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#28.永劫回帰【同じ人生を歩みたいですか?】
『こんな身体になってまで生きていたくない』
『早く死んで楽になりたい』
病気を抱えた方は一度は考えることもあるのではないだろうか?
死に関する捉え方は人それぞれ。天国を信じ、現世での徳を積むことを信じるものもいて、輪廻転生のように生まれ変わりを信じるものもいる。
とにかく来世や未来を明るいものとして信じよう、いや、信じたいと願う気持ちの現れだろう。
フリードリヒ•ニーチェの仮説に永劫回帰というものがある。
まず、ニーチェは、「人の生を支えるありとあらゆる価値が一切なくなること」を「ニヒリズム」と呼んだ。
そして、この「ニヒリズム」が極限まで行ったところに現れるのが、「永劫回帰」という世界像だ。この「永劫回帰」は、「あらゆる出来事が同じ順番で、永遠に繰り返し起こるような世界像」のことを指す。
苦悩は無限に繰り返され、そこから逃れることはできない。ニーチェ的に言えば、これは吐き気をもたらすような世界観。
しかし、無限に繰り返されるのは苦悩だけではない。幸福もまた、無限に繰り返される。生の99%が苦悩でも、残りの1%が幸福であれば、その幸福を糧に生を肯定できるはずだ。ニーチェはこの“聖なる物語”を受け入れられるかどうかに、生の肯定の可能性がかかっていると考えた。
この生の肯定ができるものこそ超人であると述べている。
高齢化が進む社会において、様々な苦しみを抱える方は増えるだろう。その何パーセントの方が超人になりうるのだろうか。
あくまでも私は、同じ人生を繰り返し生きたいと思うことができるよう今からでも思考を変えていきたいと思っている。
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