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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿65

米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第65回全文無料で皆さまにお届けします。

🍅🍅

弟子のNEOさんへ
アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。




12月22日 第3回スペース 12分間



第64回から続く


オプション取引が年末の株価に潜在的にインパクト


今日はまず先に、第63回、第64回、そしてこの第65回のお話と時間軸の全く異なる話を先にします。
12月21日のマーケットから12月30日のマーケットという時間軸の話です。
ウォールストリート・ジャーナルの記事で、
オプション取引が年末の株価に潜在的にインパクトを与えるのではないか」と。
JPモルガン・ミューチュアルファンド(投資信託)がとりあげられていました。

Thomas Thorntonさんの1日前のツィートをちょっとシェアさせてもらいます。

Thomas Thorntonさんいわく~引用~{$S&P3835がJPモルガン、コールポジションのストライク・プライス。JPモルガンには、ヘッジ株式ファンドの一部であるJPM collarカラーと呼ばれる巨大なオプショントレードが存在($24B)。この大きなポジションが、ストライク・プライス近辺のオプションディーラーのヘッジ活動に大きな影響を与えていて、それが現在の水準近辺。@SpotGammaによると、「現時点で、JPMのコールは平均回帰性フロー(資産の価格・ボラティリティが最終的に長期間の平均値に戻ろうとする金融理論)の大きなソース(もと)となる可能性がある。3835超える動きで先物を売り3835下回る動きで先物を買う~続く~略}

また、ウォール・ストリート・ジャーナルのマーケット・リポーター、
Eric Wallersteinさんは、引用~「年末にオプション取引が現物の株式市場を動かすって本末転倒?」って示唆されるように述べておいでした。
~「$JPM Hedged Equity Call(JPモルガン・ヘッジ株式コール)は$S&P3835(ストライク・プライス)で、(FOMO~Fear Of Missing Out)「利益を得るチャンスを逃す恐怖心」の山(堆積)のコール取引は、$4,000を超えるレベルに存在していますから」~引用終
年末の株式市場の動きは、オプション取引の動きに左右されるところ大なのでしょうね、たぶん。

昨日このMAC10さんのシェアしてくださったチャートとツィートを見ながら、MAC10さんは、「マーケット売られ過ぎの状態。でも、もっと売られ過ぎになる事あり得るわけで」っておっしゃっていたのですが。

他のニュースと一緒に、昨日このチャートを見ていた時、ちょうどもう日中先物が買われていたので、年末に向けて当然弱気一辺倒一筋縄では行かないんだろうし、途中、是正されながら、ボラティリティも高くなって、下げたり上げたりしながらかなあとは何となく思っていました。



さて、ここからは、昨日の寄稿の続きをノートします。
インフレに目を配る事はもちろん大切ですが、
今後のテーマはまず企業利益ですね。

昨日第64回の寄稿で~
「これまでの寄稿やスペースで述べてきました通り、目線も何にも変わっていませんが、12月14日のFOMC後から、この先S&P500で言うなら、まずは、

ケース1~
10月につけた安値へのイメージ、そして、

ケース2~
3,150~3,300くらいの水準へのイメージ、さらに、

ケース3~
3,000~3200くらいのレベルイメージ、

これら3つのイメージを個人的に、それぞれ、イメージとして持っています。まず、ここで、基準となるのは、ケース1~10月につけた安値へのイメージです。
もちろん、シビアなリセッションがやってくるケースでは、

ケース4として~
3,000割れ(2,690~2,850とか)の水準も考えられるのでしょう。こういうシナリオはいくらでも想定しながら、描くだけならいくらでも描けるるので、まあそれはそれとして、とりあえず、こんなイメージを頭に入れております。」と述べました。

