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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿64

米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第64回全文無料で皆さまにお届けします。

🍅🍅

弟子のNEOさんへ
アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。




第63回から続く


第2回のスペースで、バンカメがこの10月に注意事項として挙げていた4点、
UK,クレディ・スイス、(アメリカの)トレジャリーマーケットの流動性、日銀、について第1回目のスペース同様、再度、述べさせて頂きました。現実世界において、僕は正直に、FRBの人達と直接何か仕事で関わったことは、FRBの理事を退任されて、米投資銀行のチーフ・エコノミストに当時就任、チーフ・エコノミストを務められたウェイン・エンジェルさん以外、ありません。しかし、日銀については、現実世界において、何度もそこへ足を運ばせ頂き、交流の機会などをかつて持たせて頂きました。当時、大変お世話になりました事に、今でも深く感謝申し上げておりますとともに、敬意を表しております。また、日本株や日本の金融政策について語れるような専門家でもなんでもありません。ですので、ニュースを見たり、それに対する金融市場の反応を見たりしているにすぎません。当時、日銀の皆様と仕事で交流を持たせて頂いた機会においては、大変楽しかったです。良い思い出がたくさんあります。(笑顔)


一言で言えば、弱気です


さて、今日はアメリカのマーケットに対するイメージについてノートします。
これまでの寄稿やスペースで述べてきました通り、目線も何にも変わっていませんが、12月14日のFOMC後から、この先S&P500で言うなら、まずは、ケース1~10月につけた安値へのイメージ、そして、ケース2~3,150~3,300くらいの水準へのイメージ、さらに、ケース3~3,000~3200くらいのレベルイメージ、これら3つのイメージを個人的に、それぞれ、イメージとして持っています。
もちろん、シビアなリセッションがやってくるケースでは、ケース4として~3,000割れ(2,690~2,850とか)の水準も考えられるのでしょう。こういうシナリオはいくらでも想定しながら、描くだけならいくらでも描けるるので、まあそれはそれとして、とりあえず、こんなイメージを頭に入れております。
一言で言えば、弱気です。これは、これまでの寄稿やスペースで述べました事と何ら変わりはありません。ウォール街でよく使われる言葉に、デッド・キャット・バウンスという言葉がありますが、マーケットが大きく下げた後、一時的に起きる反発のことを意味しています。「Dead Cat Bounce」(=高いところから落とせば、死んだ猫でも跳ね返る)という事が言葉の由来です。
こう言った動きも、ベアー・マーケット(弱気相場)、下落相場の中で、見られると思います。どこにも、FRBのPIVOT(政策転換)なんて、見えてません

しかしながら、今は弱気のスタンスですが、今後、市場が織り込み作業をある程度終えたであろうと考えられる時期からは、売り買い両方の目線で見て行く必要があると思っています。僕はよく片方取れれば十分と申してきまして、そう思っておりますが、実際に両方獲れる獲れないという話よりなにより、これまで以上に両サイド、双方、見て行く必要があると思っています。今年これだけ金利を引き上げて来たわけですから、今後12か月~18か月については、ボラティリティも高くなるでしょう。最初の頃の寄稿で述べましたが、さっと乗って、さっと降りる、というような、そういう動きでさえ、いつも以上に求められる事になるとも思います。

その上で、昨日寄稿したばっかりなのですが(笑)、これが大切なのでもう一回本日寄稿します。推移の中で、矢印の前と後の動きを、よく、よく、よく、ご覧になってくださいね。

昨日の寄稿から~「S&P500のチャートをご覧ください。Jeff Wenigerさんがシェアしてくださいました。矢印でグリーンスパン元FRB議長時代の最初の金利引き下げ、そして、バーナンキ元FRB議長時代の最初の金利引き下げが示されています。この動きをイメージしておくことが大事であると思います。」

ベン・バーナンキ


金利引き上げの道筋については、来年2月、3月、5月にそれぞれ25ベーシスポイントの金利引き上げをベースラインシナリオとしています。FOMCの委員会のメンバーの皆さんも2023年については”少なくとも”75ベーシスポイントの利上げが必要となるであろうという予想をしています。自分のイメージの中では、この”少なくとも”と ”より長く、より高く”の ”より高く”をこれと同じイメージにおいて、インフレ抑制の状況によっては、これがより高くなることがあり得ることをノートしています。

