』のスーツダンスで「ジュンミンの表情づくりがやばい!」と思ってこの記事を書き始めたので、その良さを伝えるために該当部分をスクショしてご紹介しようと思ったのですが……

表情の切り替えが早くて(細かく表情を変えていて)、全然スクショできませんでした。

歌詞の1フレーズごとに表情が変わる、そんな感じなのですが……
気を抜いてるところがほぼなくて、どの瞬間もしっかり決まっているんですよね。
細かいところにまで神経が行き届いている感じが“THEアイドル”という感じがして、末恐ろしいな……
とまで最近は思う次第です。

ATBO ジュンソクの場合

ジュンソクといえば『THE ORIGIN』の中で、何度もエースに選ばれていたメンバーで(番組最多)、ATBOの中心人物。

実力が高いのはもちろんですが、ダンスの実力やラップの実力だけでなく、“表現力”や“表情づくり”も完璧で、1つひとつのステージで自身の持っているものを全てを出し切る、プロ意識の高さも感じられます

『Monochrome』のスーツダンスで、ジュンソクには“コンセプト憑依型アイドル”に通じるものがあるなと感じたのですが……

Stray KidsのヒョンジンやTOMORROW X TOGETHER(TXT)のヨンジュン、ATEEZのサンのような匂いがします(曲のコンセプトに入り込んだ、ある種ぶっ飛んだ“表情づくり”をするなということです)。

ジュンソクは厳密にいうとセンターではないのですが(『THE ORIGIN』では2位で選ばれているので)、メインダンサーだったり、グループのパフォーマンスの中心になる人らしい“巧さ”があるなと感じました。

“表現力の高さ=パフォーマンス力の高さ”

ATBOの『Monochrome』のスーツダンスを見て、「ジュンミンとジュンソクの表情づくりエグ!!」と見入ってしまい、「やっぱり表情づくりってK-POPアイドルにとってめちゃめちゃ大事だな…」と感じて、これはまたブログにまとめなきゃ!と急いで書いたわけですが、勢いで書いたが故にまとまりのない文章になってしまいました。

最終的に何が言いたいかというと、“表現力が高い”人には自然と目がいってしまうということです。
それは、K-POPアイドルとして、そしてアーティストとしてとても大切なことだと改めて感じました。
推しが見えなくなるくらい、夢中になってしまうほどなので……(あくまでも個人的な感想です)。

もちろん歌がうまい、ラップが上手い、ダンスが上手いのは大事です。
それは今やK-POPアイドルにとっては当たり前に備えておくべきもので、そこだけでは勝負するのが難しくなってきたのではないかな?と個人的には思います。
同じくらいのレベルで歌えて、ラップができて、踊れて…となったとき、何で差がつくのかと考えたら、好みのビジュアルどうかや、これまで散々ご紹介してきた“表情づくり(表現力)”で勝負がつくなと思いました。

そして“表情づくり”や“表現力”は、実力の高さに関係なく、誰でも磨ける部分だと思っています。
もちろんセンスもあると思いますが、研究を重ねて出来上がるもの、あるいは経験を通して磨きがかかるものだと思うので、どこまでこだわれるかでその人のパフォーマンス力のレベルが変わってくるなと感じます。

比較しやすいという面で、よく誰が歌が上手いか、ラップが上手いか、ダンスが上手いか……という話がよく出ますが、私はやっぱり“表現力の高さ=パフォーマンス力の高さ”だということを推していきたいと思います

▼K-POP情報サイト『SNAPSHOT』

今回もまとまりのない記事を読んでいただき、ありがとうございました!

noteではK-POP雑食ペンとして、さまざまな話をしているので、ぜひ他の記事もチェックしていただけたら嬉しいです◎

また、色々なK-POPアイドルが好きなので、ぜひ皆さんの推しについても教えてください!
このアイドルがおすすめ!などあれば、コメントでぜひ教えてくださいね◎


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