これらの数字は、
もちろん、あてずっぽうに、テキトーに言っているわけではありません。(笑)
第2回目のスペースで述べさせて頂きましたが、ひとつの例と致しまして、
ゴールドマンサックスさん
デービッド・J・コスティン氏らストラテジストはリポートで「2023年のS&P500種構成企業の1株利益は224ドルで前年から横ばいとなり、指数は年末に4000(現水準から1%高)、株価収益率(PER)は17倍で変わらずと予想している」と説明した。

という引用をさせて頂きました。

バリュエーション、今18xとか。
金利を引き上げている局面です。今後、バリュエーションの縮小。
2022年3月から利上げを始めて
この時3月に25ベーシス、5月~50ベーシス、6,7,9,11月~それぞれ4会合連続で75ベーシス、そして、今回50ベーシスとして、これらのインパクトは大きいですし、金利を引き上げ続けている局面ですから。50ベーシスポイントの利上げって大きいですよ。企業収益・利益、株価収益率PER Price Earnings Ratio)に与えるインパクト。普通に考えてみると、想像上、13.5X14.5x、もしくは、15Xとかを想像しますが。

S&P500種構成企業の1株利益224ドルが、例えば、ゴールドマンさんがどうのこうのではなくて、一般的に、これが、200ドルに下方修正されたと仮定したら、
200ドル かける 仮に16xでも、
S&Pの水準は、3,200とかの数字になるわけです。
200ドル かける 仮に15xでは、3,000という数字になります。

この数字は、前述のケース4を除けば、まあ、他のケースでは一番低い数字になりますね。ケース1~10月につけた安値へのイメージ、その10月につけた安値へ再度到達する時点で、15xくらいかなあ、と考えるわけです、僕は。

たとえば別の例を挙げれば、モルガンスタンレーさんは2023年のS&P500の1株利益を180ドルと予想しているというお話を、僕がフォローさせて頂いている方はおっしゃっておられました。これは、僕自身がモルガンスタンレーさんに確認したわけではありませんので、その方(プロ)のお話を通して、仮定、仮の話しにすぎませんが、仮に、180ドル かける 15xであっても、16xであっても、15xであれば、2,700という数字が出てきますし、16xであれば、2,880という数字が出てきます。17xであっても、3,060という数字が出てくるわけです。まあ、机上の計算ですね。ここでは、そうなる、こうなるという事よりもまず、思考法を述べる事に主旨があります。


1株当たり利益は下方修正される


現時点でウォール街にあるのは、ロージー・シナリオ(バラ色のシナリオ)であり、これまで何とか持ちこたえてきておりますが、2023年、やはり、これは、どこかで、S&P500の1株当たり利益は下方修正されるであろう、そうならざるを得ないであろうと僕は考えています。そして、それを、市場が織り込んで行くことが、まず、先に来るシナリオですねと思っているわけです。また、その後の事は、第64回の寄稿で述べました。
まあ、その後の事は、その時になる少し前になってから考えるでも間に合いますよね~たぶん、と思っています。よろしければ、第64回の寄稿を是非ご覧になって見てください。買いに入るチャンスもやってくると思っています。

最初の金利引き下げ時からの株価の推移に目を配る事が大切


これらの数字は、僕は、あてずっぽうで言っているわけではありません~という事を皆さまにお伝えする事が先で、まず、そこに行く前に、ケース1~10月につけた安値へのイメージが先に来るわけです。その後、ケース2、ケース3、そして、もしかしたら、状況によりますが、ケース4、という具合に考えています。そして、「投資家がFRBの政策転換を歓迎しても、金利が低下するころには、株価が上昇するには経済が疲弊し過ぎているというのが現実」という事があるので、第63回、第64回で寄稿した、グリーンスパン元FRB議長、バーナンキ元FRB議長の時のそれぞれ最初の金利引き下げ時からの株価の推移に目を配る事が大切ですと述べてきました。

同時に、これまで何度も寄稿させて頂き、直近では第48回の寄稿で3つの引用を行って、述べましたが、VIX指数に注目しています。VIX指数とコーポレート・アメリカ、S&P500の関係に注目しています。是非第48回の寄稿をご覧になって頂けましたらと思います。

