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コンセプト憑依型アイドルは“唯一無二”になれる

どんなグループにもグループとしてのコンセプトがあります。
それが楽曲、MVの世界観、衣装、ステージパフォーマンスにも現れるわけですが…
本記事では楽曲とステージパフォーマンス(振付)に着目し、コンセプトに憑依されるアイドルは“唯一無二”の存在になれる、という話をしたいと思います。

◼︎コンセプト憑依型アイドル

そもそも“コンセプト憑依型アイドル”って…?と思う方がほとんどだと思います。

これは私的な意見になりますが、楽曲のもつ世界観や歌詞の意味をしっかりと理解し、ステージパフォーマンスに落とし込める人だと思います。

曲について深く理解してダンスを練習すれば、表情づくりを練習すれば、誰だって“コンセプト憑依型アイドル”になれるじゃん!と思われるかもしれませんが、努力でどうにかなるというレベルを超えてくる人がいるということを、本記事ではご紹介したいのです。

▼“表情づくり”の大切さについて

そもそも憑依(ひょうい)って言葉は私が思っている意味と合致しているのか、念のため調べてみると、下記のような意味を持った単語だということがわかりました(想像していた意味通りです)。

⁉️ 憑依とは
霊などが乗り移ること。憑(つ)くこと。
参考:Wikipedia
⁉️ 憑くとは
あるものと他のものが離れない状態になる。
ある性質・能力などがそなわる。
参考:weblio

つまり“コンセプト憑依型アイドル”というのは、コンセプトがアイドルの身体に乗り移っているということを指しています。

今の段階ではよく分からないなという方も多いと思いますが、例を挙げると「確かに」と思っていただけるはずなので、ここではさらっとお伝えする程度にします。

普段は明るくて可愛らしいのに、ステージに上がると急に楽曲のコンセプトどおりのセクシーな表情に変わり、大胆な仕草をする。

といったふうに。

そしてそこから、作った表情や表現ではない、超越した何かを感じる人を“コンセプト憑依型アイドル”と表現することにします。

では実際に“コンセプト憑依型アイドル”は誰のことをいうのか…?
実際のステージパフォーマンス動画も紹介しつつ、説明していきます。

01.ATEEZ サン

まず最初にご紹介したいのは、ATEEZ(エイティーズ)のリードダンサー、サンです。
この記事はサンを紹介したくて書いたといっても過言ではないほど。
サンのパフォーマンスを見ていただければ「あ、こういう人のことを“コンセプト憑依型アイドルって言うんだ”」とわかると思います。

『HALLA HALLA』

サンが覚醒したのは多分『HALLA HALLA』のパフォーマンスからだと思います。

特に『HALLA HALLA』のキリングパート(killing part:楽曲の中で最も強烈な印象を残すためのポイント部分)の強烈さと言ったらもう…。

元々ATEEZの楽曲のキリングパートは、メインダンサーのウヨンが務めることが多かったです。
そのため、サンのパフォーマンスが特別凄いと騒がれていたわけではなかったと記憶しています
(ATEEZにはダンスが得意なメンバーが複数人いることもあり)。
ファンの間で表現力がある子、ダンスが上手い子と言われていたくらいだったなあという印象です。

そんなサンが覚醒した『HALLA HALLA』のステージをぜひ皆さんに見ていただき、“コンセプト憑依型アイドル”とは何かを知ってもらいたいのです。

まずは3分5秒から始まるキリングパート(ラストのサビ)再生をして、そこでセンターに来るサンの表情やパフォーマンスを見てください。

▼『HALLA HALLA』チッケム

全体カメラでは分かりにくい!探せない!よく見えない!という方は、個人カメラ(チッケム)で見て下さいね。

3分5秒初っ端から「いくぞ!」と言わんばかりの、怪しい微笑みをかましてくるサン。

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これです。
スクショにすると良さが半減してしまうので、ぜひ映像でご確認ください。

