見出し画像

いまさらながらアベノマスクに感謝する話

3月くらいに配布すると政府から告知された布マスク。通称アベノマスク。
その知らせを聞いた時にわたしが最初に思ったのは「やめればいいのに」だった。

理由は2つ。
メディアより、布マスクは不織布のマスクより感染予防の効果が低いと言われており、マスクを洗って再利用するのは普通行うべきではないと報道されていたこと。
もう1つは、布マスク=ダサいというイメージがどうしてもあり、黒マスクでもなければ布マスクはすごい昔ながらのおじいちゃんしかしないというイメージがあったからだ。

なので、マスクが届いた時も使うことはなく、台所に放置したままだった。そんなある日、こんな報道を耳にした。

マスク肌荒れ

思い返してみると、わたしは化学繊維の下着を着ると、身体が痒くなってしまうタイプだ。そして、もしかすると不織布のマスクをつけて外出した次の日に、特にニキビができているような気がする。

不織布が実はポリであることもこの時初めて知った。

さっそく布マスクを買ってみるために通販サイトを見るが、なかなか高い。

ここでアベノマスクのことを思い出した。
布マスクなら自分の家にもうあるじゃないか!と。

いざアベノマスク

コンビニに行くときに、アベノマスクをつけることにした。

サイズはやっぱり小さかった。おじいさんの影がちらついて、やっぱり恥ずかしいなと思った、さすがコットンなだけあって肌あたりはよかった。

なかなか良かったが、わたしの顔は毎月下旬に荒れるという周期があるので、1ヶ月試してみて、本当に布マスクがいいのかを確かめることにした。
こうしてアベノマスクとの生活が始まった。

***

友達からアベノマスクじゃない?と指摘される日もあった。
半日ほどアベノマスクをつける日もあった。
ちょっとコーヒーで汚れてしまう日もあった。

***

そうこうするうちに愛着が湧いてきた。小さくて白いマスクがかわいく思えてきた。
汚れたりくしゃみをした日は、自宅の洗面台の水で優しく洗い流して、洗濯バサミで吊るしてあげた。(一回、シャワーで洗ってしまって、繊維をほつれさせたことがある。アベノマスクちゃんごめんよ)

1か月アベノマスクと過ごした結果

そうして、1ヶ月たった。
なんと肌荒れが起きていない!!うれしい!!
どうやら、布マスクはわたしの肌に合っているみたいだ。

最初は、要らないなと思ったアベノマスク。
使うこともなく、そのまま捨ててしまおうかと思った時もあった。

しかし、ふとしたきっかけで着用するきっかけがあって、自分のスタイルには合わないと思っていたものが、実はそうじゃないと気づけた。
どんなものも、決めつけずに試してみないとダメだなと少し反省した。

また、アベノマスクのもう一つの功績は、老若男女問わずに布マスクをつける人が増えたことだろう。マスクはすっかりファッションの一部になって、いろんなマスクを目にするようになった。

わたしは今日も感謝と慈しみを覚えながら、アベノマスクで外に出る。

この記事が参加している募集

習慣にしていること

お金を稼ぐということが大変だということを最近実感しています。サポートいただけると幸いです。