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極彩色

「議事録では順不同と書いてあるのに、役職順に書かないといけないんですか?」

これは今年の新卒からの質問だったらしく、同期が返答に困っていた。
確かに、とは思ったものの、理由はわからない。早速インターネットに尋ねると、「社内で序列が明確な場合は順不同は使用しない」と教えてくれた。つまりは「ビジネスマナー」というものである。
まず私はこの質問で、議事録のテンプレートに「順不同」と書いてあることに気づいた。それと、ビジネスマナーに慣れてきていたことにも気づいた。
大人になったな、というか社会に呑まれているなと思った。私だって、入社当初はビジマナなんか必要なん?くそだる。と思っていた派閥である。
このような事に気づく若手の感性は素晴らしいと思った。私は仕事でも日常でも「なぜ?」は絶対的に必要だと考えているからだ。「なぜ」ができる人間は強い。これは私の持論かもしれない。
もっと「なぜ」を持て、「なぜ」を調べろ、聞け、それは君たちの武器だ、と言いたい。当たり前に立ち向かえ。
当たり前の中の納得できないことや、理解できないことに「なぜ」と立ち向かっていけるのはいつまでなのだろう。私は社会人数年目にして失いつつある感覚であると感じ、焦りを感じた。若手の不安な気持ち、疑問、全て受容できなくなるのでは、と。
人間は大人になると、なにかと鈍感になっていくように思う。私もこのことに関しては恩恵も受けているが、失くしたものも大きいと感じる。
「居眠は繊細だからな」と言われたことがあるが、私が繊細なわけではなく、相手が大雑把すぎるんじゃないですかね?と思った。全ては己の物差ししかないのだから適当な事を言うなと思う。
こんな感じで、わたしはどんどん大雑把なお姉さんになり、今年の新卒も若い感性を失いながら、来年は社会の歯車として素晴らしい活躍をしていただけるのかもしれない。
社会はマナーとルールに縛られたゾンビの世界だ。誰かが楽になろうとすると足を引っ張る。みんなで楽になるような社会に変えたらいいじゃん。
私は、今の感性や知識で、どんどん物申して行こうと思う。
そのために読書をし、インターネットでは情報を集め、身を固めるのだ。反論あってもそれは学びだ。

こういうこと考えてたんだよね、て振り返るように日記は必須だね。

今日はここまで。
めでたしめでたし。

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