昨日言いましたが、「インフレのピークはある程度確認しながら、それでインフレ予想がありながら、市場のテーマはその時々に変わって行きます。僕の中でのテーマは企業利益とバリュエーションです。それを市場がまだ織り込んでいない事です。金利を引き上げている、金利引き上げ継続の局面ですから。これまでの経験では、金利を引き上げ続けている局面で、ベアー・マーケットが終わるという現象を見たことがないのです。」

で、ポイントは、今はまだ、「それを市場がまだ織り込んでいない事」です。
でも、市場が織り込めば、市場の織り込み作業は終了、完了です。


2023年11月にかけての期間


やがて織り込んだ後から、2023年11月にかけての期間を、また、ひとつよく見る事が大事だと思っています。

時間軸は、織り込み期間として、2023年Q1, Q2をまずは意識しています。次に、最初の金利を引き下げを市場が予想している時期として現在市場が見ている2023年の11月、これすなわち、「平均的なFRBの引き締めサイクルは、引き締めを開始した時から17か月後に終了します」という事。金利の引き上げを開始したのは、2022年の3月です。おおよそ、17か月後。2023年の11月。

でも、あくまで、「平均的な」、「平均的な引き締めサイクル」という事です。
「典型的なサイクルなんてものはありません」という事を頭に入れながら。
第2回スペースでお話した通り、状況によって、より長く、より高くなることもあり得るわけです。ここでは、”より長く、より高く”の ”より長く”の方ですね。パウエル議長がジャクソンホールでおっしゃっていた、”金利を引き上げて行って、引き上げたその高い水準をしばらくの間for some time)維持するという事。
現状、コアインフレ6.0%で、パウエル議長も先日の記者会見で、コアインフレに進展が見られない事を明白に、非常に気にかけておられたわけですから、しばらくの間(for some time)という言葉をよく頭に入れ、ノートしています。
平均的なFRBの引き締めサイクルでは、引き締めを開始した時から17か月後に終了したとしても、今回はそうならない可能性も今の段階では十分にあるわけです。

今回も経験したように、ベアー・マーケットラリーはあります

その上で、目線を、このJeff Wenigerさんがシェアしてくださったチャートに置きます。


①2023年のQ1, Q2(1月~6月)
 (どこかで織り込み時期?織り込み作業?織り込む?)

②そして、2023年のQ3 (7月から9月)~この期間を見る時、この期間については、前述のJeff Wenigerさんがシェアしてくださったチャートの矢印の前の動き、2つの矢印のそれぞれ、「前」の時期を、をよく頭に入れながら。

③そして、2023年11月。最初の金利を引き下げを市場が予想している時期であり、仮に市場が予想するように、そこで本当に最初に金利が引き下げられるのなら、前述のJeff Wenigerさんがシェアしてくださったチャートの矢印の後の動き、2つの矢印のそれぞれ、「後」の時期を、をよく頭に入れます。

①から③を頭に入れながら、時間のずれ、「より長くとか、より高く」という事からの、「その時間のずれ引き上げ幅のずれ」、「ずれ」については、サンフランシスコ連銀のデーリー総裁、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁、ブレーナード副議長、パウエル議長の発言を耳をタコのようにして、その時々、よく聞き、解釈、観察する事に努めます。

これらの動きを頭に入れておくことが大切かなあと思っています。

その時が近づいて来た時の解釈が大切


市場が行う作業とその時間軸。時間軸は、その時その時、何らかの要因で、「ずれ」たりするので、予想もそこそこに、観察を継続しながら、その時、その時、その時が近づいて来た時の解釈が大切です。

こういう現象を見ながら、同時に常時、リセッション(景気後退)という言葉や、ソフトランディングという言葉が、これまで同様、あちこちから聞こえてくると思います。

MAC10さんがシェアしてくださったチャートとツィートです。MAC10さん~「今年もあと2週間ですが、(このまま行くと)2008年と2000年以来、ナスダックにとっては最悪の年」ナスダックのイメージは、このチャートでつかんでいます。


第65回へ続く


最後に …

これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
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関連note



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