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臓器も骨髄も角膜も血液も~24歳 結婚を決めた日~
■24歳
社会人になって「奥沢」というすてきな土地で「フラワーハイム」という素敵な響きのアパートに住んで1年。
会社では新入社員として、総務・経理・人事などを少しずつ覚えていきましたよ。プライベートでも会社の上司である以下の2人の間に挟まれ、どうしよっかなぁ~と言う感じのままふらふら。
インターナショナルSさん
幼稚園から高校までインターナショナルスクールに通い、アメリカの大学を出たアメリカンなイメージの私より6コ上のメンズ
アルジャジーラBさん
アルジャジーラにいそうないろいろと濃いBさん、奥さんと生まれたばかりの子どもあり私より4コ上のメンズ
アルジャジーラBさんは奥さんがいるので、まぁそう長くは続かないのはわかってたけど、大学の時の彼氏に束縛されまくりで疲れ切ってた私にはちょうどい。付き合ってはいない。だって、Bさんは既婚者なので付き合うことはない。なので、気が楽。
そんな私たちのこところに、割って入ってきたのがインターナショナルSさん。Sさんは家が近所。当時はまだ駐禁にそんなにうるさくなく、Sさんは毎日銀座まで車で通勤。そして帰りは私を送ってくれるという毎日。最高。特に恋心を抱いていたわけではないけれど、家が近いというのはなんだか安心。
そんなある休みの前の日、地元の友だちと電話で話していて、
私「明日ひまだわ~」
友「誰か遊ぶ人いないのぉ~?」
私「うーん、特に誰とも約束してない~」
友「こういう時って、気軽に誘って出かけたいな~って時、
誰の顔が浮かぶ?」
私「え~。。。あ、Sさん!」
ということで、Sさんに電話。
初めて飲みに行く以外で会うことに。
自由が丘で待ち合わせ。
仕事帰りの飲み以外で会うのは初めて!
そしたらまさかのSさん遅刻。
特に理由は言わず「ごめんごめん!」とだけ一言。
そしたら、駅ですれ違ったおばあさんが
「あ!あなた!さっきはどうもありがとう」
と。
聞いてみると、待ち合わせ場所に来る途中、階段の途中で重そうな荷物を持ってたおばあさんがいたから、上まで運んであげただけだ、とのこと。
こういう事を普通の事として、特に話の話題に出すでもなく、遅刻の理由にするでもなく、さらっと行動するところになんだか好感を持ってしまった。
そういえば、入社式の前日、たまたま大阪に出張に来ていたSさんが、新入社員の私のカバンを何も言わず、すっと持ってくれたことを思い出していた。
ジェントルマンじゃないか。
この日は自由が丘で飲んでタクシーで帰宅。
私の家の前を通過し、Sさんの家へ。
その日、アメリカンな彼に
「結婚を前提に付き合ってください」
とめちゃ日本風に言われ、思わず
「はい」
と返事をする私がいたのでした。
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