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#31 多少の緊張感は学習の効果を上げる。

この1年オンライン学習の機会が増えましたが、セミナーやオンライン授業に参加する際、カメラをオンにするか迷う方も多いのではないでしょうか?今回はデザイナー夫が開催する、ストリートアカデミーのオンライン講座「デザインの出前授業」で話される、「ちょっと勇気を出してカメラをオンにすると良い理由」をレポートします。

もちろん強制はナシ

この「デザインの出前授業」は、現在7名の定員で授業を行なっており、ビデオ会議システムZoomを使用しています。この講座の開始時間は土曜日の朝9時です。少人数制のクラスで初対面の方とオンラインで顔を合わせるのは、あまり気が進まない方も多いかもしれません。

この講座で、カメラをオンにすることが参加の条件になるということはありません。実際、講座が始まってからこの1年の【デザイナーの妻】の観察によると、カメラをオフにされている方のほうが多いです。参加者のうち半分の方がカメラオンになっていると、「今日はお顔を見れた方が多かったなぁ」と感じるほどです。

デザイナー夫が「カメラを付けるかどうか」よりも大切にしていることは、講座を受講して下さる方が、この数時間を快適に過ごし、十分な学びの機会を得られることです。ですから「カメラを付けないとダメ」ということではありません。そのうえで、講座の始めに「もし可能ならカメラを付けていただくこと」を少しお勧めしています。理由は2つあります。

理由①多少の緊張感があると学習の効果は上がる

一番大切な理由から説明します。オンライン講座というのは、どうしても講師だけが話すという一方通行になりがちです。講義が一方通行だと感じると、参加している側は「漫然と聞くだけ」の状態に陥りやすくなります。特に3時間という長丁場の講座では、集中力を保つのは容易ではありません。

それで、カメラを付けて〈相手にも自分の表情が見えている〉という緊張感があると、その緊張感でちょっとシャキッとする、というか、能動的に講座に参加するよう気持ちにスイッチが入るかもしれません。講師やほかの参加者の方とお互いの顔を合わせることで、学習者同士の刺激にもなります。

ちょっと勇気や努力のいることですが、参加者同士がお互いの質問やコメントを聞き合い、うなずいたり☺笑顔を向けたり拍手したり👏しているうちに、だんだんと「教室」の温度が上がってくるのが画面上でもわかります。

もちろん、カメラを付けていなくても、参加者同士が刺激を受ける機会はあります。デザイナー夫の講座では、随所で参加者へ質問を投げかけたり、チャット機能を使ってゲームなどのアクティビティに参加してもらう仕組みも組み込まれています。ですから、カメラを付けないと損をするということではないし、集中できないと言っているわけでもありません。カメラを付ける緊張感が「より一層」の学習の効果を生み出すきっかけになることもあるので、お勧めしている、ということです💛

理由②講師=デザイナー夫が喜ぶ

カメラを付けることの緊張感についてお話ししましたが、実はいちばん緊張しているのは講師だったりします。どのオンライン講座もそうだと思いますが、初めて会う人同士の学びの場は、参加者の方と同様、講師の側も相当緊張しています。

講師の頭の中では「自分の話は分かりやすいかな」「スピードは速すぎないだろうか」「話がつまらなかったらどうしよう・・・」など、講義をしながら実は色々な思いが駆け巡っています。(【デザイナーの妻】の観察による👀)

緊張をほぐすために、ちょっとおもしろいことを言ってみても、全員のカメラがオフだと、「誰か一人でも笑っているだろうか?!もしやスベッたのか?!」なんて妄想して、自爆してしまうこともあります。逆に参加者の方のお顔が見えて、ちょっと微笑んでいるのを見ることができると「あ、笑っている☺よかった・・・」と安心して喜びます。

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学習効果に有利な点もあります。参加者の方の表情や反応をリアルタイムで見ることができると、デザイナー夫はペース配分を考えたり、内容を少し調整したりしながら進めることができます。

この講座では、最初に参加者の方に短く自己紹介をしていただいており、皆さんの背景や本講座への期待をお聞きしていますので、デザイナー夫の頭の中では講義と同時進行で、例えば「○○さんはデザイナーに発注する側のお仕事だとおっしゃっていたから、このポイントは○○さん寄りに深く説明してみようかな」など考えています。表情が見えると、そういう調整がしやすいようです。

参加者の全員の職種や状況に合わせて講義をアレンジすることはできないとしても、表情を見て声をかけたり、説明に対する反応を見ることができると、それはデザイナー夫へのリアルタイムのフィードバックとなり、毎回デザイナー夫が目指している「今日の参加者」向けの講義をお届けするという目標を達成する助けになります。お互いに顔を見て、より多くの「盛り上がり」を体験し楽しんでいただけたら、うれしい限りです。

さいごに

冒頭でも書きましたが、オンライン講座に参加される方お一人お一人には、それぞれの状況や事情がおありですので、カメラを付けるかどうかは、ただ「そうしたいか・したくないか」ということではありません☺事情が許せば、ちょっと緊張感の伴う学習環境に身を置いてみることをお勧めしてみる、そんな感じです💛

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デザイナー観察日記#31、読んでくださってありがとうございました!

本文中のイラストは、【なのなのな】さんからのご提供です。


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