髪型は綺麗にキープ!表情管理命!というK-POPアイドルが、あそこまで振り切って頭を振り、全身をこれでもかと動かし、終いには白目を剥く。

いくらコンセプトを忠実に表現しようとしても、そこまでできる人ってなかなかいません。
なんなら、意識してもあのレベルに到達する人すらほんのひと握りです。

もちろん意識してパフォーマンスをしていると思うのですが、サンの場合は内から出てくる何かがきっとあるのでは…と思っています。

サンのように、表現力があるということを超越し、楽曲コンセプトが乗り移ってしまったかのようなパフォーマンスができるK-POPアイドルは、“コンセプトが憑依している”と言った方が正しいと思うんですよね。

▼ATEEZのプロフィール
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02.ENHYPEN ソヌ

2番目にご紹介するのは、ENHYPENのソヌ

Neon(grmsk)のnoteでは頻出しているENHYPEN、そしてソヌですが…。
ソヌもまた“コンセプト“憑依型アイドル”の1人です。

ここで声を大にして言いたいのは、デビュー曲からこんなにもコンセプトに憑依されている人、ほぼいないよ!?ということ。

ではでは、ソヌのどういったところがすごいのかを見ていきましょう。

▼『Drunk-Dazed』

K-POP界で生き残るために必要なものを【ENHYPEN・ソヌ】に学んだ』という記事で書いたとおり、ソヌは普段の可愛らしい表情とステージ上での表情が180°異なります(明るくて可愛い楽曲のときは本人のそのままの魅力が溢れてますが)。

その切り替え力の凄さたるや…
「本当に新人?」と思ってしまうほどの凄さがあります。

ではENHYPENの初カムバック曲『DRUNK-DAZED』のソヌがセンターに来るパートを見ていきましょう。

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注目したいのはこのシーン。

※スクショ下手すぎて死にました

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※MVでいう、ここのシーンです

「その怪しい目つきは…なんかやばいぞ」

元々三白眼のソヌなので、他の人と比べても目力が強く見えやすいのですが、この目つきといい表情といい、とにかく最高すぎる!

一瞬で曲の世界観に引き込まれてしまいますよね。

▼『Drunk-Dazed』チッケム

チッケム(個人カメラ)だともっと細かい表情が分かるので、ぜひ見てみてくださいね。

アイドルだし当たり前じゃない?って思うかもしれませんが、本当に気を抜いてるところがない。
考えながら動いているというのがよく分かります。

ちなみにソヌの表情づくりの素晴らしさについては↓↓の記事で詳しく紹介しているので、詳しくは下記記事をご覧ください。

▼ENHYPENのプロフィール
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03.(G)I-DLE ソヨン

3人目は(G)I-DLEのリーダー、ソヨン

ソヨンといえばMnet『PRODUCE101』に出演。
ラップ・ダンス・ボーカル全てを高いレベルでこなす実力を持っていることや、作詞・作曲、そして振付までできてしまう多才さが知られるようになって、さらに有名になりました。

プロデューシングまでこなせる女性アイドルはなかなかいないこともあり、そのカリスマ性の高さは女性アイドルの中でもトップクラスだといえます。
(2NE1のリーダー、CLのようなカリスマ性をソヨンから感じます。)

自身でプロデュースできる能力を持っているソヨンなので、ステージ上での立ち振る舞いもやはり完璧。
目を見張るものがあります。

では、ソヨンのどこが素晴らしいのか…一緒に見ていきましょう。

▼Mnet『Queendom』ステージ『LATATA』

“呪術師コンセプト”で臨んだMnet『Queendom』のステージ、惹きつけられた人も多いのではないでしょうか。

⁉️ Mnet『Queendom』とは

ガールズグループが同時にカムバックすることを避けてきた近年のK-POP界。そんな中、同じ日・同じ時間に新曲を発表するという型破りな方法で本当の1位を決める「Queendom」。
引用元:Mnet公式サイト

『LATATA』自体がソヨンの自作曲であり、(G)I-DLEのデビュー曲です。
今では(G)I-DLEの代表曲のひとつとして知られています。
(この曲を提げてデビューした(G)I-DLEはその年の新人賞を総なめしました。)

『LATATA』のように、もともと印象の強い楽曲でさらなる強烈なイメージを残すのは、そう簡単なものではありません。

しかし、ソヨンの天才的なアイディアでイメージを刷新しました。

出だしのミンニパート、夢幻的なタイ語の呪文に目を奪われがちですが、2分18秒から始まるソヨンの個人パートに要注目。

“呪術師コンセプト”ということで、地を這いつくばりこちらを睨むといった振り付けがありました。
まさにそれは、呪いにかかってしまったような感じがしてむしろ狂気さえも感じました。

