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わたしの身体の幸せ


五感で世界を感じる、ということの
幸せを知ったのは最近かもしれない

今まではただがむしゃらに
ただ先を目指して生きてきていたから
今この場にある、美しさというものを
捉え損ねてしまっていたな

横断歩道で信号を待っているとき
見上げた街路樹がさわさわと風に舞っている様子

夏の夜の質感

朝の風の匂い

やわらかな雨の音

細くなった三日月の光

そういうものを一つ一つ、
大切に感じて生きていきたい

この世界は素晴らしく美しい
自分の身体全てで、この世界を堪能できることが
わたしはいま、何よりも幸せ





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