恐怖指数VIX指数(Volatility Index・investor fear gauge)(米シカゴ・オプション取引所(CBOE)が、S&P500種株価指数を対象とするオプション取引のボラティリティ(変動率)を元に算出、公表している指数)の推移に注目しています。投資家が先行きに対してどんなふうに不安を感じているのか。将来のマーケットに対する投資家心理を反映する指数です。一般的にVIXの数値が高いほど投資家の先行き不透明感も強いとされています。今、先行き不透明感ないんですか?くらいに見えなくもないので、この数値が大きく上昇するという局面がもしかしたらあるのではないかなあとずっとここのところ思いながら見ています。


VIX


思考の根幹には、株価というのは先々を織り込んで行くわけで、それがあるから、将来を織り込みながら、結果として見たら、10月に今年安値を付けているわけですよね。
第2回のスペースで、「FRBの最初の利上げ(現在で言うなら2022年の3月)から、15か月後に企業利益はピークを打ち、通常21か月間(1年と8か月)くらい回復しません」と述べていたアメリカのプロフェッショナル・インベスターのおひとりの例を挙げました。

10月の底ではもたない


通常、一般的に言うなれば、おおよそ2四半期先くらいの業績、利益を織り込んで行っているのかなというイメージを持ってはいます。しかし、2023年を通して、企業利益が低迷するのであれば、また、2023年の企業利益が、さらに下方修正されるのであれば、まずは10月の底へ向けて。そして、10月の底ではもたないんじゃないですか、そこよりはさらに下方向という事も考えざるをえないのではないですか、という思考です。

ベアー・マーケット(弱気相場)の継続と認識しておりますが、それが顕在化してきた時、冒頭に戻って、まずは、「ケース1~10月につけた安値へのイメージ、そして、ケース2~3,150~3,300くらいの水準へのイメージ、さらに、ケース3~3,000~3200くらいのレベルイメージ、これら3つのイメージを個人的に、それぞれ、イメージとして持っています。」という思考になるわけです。

そして、「もちろん、シビアなリセッションがやってくるケースでは、ケース4として~3,000割れ(2,690~2,850とか)の水準も考えられるのでしょう。こういうシナリオはいくらでも想定しながら、描くだけならいくらでも描けるので、まあそれはそれとして、とりあえず、こんなイメージを頭に入れております。」と述べました次第です。こんな感じで見ております。

バリュエーションを冷静に検討する事が大事


第63回~第65回の寄稿をまとめてごらんになって頂けましたら、僕個人のニュアンスは皆様にお伝えする事ができるのではないかと思っています。そういうステップを踏んで行って、買いに入れるチャンスも、もちろんやってくると思っています。企業利益の行方が目先のテーマですね。バリュエーションを冷静に検討する事が大事だと思います。今僕の中にあるのはこういうイメージです。

デッド・キャット・バウンス、戻る事があれば、そこは売り


日々のマーケットにコメントするわけではありませんが、12月20日のマーケット終了時点で見た時に「まあ、なんて、弱々しい」目先、何かの要因で、また、短期ラリーとか、戻る事があれば、そこは売りなんだろうなと個人的に僕は感じながら見ていました。それで、アウトライヤーのアカウントで、昨日の朝、「ウォール街でよく使われる言葉に、デッド・キャット・バウンスという言葉があります。マーケットが大きく下げた後、一時的に起きる反発の事を意味しています。
「Dead Cat Bounce」(=高いところから落とせば、死んだ猫でも跳ね返る)という言葉の由来です。昨日(12月20日)のアメリカ株式市場はそんな感じかなァ」とツィートしました。冒頭のオプション取引の話などを頭に入れながら、12月21日のマーケットを、これまでと変わらない視線で見ていました。


第66回へ続く


最後に …

これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
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関連note



私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です

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