後ろにメンバーが立っていて、ソヨン1人だけが前に出てパフォーマンスするシーンです。
動画では正面から映るシーンがなかったのですが、この部分の不気味さたるや…

このシーンでワイプに抜かれる練習生たち、そして共演者たちの驚いた顔が、全てを物語っていると思います。

最近ではフォーメーションとして人数を減らして、注目を集めるという手法も増えてきました。
それを上手く活用し、強烈なインパクトを残したソヨン。
ただ上手に踊るだけではやはり、この強烈なインパクトは残せないなと感じます。

表現力があるという言葉を超え、“コンセプトに憑依されている”からこそ出せるものが、このステージ、そしてソヨンのパフォーマンスにはありました。

▼(G)I-DLEのプロフィール
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04.MAMAOO ファサ

4人目は、MAMAMOOのファサです。

圧倒的パフォーマンス力で一目置かれる存在、MAMAMOO(ボーカル、ダンス、ステージング全てにおいてを指します)。

そんなMAMAMOOの中心人物のひとりがファサです。
(MAMAMOOのアイデンティティを表すのがフィインとファサと言われており、2人を中心としたグループが作られた)

強い・カッコいい女性像、ありのままで生きるという生き様がMAMAMOOの音楽やパフォーマンスには沢山詰まっています。

新曲が出る度に音楽チャート1位を独占することから“音源強者”という異名を持つMAMAMOOですが、ただ単に歌が上手いだけではありません。
聞く人を惹きつけるパフォーマンス力が根底にあります。

今回はそんなMAMAMOOというグループの中心メンバー、ファサの凄さを皆さんに共有させてください。

▼『AYA』

もはや何から説明すればいいのかわからなくなってしまうくらいに、全てが凄いのですが…
(歌唱力に圧倒されて色々と通り過ぎてしまう…)

失恋ソングではありますが、悲しんで傷心しているというよりも「世界を全部くれるみたいなこと言っておいて 憎い」「汚点を作って 私たちは他人になった」「これはsad endingなんかじゃない あなたなんかと付き合った私の過ち」といった、強めのワードがたくさん出てくるんですね。

まるで「あなたなんていなくたって生きてるわ」と言っているかのような、強さを感じる曲になっています。

だからかハリウッド女優を見ているかのような、自信に溢れた清々しい表情、男性たちをも圧倒する強さがパフォーマンスの所々に散りばめられています。

ファサがコンセプトに憑依されているという表現を使うこともはばかれるのですが…
例えばここで紹介した『AYA』と、この次紹介する『You're the best』を比べてみて欲しいんです。

▼ 『You're the best』

先程の『AYA』とは打って変わって、明るくてノリの良い曲。
最近の楽曲ではあまりないのですが、ハツラツとした笑顔もこの曲では見ることができます。

やはりジェスチャーも上手なので、曲の内容に合わせたカッコいい感じのジェスチャーもしていますが…
「あ、なんかそれ見たことあるなあ」とならないところが、ファサの凄さ。

それも全て音楽の世界観に入り込んで、自然と出てくる表現なのではと思っています。

ただ単に強い女性、カッコいい女性、セクシーな女性といったコンセプトを消化するだけではない、内から溢れるものがあるのだと改めて感じさせられました。

▼MAMAMOOのプロフィール
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◼︎おわりに

さて今回はコンセプト憑依型アイドルについてご紹介してきました。
いかがでしたか?

この人もコンセプト憑依型アイドルだよ!というアイドルがいれば、コメントでぜひ教えてくださいね。

表現力が豊かというだけでも、K-POP界ではかなりの強みになります。
しかし、それをさらに超えてくるコンセプト憑依型アイドルがいることをぜひ皆さんに知っていただきたく、この記事を書きました。

自論にはなってしまいますが『コンセプト憑依型アイドルは“唯一無二”になれる』
コンセプト憑依型アイドルは、誰の記憶にも残る“唯一無二”の存在になれるということを声を大にして伝え続けていきたいです。

▼K-POP情報サイト『SNAPSHOT』

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